どんな仕事
精神科医の仕事は統合失調症、うつ病、不安障害、認知症、脳器質疾患、てんかんをはじめとした脳が原因とされる精神・神経疾患の診断・治療を行います。
なる為に必要な学歴や大学
精神科医になる為には当然医学部に進まなければなりません。また精神科医を志しているからといって医学部は一通り内科から眼科、精神科等まですべて勉強することになり言い方を変えれば実践的に精神科の事のみに特化して深く学べるということは現状の大学の制度では存在しません。
どういうルート?
精神科医になる為のルートは以下の通りです。
- ①医学部医学科に進学
- ②医学部ですから6年学び大学を卒業
- ③医師国家試験を合格し、医師免許証を取得
- ④臨床研修病院で2年間の研修
- ⑤研修後、大学の精神科の医局or一般病院の精神科に入局
※③の時点で医師となるのですが現行制度では、まだ精神科医にはなることはできず必ず④、⑤の過程を経ないとなれません。
仕事内容
精神・神経科医は、医師の中でも、脳を原因として生じる精神疾患や、ストレスなどの心理的原因によって生じる心身の不調を対象にして診断・治療を行っている医師です。精神・神経科の主な疾患は、統合失調症などの精神病性障害、うつ病などの気分障害、不安障害・パニック障害などの神経症性障害、認知症などの器質性精神障害、自閉症・注意欠如多動性障害などの発達障害、てんかんなどです。
他にも不眠症などの睡眠障害や、家庭・学校・職場のメンタルヘルスなども対象にしています。精神・神経科医は、これら多種多様な疾患が、どのような経過を辿って心身の不調を生じるまでに至ったかを、脳、心、身体、環境などのあらゆる視点から、総合的に理解し、診断していきます。その診断には、様々な先進的な診断技術、高度精神医療を推進し、精神療法や薬物療法はもちろんのこと、患者を取り巻く環境の調整、社会的資源の活用にも積極的に取り組んでいます。
また治療にあたっては、各科と蜜に連携をとり、コンサルテーション、患者の生活地域、専門施設との連携も図っています。精神・神経科医とは、疾患だけを診る医師ではなく、疾患を通して、その対象者(患者)の生活そのものや取り巻く環境までを見通す広い視野がないとなかなか勤まらないというわけです。
現代において、精神神経疾患は5大疾患の中の1つとして、かなり重要な割合を占めています。ですから、その治療や対応はますます必要性を増し、精神・神経科医の果たす役割も重要となっています。今後の精神・神経科医へのニーズはますます増えてくると予想されます。
平均年収や給料・収入
精神科医の常勤勤務医の場合ですが時代を反映し、人手不足という事もあり年収は上昇傾向にあります。求人を拝見しても年収1,200万円~2,000万円程度。精神科医の良い点は緊急性の高い診療などがあまりないので過重労働が少ない点。辛い点は患者の心に寄り添う仕事で、時に理屈が通らず攻撃的な患者も少ないことから精神的な疲弊が起こりやすいところです。
精神科は心が病んでいる昨今、新規開業も増えてきているのが現状です。他科に比べて最新の医療機器を導入する必要がなく、開業資金も安く済むという部分もあろうかと思います。
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