新車を買ったり、中古車を買った際、納車に良い日を選んで納車をしてもらいますが、誰でも事故を起こしたくないので神社、寺院でお祓いを受けることが一般的ですし、事故を起こした際に神社に車の祈祷に行かれる方も決して少なくないと思いますが、その際に、のし袋に包む必要があったりします。ここではそんな祈祷時の、のし袋についてお話させていただきます。熨斗(のし)
のし袋は祈祷時に包むべき?
車の祈祷に限った話ではないですが神社、寺院で祈祷を受ける場合、初穂料が必要ですが、その初穂料を社務所で宮司さんや巫女さんに渡す際、のし袋(金封)に包む必要があります。
初穂料は絶対的にのし袋に包まなくてはならないかというと、決して絶対ではありません。車の祈祷は基本的に事前に予約なしで神社やお寺に車を乗っていて、申し込み後に祈祷を受けるわけですが、のし袋に包んでいないからといって祈祷を断られるわけではありません。
ただし、事前に車の祈祷を電話などで申し込みをした際に、宮司さんから、のし袋に包んでお納め下さいと言われる場合もありますし、本来はのし袋に納めるものなので、手間がかかる、面倒という理由で簡略化するのも良いとは言えません。友人の結婚式にのし袋に入れずに現金を直接渡す人はいませんからね。
のし袋は車の祈祷には蝶結び
のし袋には様々な種類がありますが、祈祷の際は蝶結びの安い『のし袋』で十分です。コンビニでも売っていますし、100均でも売っています。
上記のように、すでに初穂料と事前に記載されているものも売っています。ちなみに上記のし袋は、Amazonで10枚入り650円ほどです。ただ頻繁に神社に祈祷を行うわけではないでしょうから、ご自分で記入した方が早いですよね。
[≪2024kizinai]
初穂料と祈祷料
のし袋に祈祷を受ける際は初穂料と記載するのですが、初穂料と言ったり、祈祷料と言うなど二つの言葉が混同されている方がいらっしゃいますが、この違いは何かというと、神社と寺院の違いです。下記のように神社では初穂料、寺院では祈祷料、そして氏名を縦書きします。
中袋
中袋とは、のし袋の中に入っている「お金を実際に入れる封筒」のことです。中袋には必ず金額と氏名、住所の3つを記載して下さい。
金額の数字ですが『参阡円』という大字(旧字)でも良いですし『三千円』『五千円』でも構いません。
- 3,000円… 『参阡円』
- 5,000円… 『伍阡円』
- 10.000円… 『壱萬円』
- 20.000円… 『弐萬円』
- 30.000円… 『参萬円』
お札を入れて、中袋に記入が終わったら、最後に下記に注意して、水引をつけ直せば終了です。
初穂料
少し余談ですが、初穂とはその年に初めて収穫されたお米のことを言いますが、この初穂のお米などは、ご神前にお供えして収穫と豊作を神様に感謝する習慣がありこの習慣は現在にも受け継がれ、秋に執り行われる「新嘗祭」や「秋祭り」「収穫祭」の名称でお祭りが各地で行われていることは皆さんご存知かと思います。
初穂料は交通安全祈願、厄除祈願、安産祈願、初宮詣、七五三詣など神社で執り行うすべての祭事で使えます。また御守りや神札などの授与品も「初穂料○○○円」と表記されていますが、この初穂料を使用する際に適していないのは「神葬祭」、つまり神道式のお葬式です。
初穂とは一般的に慶事に用いられるものなので弔意を以て臨むお葬式には不向きと言えます。お葬式の際は一般的に「玉串料」または「御榊料」などを用いると良いです。
玉串料
玉串料という言葉もよく使いますが、そもそも「玉串」とは何なのか?というと、榊(さかき)の枝に紙垂(しで)をつけた下記の矢印のものです。
玉串は米、酒などと同様に神様にお供えするもので、祈祷の際に「玉串奉奠」の行事で祈願者自身がお供えしたりしますが、初穂料同様に、ご神前にお供えするものという意味から、神前にお供えするものを「玉串料」と呼ぶようになりました。
この玉串料ですが神社で執り行う色々なご祈祷、結婚式、神道式のお葬式でも使えますがお守り・御札などを受ける際には玉串料はあまり使用せず、初穂料を使います。
車の祈祷料
車祓いをしてもらう際の祈祷料は一般的に5,000円~となっており、お調べしたところ1万円の神社、寺院もありました。式階が5,000円と1万円の二つ用意されているところもあり、この違いは下賜される神札の大きさの違いであったり、神札にお名前を記載してもらえるかどうかといったところが異なります。
また基本的に初穂料は絶対的な金額ではなく5,000円からとなっているものは最低5,000円で、それ以上はお気持ちでということです。お金というのは現世的に言えば神社に納めるわけですが、神様は全てを見ておられますので、金額が多ければ、その誠を神様が受け取り、それに応じたご神徳をいただけます。車で事故が多い方や本当に事故など災いから遠ざかりたい方は、その誠を金額で表すのも良いでしょう。
お祓い、祈祷の受け方
車の祈祷を受ける際は、祈祷を行っている時間帯に車を乗っていきます。ほとんどは予約が必要ないので、初穂料(祈祷料)を神社や寺院に乗って行って車の祈祷をお願いしますと社務所に伝えると執り行ってくれます。その際に申込用紙に必要事項を記入します。
祈祷自体の時間は15分~20分程度ですが、宮司さんが他の祈祷を行っているなどした場合は待つ必要があります。また神社などの場合は、〇〇祭といった行事を行っている日があり、そういう日は祈祷の受付をしてもらえず、後日になる場合もあるので、行く前に神社にお電話で確認された方が良いでしょう。
また祈祷は屋外で行うところがほとんどなので、雨の日に行かない方が良いです。雨天でも執り行ってくれるところが多いですが、ご自身も雨に濡れながら祈祷を受けたくないでしょうし、宮司さんも何も言わないでしょうけど、雨天の時は避けたいでしょう。
成田山新勝寺や川崎大師
成田山新勝寺や川崎大師といえば、交通安全祈願で有名なところで毎日祈祷を行っており、多くの台数を一度に祈祷してくれますが、こういったところは申込用紙にナンバーなどを記載する箇所があります。また神社でも本殿と車の祈祷場所が違ったりする場合もありますので、やはりお電話での確認もそうですし、マップなどで位置を確認された方が良いでしょう。
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