どんな仕事
法医学者とは事件や事故などを医学的、科学的な観点から調査する医師のことで、勤め先は大学の法医学教室や研究機関。犯罪等によって亡くなった可能性がある方への司法解剖、他にはDNA鑑定を行う仕事です。
なる為に必要な学歴や大学
法医学者になる為には医学部で6年間しっかり医学について勉強します。またこれは法医学に限ったことではないですが、ご自分が目指している道に医学部は泌尿器科、婦人科、眼科等すべて勉強することになります。
なるまでの順序
法医学者になる為のルートは以下の通りです。
- ①医学部に進学
- ②医学部を卒業(6年)
- ③医師国家試験を合格し、医師免許証を取得
- ④大学病院で研修
- ⑤法医学教室(大学院)へ進学
医師の数は?
法医学者はどの程度の人数がいるのか?常勤数は平成24年で151名。これは法医学者が狭き門というよりも法医学者を志望している方が少ない為にこの人数になっています。

仕事内容
テレビなどでも取り分け多くドラマ化されることの多い法医学者。法医学者とは、事故や事件などを医学的、科学的観点から調査する医師のことです。その主な勤務先は大学院の法医学教室や研究機関です。その仕事内容は主に分けると鑑定と解剖の2つで、依頼を受けて行うことになります。具体的には、事件・犯罪性が疑われる死体の死因などを解明する司法解剖、身元確認や伝染病予防などを目的とした行政解剖、医師の承諾によって行う承諾解剖、個人を識別するためのDNA鑑定、親子の血縁関係の有無を確認する親子鑑定、その他には血液型鑑定や精神鑑定、本人認証といったものがあります。
法医学者になるには、まず医師の免許が必要です。そして、日本法医学会が一定の条件を満たした人に実施する、法医認定医資格試験や死体解剖認定医資格認定試験の合格が必要となります。これには、研修生として医科大学院の法医学教室で経験を積み、一定数以上の法医学解剖経験、学会報告、論文など、多くのことが必要となっています。
法医学者は時に犯罪の解明などにも関わるため、鋭い観察力、公正な判断が求められる仕事です。通常の医師としての知識・技術はもちろんのこと、法医学の専門的な知識、技能が必要であるために法医学者になるためのハードルは高いと言えます。だからこそ、法医学者になった場合は、社会への貢献度も高く、自身のやりがいも大変大きなものになることでしょう。事故、事件は現代において、悲しくもなく可能性は非常に低いと言えます。法医学医の必要性はこれからも高まっていくと考えられます。
平均年収や給料・収入
法医学者は人材不足が常に叫ばれており不審死の解剖率が低く、多くの犯罪を見逃しているのではと言われています。人材が不足している一つの要因は収入の低さ。40歳で年収は800万円~900万円程度。もちろんサラリーマンから比較をすると高給の部類に入るが医師の世界で言えば圧倒的に低い収入です。やはり収入以外でのやりがいや使命などがなければなかなかなる決意も持てなければ続けることも難しいといえるでしょう。
医療系の職業
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