怒りっぽい人の接し方や特徴(腹が立つ心理)

『anger』とは「怒り、立腹、激怒」という意味ですがやはり怒りのコントロールを間違えると人間関係を壊してしまい、人間関係を崩壊させてしまった結果、様々な実質的な損失に見舞われます。ここでは怒りのコントロールができないという方、怒りっぽいと感じる方、怒りを上手にコントロールしたいという方に情報を発信いたします。

怒りはマイナス感情か?

具体的に怒りのコントロールであるアンガーマネジメントに触れる前に、そもそも怒りの感情はマイナスのものなのか?百害あって一利なしなのか?

決して怒りという感情はマイナスという側面だけのものでありません。

2014年に青色発光ダイオード(LED)を発明しノーベル物理学賞を受賞された中村修二さんは記者会見で「研究の原動力はアンガー(怒り)だ」と述べられました。

何に対して怒りを持っているのかはここでは詳しく述べませんが怒りも上手にコントロールすれば原動力になるということの証明です。

アンガーマネジメントとは

皆様はアンガーマネジメントという言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?

これは怒りを管理するというトレーニング方法のことです。

アメリカでは数十年前から多くの会社経営者や会社員、スポーツ選手などがトレーニングを行い、上手に怒りの感情をコントロールできるようになったと評判です。

アンガーマネジメントを誤解してはいけないのは怒りの感情を全く起こさないことではありません。そういう悟りを得るなどというのは、よほど社会との関わりをなくすなどすれば別でしょうが人と関わり、社会に関わっていれば怒りの感情が出ないわけがありません。

このアンガーマネジメントは怒りをコントロールする、怒りと上手に付き合う方法のことです。

怒りっぽいのは昔からの性格だから…と諦めずに一度読み進めていただければ幸いです。

怒りは表現であり要望である

そもそも怒るという行動は何の意味があるのでしょうか?何の目的があって怒るのでしょうか?

怒りは一つの表現であり、怒りによって物事を動かそうとしているわけです。

例えば上司が部下に怒ることによって迅速な対応を求めたり正確性を求めたり、また恋人やご夫婦、子供に対してなどお相手に怒ることによって、自分の意図した状態を作り上げようとしているわけです。

そして普通の温度でお相手に対して言うよりも怒って言った方が効果が高いと無意識的に信じているわけです。

もちろん時には怒ることも必要です。しかし怒りによって人を強引に誘導した場合、その事柄に対してご自分が思うような状態を作り出せたとしても、お相手はストレスが溜まり、不満が溜まり、信頼関係は少し損なわれているのです。つまりメリットのみではないということであり、その損失は蓄積され男女問題であれば破局、離婚となり、お仕事でも人望が失われ、上司と部下の協力関係どころか敵対視してしまい結果的に上司は苦労するのです。

怒りは怒りを呼ぶ

怒りっぽい人の近くでずっといると段々とその影響を受けてイライラしやすくなったり怒りっぽくなると言われています。

これは逆もそうでポジティブな方や尊敬できる人の近くにいれば、その良い影響も受けるということです。

今はSNSやLINEなどでいつでも他人とつながることができ、様々な人と容易にコンタクトが出来る時代です。だからこそ関わる場所や人には注意が必要ということです。人は嬉しいことよりも怒った時のエネルギーの方が強く、不満を体内に留めておくことはできないので、その怒りの度合いによってTwitterや掲示板などに怒りの投稿をする傾向にあります。

どうしても人が集まる場所に出入りすると不快な情報も入ってきますが、くれぐれも汚染されないようにお気をつけ下さい。

怒りの感情を込めた言い方

人は何かを伝える際に、その内容以外に言い方や振る舞いで伝えようとします。例えば子供に対して何度注意しても直らず、本当に気をつけさせたい躾があった場合は強い口調で言うでしょう。部下に対して奮起を促す場合は身振り手振りが加わる場合もあります。

つまり伝達手段というのはどういう風に伝えるかということなのですが、その対象者に伝えたいレベルに応じてイライラした口調で伝えたり怒りの度合いを変えたり、用いる言葉を荒っぽくすることで調整しているわけです。

ここで理解すべくは、わざわざ感情を込めて言う必要はあったのか?という認識に至ることです。これは後から気付いたとしてそれで良いのです。

誤ったという認識はあるが改善されないというのと誤った認識すら感じないのは雲泥の差です。

人は誤りであると自己認識をしてからが軌道修正に入るので誤った認識がないのはその状態が続くということです。

そしてもう一点、アンガーマネージメントにおいては、この怒る事と怒らない事をご自分の基準で区別できていないところを注視すべきと捉えています。

怒りっぽい人の攻撃性

怒りの感情にも強さがあり、怒りを感じた時にどういう行動に出るかは人それぞれです。ただ一つ言えることは生み出されたものは何かに向かい、何かによって沈静化するということです。

つまり『怒る』ということは、その『怒る』という感情が生み出されたわけです。そしてこの『怒る』は人やモノにぶつけたり、自分自身に向けるなど必ずどこかに向かうわけです。そしてどこかに向かい、感情を消化できる何かに出会うことで沈静化、もしくは消滅するということです。

更にその怒りのエネルギー量によって攻撃性が変化します。これ以上ないほどの怒りに満ちた感情を持った場合は、そのエネルギー量が増すわけですから、その消化しなければならないエネルギー量も大きなものになっています。

SNSやネットの悪質な書き込み

また『怒る』が生み出された時に人は何を探すかといいますと、その『怒る』を消化できる対象者、対象物を探します。自分がスッキリしたいわけですから、それこそ自分よりも強い相手は探しません。余計にストレスを溜めかねない何かに照準を絞ることはありません。

SNSやネットで他人を誹謗中傷したり悪質な書き込みをする方の心理としては、常に不満という怒りを持っている為に、常に生み出される『怒る』を消化しなければならず、ネットの場合は匿名性が高いのでどんなに強気に出ても身の安全は確保されている、あるいは自分が特定されないとの認識から悪質性が継続する傾向にあります。

また怒りやすい方の特徴として、怒るのも無理はないという状況や出来事があったから自分が怒るのは正しいのだ、自分が悪いのではなく対象者が悪い事をしたから怒るのだと決して自分に矢印を向けません。

もちろん怒るのも無理はないくらいの理不尽さや非常識は存在します。

しかしここで考えなければならないのは、本当に怒るのも無理はない状況というのは普通の生活をしていてそんなに多いものかと言う事です。SNSなどネットで人と交流する場において他人と激しい言い争いをしている方もいらっしゃるかもしれませんが、ネットの場合は、そういう類の情報は自らが遮断すれば済む話です。

またネットでなくても知らず知らずの内に自分自身がそういう場に出向いたり、怒りっぽい人が集まる環境と関わっていたり、もちろんお仕事など簡単にその環境から離れられない状況もありますが遮断できるものは遮断すれば、イライラすることも減る事でしょう。

それ以外に怒りやすい人は二分法的思考になっている場合もあります。二分法的思考とは白か黒か、善か悪かなど何事もハッキリさせたがる性格、近いもので言えば完璧主義的思考に陥っている方です。ご自身が完璧主義かもしれないという方は下記のコラムをご覧いただければと思います。

  • 完璧主義の治し方≪二分法的思考を克服する!≫
    完璧主義を直す上で完璧主義は二分法的思考の特徴がありますので、完璧主義を直す直さない、完璧主義とは良い習慣、悪い習慣と二つのどちらかであるなど二分して考えないことです。どんな性格にも両面があり、当然完璧主義においてもプラス面マイナス面があります。ここまでお読みいただくと完璧主義ってマイナスだとなるかもしれませんが私は決してそうは思っていません。…

人を叩く心理

人を叩くという行為はインタ-ネットの登場で、それぞれが何となく思っていた感情が言語化され、拡散されるようになりました。

人を叩くと表現をすると少し悪い行為に聞こえますが、もちろんプラス面、マイナス面の両方存在します。間違ったことを正すという意味の人を叩く、自己の感情を発散させる為の人を叩く、そして人を叩くことで自らの自己顕示欲が満たされたり、この人は間違っていると叩くことで優劣という意味の自身の優位性を確認できたりと、人を叩くと言っても、その行為には様々な意味や欲求が隠れています。

脳科学者の中野信子さんは人を叩くということについて下記のように述べられています。

(人を)叩くということ自体に快感があるんですね。攻撃することが、そのものが快楽で、(人間に)備わっているので、これを取り去ることは大変難しいですね

人を叩くというのは自分も叩かれるかもしれないというリベンジのリスクと裏表なんですよ。だけれどもネットは匿名性が保持されるので自分に対するリベンジを考えなくていいんですね。だから叩く喜びの方が大きくなりやすいという欠点がありますよね

そして人を叩きたくなる感情に流されそうになった際の対処法は以下のようにおっしゃっています。

この人は悪いよねっていうことを叩きたくなった時には、自分がその(叩く)喜びに飲み込まれていないかということを、ちょっと冷静に一拍置いて考えて欲しいんですね。これが知性の役割なんですよ

怒りの感情の構造化・立体化

感情というのは形がなく匂いもないので問題を解決しようとなった場合、様々な感情の優先順位やメカニズムが分からないということで、なかなか改善しないものです。下手をすると性格だから仕方がないで片付けてしまいます。

しかし感情を構造化し、立体的に見ることで問題解決の糸口が見えてきます。

第一感情と第二感情

実は「怒り」の感情は単独では発生しないことをご存知でしょうか?「怒りの感情は第二感情」といわれ「怒り」という感情の前に必ず「第一感情」が発生しているのです。言い方を変えれば第一原因があって怒りは第二原因なわけです。

例えば職場で、元々体調が優れない状態であったのでゆっくり仕事がしたいと思っていたが、その日に限って膨大な仕事を任せられ怒りスイッチが入った場合、膨大な仕事を任せられたのが第二感情で、体調が優れないという元々のイライラが第一感情ということです。

旦那様や奥様、彼氏、彼女など男女問題でも例を挙げると、お仕事で失敗を犯し上司に叱責された状態で帰宅。そのお仕事の失敗を引きずっており叱責されたものだから元々イライラしているので些細な事で恋人や配偶者、子供にキツく当たる。

これも同様に仕事での出来事によって第一感情が生み出されているということです。

こういう第一感情がある為にコミュニケーションが円滑に取れないわけですが、夫婦関係や恋愛関係の場合は、お相手に柔らかく第一感情の伝えておくことが大切です。第一感情をお伝えになられた上で衝突しそうであれば少しの時間接するのを控えたり工夫をすることで余計な衝突は回避できるでしょう。

またお仕事の場合は何かしらの第一感情があっても部下が上司に怒りをぶつけることなどできませんが、やはり優れた上司はこういう部下の異変を察知してあげることが重要であり、日頃からどういう上下関係、人間関係を築いているかで今後が変わると言っても過言ではありません。

絶対主義者・多様性の欠如・価値基準

人は誰しも何かしらの基準を持って生きています。例えば人としてこれは絶対にしてはいけないという基準、例え恋愛相手であっても浮気をされたら別れる、死ねなどと言われたらさすがに人として最低なので別れる…という道徳心の基準。また気が合う人、気が合わない人がいるということは、つまり気が合う何かしらの基準があるから合うと認識するわけです。

こういう風に意識していなくても必ず誰しもが基準を持っているわけですが、自分が直面した状況がその基準からかけ離れていればいるほど怒りの感情が大きくなります。

しかしAさんとBさんで同じかけ離れた状況に直面してもAさんはすごく怒り、Bさんはあまり怒らないという場合がありますが、この違いは何なのでしょうか?

以前お伝えしたパワハラ上司の特徴や対策・対処法は?で述べましたが絶対的という頑固な考えを持っている方ほど怒りは大きくなります。

「絶対」とは対を絶つと書きますが、これはどういう事かといいますと反対が無い、反対を絶つということです。つまり絶対を持つことは正解が一つで後は不正解、言い換えれば一つは肯定、他は否定というのが絶対です。

ですから他のものが理解できない受け入れられないということであり、自分に厳しい方もそれはそれで良い面も持ち合わせているのですが、その厳しさ、ストイックさは、あくまでご自身の事だから良いのですが、その厳しさが他者に目を移した場合、厳しい基準で見る傾向にあります。

そもそも人間というのは何か足らないものを持っていますし性格というのは良い悪いと単純に導き出せないものです。優しい人って性格が良いのでしょうか?厳しい人って性格が悪いのでしょうか?

人をダメにする優しさもあれば、善となる厳しさもあります。要するにその性格の一部分をどういう場面で出すか発揮するかによって性格が良いとも解釈され悪いとも解釈をされるだけです。

頑固さもお仕事など初志貫徹しようと思うと、その意志力、執着心も必要です。しかし人間関係は柔軟なタイプの方が上手くいくので頑固さは人間関係においてはあまり良い影響はもたらされません。

話を戻しますが人には人の価値観があり、世界は自分を中心に動いているわけでない。別の言い方をすればあなたはあなたが中心で動いていたとしても、他者は他者の中心がある。そこに上もなければ下もないということです。

つまり多様性を身につけましょう、絶対的という観念を少しでも減らすことが怒りの発生を抑える、あるいは怒りが噴出したとしても、その怒りの強度は低くて済むということです。

また日頃から「多様性、多様性」と念仏のように唱えておくことで少しずつその意識が浸透していきますし、怒りが表出しそうな場面で「多様性」とつぶやくことで怒りスイッチが入るのを回避できたりします。こういう反射意的に怒ってしまう怒りっぽい人は異なる条件反射を身につけることでマイナスに働く反射的行動を抑制することができます。

別に「多様性」という言葉でなくても構わないですが何か心にしっくりくる言葉を見つけてご自分のものにして下さい。

そもそも怒りっぽい事にメリットなどありません。体に良い影響などなくストレスが溜まりますし寿命も縮まるといわれています。さらに何か結果を導き出す為に怒りをMAXにすることが最善の策だという誤った認識を止めましょう。

よく学校の体罰問題が報道で取り上げられますが、これは教師、顧問の先生自身がこれが最善の策だと思い込んでいる所に問題があります。つまりこれは絶対的に正しいと。

組織作りを進める上において、いくつもの成功パターンを持っている管理職者は極めて少数でしょう。大会で優勝する為には体罰も仕方のない事だと思い込んでいる先生が、体罰とは異なる方法で組織作りができるかと言えば、そこはなかなか難しいでしょう。

また先ほど申し上げました第一感情、第二感情という点でいえば、体罰に頼る先生というのは元々その部活の生徒に対して自分の思い通りに成長しないことでイライラしている部分があり、結局、怒る必然性の有無というよりも「怒り」という感情をご自身が選択しているだけの場合がほとんどです。

つまりこれが絶対主義者の危険なところで自分の選択のみが正しく、他は誤りと白か黒の二色しかないところが問題なのです。

問題解決志向のアプローチ

怒りを引き起こす原因は無限にあるわけですが、絶対的な考えを持っている方は「変えられないものがある」ということを理解できていません。

変えられないもの…。それは起きたこと、つまり過去です。また部下や夫、妻など理想を掲げて良くしようという考えは立派に聞こえますが妥協することが全て悪ではなく、良い妥協も存在することを知る事です。逆の言い方をすれば妥協をしないで無理に推し進めても必ずしわ寄せが来るということです。

結果が伴う為には時間の経過や対象者が成長することを待たなければいけない時もあり変わらないものに永遠と固執し続けていても生産性は低いままです。

まだ若い10代の学生さんに人の道を説いたところで本当に理解はできないでしょう。それは学生さんの理解力が乏しいわけでも無能なわけでもありません。成長を待たなければいけないのです。

絶対主義者は切り替えが苦手で他の選択肢を持つ柔軟性に欠けてる傾向にあるので、まずはこれを自覚しできる範囲で気をつけるべきです。

そしてこういう事態を経験することや他の選択肢を模索することこそ幅が広い経験値が備わるのであり、様々な困難を突破できる本当の力が身につくのです。

対処療法と根本療法

ここまでアンガーマネージメントは「怒り」の感情が生み出されること自体に着目せず、「怒り」によって生み出される言葉や態度について述べてきました。この言葉や態度を改めるのは対処療法であり、根本療法は怒りそのものを生み出さないことですが、ではいきなり怒らない人間になれるかというと簡単ではありませんし怒りを完全になくすことが素晴らしいわけでもありません。

怒りという感情も様々なレベルがあります。少し怒るのと怒りを超えて憎しみ、恨みなどまで発展する場合もあるわけですが、怒った時に点数をつけることです。例えば今日は職場で怒りを爆発させてしまったので8点、自宅に帰って配偶者に怒りをぶつけてしまってこれは6点という風に。

こうする事でその怒りの感情を生み出すご自身を冷静に見れるようになり、点数という明確化をすることで段々と、ここまで怒る必要があるのか?ムダなエネルギーを使っているのではないか?あるいは段々と怒りの平均点が上がって来ているなと客観的に分析ができるようになります。

ですから怒りを点数化し得点の高い怒りを知り、平均的を知ることで段々と良い意味で平均点は下がってくることでしょう。

また最も良いのは見える化です。

感情は無形であり無味無臭ですが怒った時のことを記録したり、どういうきっかけで怒りが発生したのか?自分自身の怒りの基準はどこにあるのか?その原因となる第一感情は何であったのかを分析していくことで怒りのパターン、傾向が見えてきます。これこそがマネージメントです。何となくの感覚ではなく問題の全体像を把握することで解決策を見出すことができるようになります。

もっと言えば第一感情についても細分化して、どうしてその感情は生み出されるのを知ることです。それを知ることは自分を知ることです。自分を上手に動かせる人は自分の感情のメカニズムをよく理解されていますから、是非実践してみて下さい。

問題と怒りの感情の切り分け

人はその問題と怒りとを結びつけ、その怒りは仕方のないものであると正当化します。もちろん怒るのは当然、怒っても仕方のないものもあります。例えばお財布の盗難被害に遭い、盗んだ犯人に対してありがとうという人はいません。また浮気をされて全然いいですという人はごく少数です。

こういう怒るのは当然という場合もありますが、生活の中で日々起こることのほとんどは怒りを持ち込まなくても良いものばかりです。ここで大切なのは、その「怒る対象の問題」と「怒りの感情を切り分けて考える」ことです。どのような問題でも怒るのは仕方のないことだと正当化していては根本的な解決には至れませんし、この問題において怒ってしまうのは当然というものを少しでも減らせることが理想です。

その対象となる問題を解決するにあたり「怒り」を引き起こさずに解決できるのがベストなわけですから切り分けて考え、「怒り」を少しでも減らせるようにして下さい。

怒りのコントロールの先にあるもの

アンガーマネジメントは先ほども申し上げましたが怒りの発生を抑えるというよりも怒りのコントロールを学ぶ方法です。
しかし最も良いのは不要な場面で怒りを引き起こさないことが大切なのですが、それを実現する為には何が必要なのか?

それは悟り、人格です。

人は不完全な生き物であり、性格も十人十色です。

不完全であるというのは何か足らない部分があったり弱いところがあったり、色々な環境や条件の中で、皆必死に生きています。また性格の違いというのは時にそれが怒りを誘発する原因にもなるのですが違うからこそ良い場面も多くあるのです。

職場で同じタイプの人ばかりが集まる組織はバランスの取れた良い組織とは言えません。また恋人、配偶者においては極端に価値観の違いや性格の不一致があれば別ですが、ある程度のは違いがあった方がいいのです。どちらも楽天家、どちらも神経質は良くありません。

時に色々と心配していないでパーンと理屈抜きで楽天的になるべき場面もあれば、そんな楽観的な感覚ではなく、じっくり想定し準備し計算をしなければいけない場面もあります。

違いは苦痛であり毒ではありません。仕事も家庭も一人ではどうすることもできないわけで補うという事をきちんと理解できている方は怒りのエネルギーもそう大きくはなりません。

また感謝を知ることです。

誰しも何かしらの基準を持って生きていると申し上げましたが、皆様の感謝の基準はどこにあるでしょうか?相当な事をしてもらわなければ感謝はできないのでしょうか?それとも些細な事にも感謝できるのでしょうか?

感謝の基準に絶対的なものなど存在しません。

例えば自分は一人っ子で友人もおらず、父も母も他界し職場は人と関わらない環境だから孤独を感じる日々。こういった環境の場合、恋人が傍にいてくれるだけで感謝の気持ちが持てるかもしれません。もっと言えば恋人と喧嘩をできることでさえ喜びと感じられるかもしれません。

つまり感謝の基準はご自分の環境や捉え方、人生経験によって変化していくのです。この感謝を知ることこそ怒りを生み出さない最大の学びであることを心に留めておいていただきたいと思います。

アンガーマネジメントは決してゴールではありません。

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