このページでは仕事が苦痛になり、徐々に仕事に行きたくないという感情が芽生えてきたにも関わらず、無理をして仕事を続けた結果、うつ病と診断され精神科の病院に入院するまでの30代男性に実体験をお伺いさせていただき、作成をしたページでございます。
職業エンジニア
私は30代でシステム開発のエンジニアをしていました。性格的には特に明るく派手な感じとは逆で、どちらかというと小さな事に感動するというより、何をするにもどこか冷めた所がある感じです。勤めていた会社は中途採用で入社して、3年経ちます。会社の規模は従業員が120名ほどの中小企業です。
仕事は嫌いではなかった
仕事自体は特に嫌いではなかったので、決して毎日楽しい気持ちで出社していたわけてはないですが、そつなくこなしていたと思います。そんな状態から状況が変わったのが、私の直属のマネージャーが異動になってからです。それまでのマネージャーは感情的が安定していて、すごく現場を理解してチームのまとまりを重視してくれていたのですが新しいマネージャーは分かりやすいくらいにワンマンな性格。
新しいマネージャーが異動してきた初日に、この人とは合わないな、この人は難しそうだなと直感的に分かりました。
案の定、同僚も同じように感じたみたいで、明らかに異動があってからチームの結束が弱まった感じでした。
人間関係が不得意
この新しいマネージャーが異動してきてから、元々私は人間関係が得意ではなかったので、プロジェクトの説明をしたりコミュニケーションを取ることが億劫になってきて、おまけに残業がこの頃から増えてきたので、疲れも溜まってきている感じでした。
段々と出社が憂鬱に
人間、一度仕事に行きたくない、あのマネージャーが大嫌い、関わりたくないとスイッチが入ると、些細なマネージャーの一挙手一投足が気になり、ますます嫌になっていくものですが、正に私がこの症状に陥り、プロジェクトも当然一人でも抜けられないので、そのプレッシャーとマネージャーに対しての嫌悪感で、自分に黄色信号が灯り始めました。
仕事が悪循環
仕事に対しての後ろ向きな考えや取り組み方が、凡ミスを誘発させ、能率を著しく低下させ、ミスをすれば上司から叱責…と悪循環に入っていきました。ただそんなに打たれ強くもない性格なので、もう月曜などは憂鬱で仕方のないくらいまでなっていきました。
この頃から退職しようかな…と考え始めました。
吐き気とストレスで…
退職が頭をよぎりましたが、年齢も30代半ばで今更辞めても次の就職が…とも思いましたし、親にも仕事を辞めた事を言うのも言いづらい面もあったので、我慢して仕事は続けていましたが、ストレスは溜まる一方、誰にもこの事を相談できないので、自分が狂ってきているのが自分でも分かりました。そしてそのストレスから蕁麻疹、時には吐き気をもようし、食欲もなく…、うつ病になりそうと毎晩眠れなかったです。
ストレス発散と気分転換
ストレスは誰でも感じたり、溜まることがあるとは思いますが、皆さんはきっと上手に発散する方法があるのだと思いますが、私の場合はこれといった趣味もなく、休日もたまに男性の友人と食事に行きますが、基本的には一人でインドアで読書をするなどの過ごし方なので、ストレスを上手に発散できない性格も事態をどんどん悪化させたのだと思います。ストレスが溜まらない人が最も良いのでしょうけど、溜めても発散できる人も良い、ただ私の場合は溜まる一方という、うつ病になりやすい性格だったのでしょう。
不眠症・仕事を続けるのが不可
いよいよ、不眠症になり、出社をしても眠気で集中力がなく、まともに仕事ができないくらいにまで体は悲鳴を上げていました。さすがに上司もそれを見かねて、全てを洗いざらい話すも、私の仕事の環境は変わらずで、休職しては?という提案ももらえずで自分の中ではここでGAME OVERでした。
うつ病の辛さは理解してもらえない
この時に、私は心療内科に行って抗不安薬とうつ薬、睡眠薬を処方されたのですが、医師が言っていましたが、うつ病の根本的な治療は環境を変える事とのことで、正にそうでした。薬は飲んでも仕事に行きたくないという感情のまま、出社をしてお薬を飲んでも、病状が改善されるわけがありませんでした。もう気分もヤバく、人間らしくなくなってきました。ただうつ病ってどれくらい辛いか本当に言葉では伝わらないですよね。
私自身も自分がうつ病になってこんなに生きづらく、苦しく、生きる気力を奪っていくものなのかと、その辛さを初めて実感しました。
吐き気が止まらない
うつ病の薬は合う合わないがあるみたいで、自分に合う薬を見つけることが大事らしいですが、私が処方されたお薬は相性が悪かったのか、全く効かず、吐き気が止まらない、不安感も改善されず、ますます生きる気力を奪われていき、仕事も退職せざる得なくなりました。
そして退職をして、ほっと一安心という安堵感ではなく、もうこの頃は仕事の事など到底考えられるレベルではなく、希死念慮…つまり死にたいという感情に襲われるまでに追い込まれていました。なぜここまで思ってしまうかは理由は説明できません。誰も理屈で分析してそういう答えを導き出しているわけではなく、あまりにも苦し過ぎて、ここから逃れたいという心情からここまで思ってしまうです。
うつ病から入院へ
さすがに希死念慮まで出ると自宅に居ては危険という事で緊急で精神科に入院をすることになりました。精神科は医師や看護師さんが常に見張ってくれているので、自ら命を絶つということはなく、お薬や食事もしっかり管理されているので、初めてここで安心して生活を送ることができました。
そして入院してから、毎朝、毎昼、毎夜と規則正しくお薬を飲み、規則正しい生活を送ることで元気を取り戻し、入院してから半年で退院することができました。
再就職・社会復帰
退院してからすぐに仕事を始めると、またうつ病の症状が出ては困るということで、退院してから3か月くらいは実家で休め、この頃になると逆に自宅に居るのが暇過ぎて、仕事をしたくなってきました。そして某企業に就職することができ、現在に至っています。今の仕事もエンジニアをしています。
仕事に行きたくないと感じたら
ここまで私の実体験を述べさせていただきましたが、仕事に行きたくないという感情が襲ってきたら、環境を変える努力を早い段階でされた方が良いと思います。
職場の環境、上司との関係…、変えられるなら変えてください。そしてもしそういった環境を変えることが困難でしたら、転職も一つの選択肢だと思いますし、うつ病という病気になる前に心療内科や精神科に相談に行くのも良いと思います。
私の場合は対処が遅すぎました。もうシャレにならないくらいにヤバいところまで対処しなかったのが、入院するまでにしてしまいました。この私の体験が何らかのお役に立てれば幸いです。
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仕事の工夫やコツ・辛い体験談募集!
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私の場合は、ユーザーからバグ報告が上がってきて、それがどうにしても再現せず対応できずに行き詰まることが多々あります。正直新規開発したり、再現できるバグで1000行のプログラムを書くより、再現できないバグを直す1行を書く方が遥かに辛いです。直る保証もないし、ある程度直感勝負なところもあります。
こうしたときは、次の定期メンテのリリースまで時間があるので、まずは1日完全に休みます。自分の好きなゲームをしたり、何もせずにゴロゴロしたり、ペットと戯れたり。
そうするとあるときいきなり閃くことが多いです。「実はこのプログラムのバグではなくて、呼び出しているこっちのバグでは?」と的中させたことは数多くあります。なので、行き詰まったら一度仕事を完全に忘れて、社会人としての自分ではなく、ありのままの自分に戻ってリフレッシュするように心掛けていますし、今までそれで難度も局面を打破してきました。
仕事に行き詰まった時、私は一度立ち止まります。仕事の事を忘れ、何も考えずに今やりたいことをやります。私の場合は映画を観たり、温泉に行くことが多かったです。気持ちを一旦リセットすることで、嫌なことや辛いことに再度挑戦することが出来ると思います。辛い時って、どうしてもマイナス思考になりがちです。仕事だけではなく人間関係や他の事まで負の連鎖に陥りがちです。他の人と比べ、私は駄目な人間なんだって。人に打ち明ける余裕すらありません。実際の私がそうでした。だけど私は辛いことがあると毎回立ち止まります。
周りからみたら、逃げてるように見えるかもしれません。でも、そんなこと関係ありません。だって、辛い時落ち込んでる時にいいアイデアや仕事なんて出来ないですもん。一度、我に返り好きな事をすることでよし。また頑張ろう。って思えるからです。時間が解決してくれる場合もありますし、もっと自分を大切にしようと思えます。一度立ち止まる勇気さえあれば、どんな辛いこと大変なことがあっても、きっと乗り越えられます。大丈夫です。一番の味方は自分自身です。勇気を出して、立ち止まってみて下さい。
Manabi~自分にしかない幸せ~ , USA 5.0 5.0 2 2 私の場合は、ユーザーからバグ報告が上がってきて、それがどうにしても再現せず対応できずに行き詰まることが多々あります。正直