どんな仕事
手描きのイラストや飾り文字などを使って、店頭販売用の広告や値札を作成します。
必要な学歴
POPライターとして企業に就職をする場合は、その企業が大卒を応募要件にしていれば規定の学歴が必要ですが、学歴不問の企業もあり、必ず修了しておかなければいけない学歴はありません。
国家資格はある?
現段階でPOPライターの国家資格はなく無資格で仕事をされている方がほとんどです。あえてPOPライターの資格を一つご紹介しますとPOP広告クリエイター技能審査試験です。
POP広告クリエイター技能審査試験
POP広告クリエイター技能審査試験は、昭和62年より厚生労働省の「技能審査認定規定」に基づき唯一、公開経営指導協会が厚生労働大臣の認定を受けスタートし、2002年より公的資格試験として実施。
この試験制度の目的は小売業や広範なサービス業における販売または販売促進業務に従事する職員の有するPOP作成能力を審査することにより、これらの職務に従事する人の技能の向上及び社会的、経済的地位の向上を図り、小売業、サービス業の発展に寄与することにあります。店舗及びサービス機関におけるPOP広告を販売促進ツール・コミュニケーションツールとして捉え、単なるレタリング技術のみではなく、幅広いPOP広告作成能力を審査するものです。
受験資格
このPOP広告クリエイター技能審査試験は年齢など条件は一切ありませんので、どなたでも受験可能です。
出題難易度
出題難易度の目安:実務経験の目安は1年程度以上
試験日
年2回(8月と2月)
受験料
5,400円(個人でお申込みの場合は別途切手代164円が必要)
試験会場
全国主要都市の一般会場
試験科目
試験時間(30分)・正誤式で50問
1.販売促進一般とPOP広告
2.POP広告の種類と役割
3.POP広告作成の一般知識
4.POP広告作成に使用する用具、 用紙の種類、用途及び使用方法
試験時間(160分)・POP広告作成作業
・レタリング(角ゴシック、丸ゴシック
・装飾文字による横長熟語
・ショーカード作成
・プライスカード作成
・ポスター風POP作成
合格基準
学科試験:100点満点中60点以上
実技試験:100点満点中60点以上
合格率
POP広告クリエイター技能審査試験の平成26年開催の試験結果
- 志願者数:573人
- 実受験者数:517人
- 合格者数:408人
- 合格率:78.9%
仕事内容
POPライターとは、店頭広告用のイラストや飾り文字を手描き(POP)して製作する人のことです。POPライターの働く業界は、小売店、スーパー、ドラッグストア、家電量販店などであり、商品を店頭販売しているところであれば需要があります。高級志向の大手百貨店よりは、賑やかな売り場で活躍している職種です。大抵の場合、POPライターと店員を兼ねていますが、大手の販売店になるとPOPライター専門として専属雇用している場合もみられます。
商品を店頭で販売する上でもっとも重要なことは、消費者に商品そのものを知ってもらうことや、商品の良さやお買い得さを感じてもらうことです。POPは、それをアピールする重要なツールなので、POPライターは消費者の目に留まるとような広告を考え製作します。その製作は、商品の魅力を決まった枠の中でどのように説明するかの内容を考えることから始まります。
人気商品であればその人気度をアピールし、便利商品であればどういった所が便利であるのかを説明、新商品であれば新発売に際してのアピールポイントに絞ってイラストや文字を考えるのです。アピールポイントによって文字の大きさや太さを変えたり、色の配色を考えながらハイライト入れたりして、消費者の購買意欲を刺激するような方法で製作します。POPライターの書いた広告によって売り上げが左右される場合も多いため、POPを考える上では、その商品への深い理解がなければ勤まりません。
広告業界においてのこのPOPライターの仕事は安定した需要があり、生活に密着した職業であるとも言えるでしょう。女性、特に主婦層をターゲットにした商品などが多いのも特徴ですので、自分の今の立場を生かして、時間を見つけてPOPライターになる主婦も増えてきています。
平均年収や給料は?
気になるPOPライターの給料や年収ですが実際の求人を掲載させていただきます。
- ドン・キホーテ
- 業務内容:マーカーや筆を使って手書きPOP作成など
- 時給:900円~
- ※時給は地域によって変わります。またPOP作業以外にレジスタッフ、売り場スタッフを兼務するなど店舗によって異なります
※様々な求人を調査しましたがPOPライターとして募集している企業はありませんでした。ライター系の求人で多いのはグラフィックデザイナー、コピーライターなどでした。
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