上社前宮がある長野県茅野市は東京から電車で2時間ほど。長野県の真ん中にあり、八ヶ岳の西側の裾野に広がり、高い山々に囲まれた諏訪盆地の一角にあります。ここでは信濃國一之宮である諏訪大社のパワースポットの回り方についてをご案内致します。
総本社
諏訪大社は信濃国の一宮で全国25,000社に及ぶ諏訪神社の総本社。そして古事記の中にも登場する由緒正しき神社で起源は1500~2000年前と言われています。
また諏訪大社の特徴は古い信仰スタイルが残っているため、本殿がないことでも知られています。
諏訪湖を挟むようにして4カ所からなる諏訪大社。南には「上社前宮」と「上社本宮」の2社が鎮座しており、北には「下社春宮」と「下社秋宮」の2社を構えています。
重要な位置に鎮座している
諏訪大社は日本三霊山の富士山と立山を結ぶレイライン上に位置することでも知られており、諏訪大社がパワースポットと言われる最大の理由はここにあります。
レイラインとは古代の遺跡には直線的に並ぶよう建造されたものがあるという説で世界にもレイラインは多数ありますが、日本にも複数あります。
首都圏で言えば富士山と茨城県の鹿島神宮を結ぶと、中間点に皇居が配置されている、或いは栃木県の日光東照宮の陽明門は鳥居から門を見上げれば、北極星の向きに来るなど様々な説が飛び交っておりますが、こういったレイラインのパワーが降り注ぐ場所こそが諏訪大社がパワースポットと言われる所以です。
諏訪大社四社参り
基本情報として諏訪大社は以下の4社があり、全て回ることを四社参りと言います。
上記は諏訪大社4社の位置関係を示したものです。諏訪大社は4社とも24時間参拝は可能です。
重要な位置に鎮座している
諏訪大社の神気が充実しているパワースポット何と言っても御柱です。四社それぞれの境内に御柱が建てられていて、春宮では2本を間近で見ることができます。上記画像の御柱は上宮本宮のものです。
御柱祭
御柱祭(おんばしら)は7年目毎、寅と申の年に行われます。
また社殿の四隅に「御柱」と呼ばれる樹齢200年程の樅の巨木を曳建てる諏訪大社では最大の神事で、全国に知らている御柱祭は804年桓武天皇の時代から盛大に行われるようになり、現在でも諏訪地方の氏子20万人以上と訪れる親戚、観光客がこぞって参加し、熱中するお祭です。
ちなみに御柱祭で柱を運ぶ順番通りに参拝されたい場合は以下の順序です。
諏訪大社のパワースポットの正しい回り方は?
伊勢神宮は外宮を先に参拝をして内宮へ…と順番がありますが、諏訪大社は基本的にこういう回り方をしなければならない、或いは〇〇と回るのが良いと定まったものはございません。
ですので、それぞれが望ましい回り方をされれば良いというか、関東方面から車で来られる場合でしたら上社前宮、上社本宮の方が近いですし、西日本方面から車で来た場合はルートによりますが、下社春宮、下社秋宮の方が近いです。
また上社から下社へは距離が15kmほどあり、車で向かった場合でも30分要します。
所要時間
諏訪大社4社の参拝に要する時間は御朱印をもらう場合は待ち時間によっても異なりますが、私は御朱印をそれぞれでもらって4社巡りをしたのですが、上社から下社などの移動時間を含めない場合は各社30分~40分ほどだったです。
ですので仮に1社40分とした場合は4社×40分で160分、二時間四十分といったところです。
もし御朱印のもらうのに行列ができていた場合はその待ち時間が加算されます。
また二時間四十分に上社から下社への移動時間を考慮されれば良いかなと思いますが、この移動時間も渋滞があればさらに所要時間は増えます。
渋滞は初詣や行楽シーズンなど参拝時期によって、どれほど混雑するかは変わります。高速道路が混雑するというより、周辺道路が渋滞します。
神社間の徒歩の所要時間
上社本宮と上社前宮の間は距離が約1.7kmあり、徒歩の場合は25分ほど要します。また車の場合は渋滞を考慮しなければ5分で着きます。
下社秋宮と下社春宮の間の距離は1.5kmあり、徒歩の場合は20分ほど要します。また車の場合は渋滞を考慮しなければ5分で着きます。
お土産屋・ランチ
ランチなど飲食店、お土産屋さんが多いのは上社本宮で徒歩圏内で行けます。下社秋宮と下社春宮でランチできる飲食店が多いのは下社春宮ですが、どちらも似たような距離に飲食店が多いです。
最寄り駅
諏訪大社の4社のそれぞれの電車の最寄り駅は以下となります。
名称 |
最寄り駅 |
下社秋宮 |
JR下諏訪駅 |
下社春宮 |
JR下諏訪駅 |
上社本宮 |
JR茅野駅 |
上社前宮 |
JR茅野駅 |
最寄り駅からの徒歩の所要時間
上記でお伝えしたそれぞれの最寄り駅から境内に向かう徒歩の所要時間は以下となります。
- ≪JR下諏訪駅から下社秋宮までの徒歩の所要時間≫
距離約1kmで徒歩約12分要します。
- ≪JR下諏訪駅から下社春宮までの徒歩の所要時間≫
距離約1.5kmで徒歩約20分要します。
- ≪JR茅野駅から上社本宮までの徒歩の所要時間≫
距離約3.5kmで徒歩約45分要します。
- ≪JR茅野駅から上社前宮までの徒歩の所要時間≫
距離約2.5kmで徒歩約35分要します。
バス
諏訪大社4社巡りにバスを利用する際をご案内致します。まず諏訪市は『かりんちゃんバス』が運行されています。運賃は以下となります。
大人(中学生以上) |
150円 |
子ども |
80円 |
割引運賃 |
大人80円・子ども40円 |
お問い合わせ(アルピコ交通) |
0266-72-7141 |
備考 |
※割引運賃は「身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳」の交付を受けている方が対象となりますので、お降りの際に手帳を乗務員に提示して下さい。 |
かりんちゃんバス一日乗車券
かりんちゃんバス一日券を購入すれば一日乗り放題でバス車内で販売しています。一日券の料金は以下となります。
大人(中学生以上) |
300円 |
子ども |
150円 |
割引運賃 |
大人150円・子ども80円 |
お問い合わせ(アルピコ交通) |
0266-72-7141 |
備考 |
※割引運賃は「身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳」の交付を受けている方が対象となりますので、お降りの際に手帳を乗務員に提示して下さい。 |
乗車のバス停
かりんちゃんバスを利用して、上社本宮に行くためにはJR上諏訪駅霧ヶ峰口(東口)から乗車をします。
先ほど上社本宮の最寄り駅はJR茅野駅とお伝えをしましたが、JR茅野駅から『かりんちゃんバス』が運行していない為、JR上諏訪駅霧ヶ峰口(東口)からバスを乗ることになります。
乗車のバス停 |
JR上諏訪駅霧ヶ峰口(東口) |
下車のバス停 |
上社 |
乗車から下車までの所要時間 |
約1時間 |
上社バス停から上社本宮まで |
200m |
上社本宮を参拝をした後は上社前宮に行くわけですが、徒歩の場合は約25分ほど要します。ちなみに上社本宮から上社前宮までの『かりんちゃんバス』はないというか前宮近くを通らないので乗車をしても距離が離れていくだけですので徒歩で行くかタクシーを使うかです。
タクシーを使用される場合は上社本宮から上社前宮へは5分ほど着くので初乗り運賃でいけるかもしれません。
バス移動の続き
上社前宮を参拝をした後は、また『かりんちゃんバス』に乗車する為に上社本宮近くの『上社』のバス停に徒歩orタクシーで戻らなくてはなりません。乗車の際は外回りに乗車し、上諏訪駅諏訪湖口(西口)で下車します。
かりんちゃんバスは下宮周辺まで運行されていないのでJR上諏訪駅諏訪湖口(西口)からは電車移動となります。
かりんちゃんバスの全停留所の路線図、時刻表は以下をご参照下さい。(外部リンク)
諏訪市ホームページ
ここまでのバス利用の際の所要時間をまとめます。
- ≪駅から上社本宮≫
JR上諏訪駅霧ヶ峰口(東口)→上社本宮:約1時間
上社本宮の参拝所要時間:40分
上社本宮(徒歩)→上社前宮:25分
上社前宮の参拝時間:40分
上社前宮(徒歩)→上社(バス停):25分
上社(バス停)→上諏訪駅諏訪湖口(西口):1時間
合計:4時間10分
※参拝時間はあくまで目安です。また徒歩に要する時間は個人差があり、歩くのが早い方なら15分くらいかなと思います。
電車
JR上諏訪駅から下社春宮の最寄り駅であるJR下諏訪駅まで電車移動をします。1駅の移動で所要時間は4分ですので、すぐ着きます。あとは先ほどご案内した所要時間ですが、改めてまとめます。
- ≪駅から上社本宮≫
JR下諏訪駅(徒歩) →下社秋宮:約12分
下社秋宮の参拝所要時間:40分
下社秋宮(徒歩)→下社春宮:20分
下社春宮の参拝時間:40分
下社春宮(徒歩)→ JR下諏訪駅:20分
合計:2時間10分
※参拝時間はあくまで目安です。上社下社のおおかまな所要時間をお伝えしましたが、ここにランチであったり、お土産を買ったり、バスや電車の待ち時間などを考慮して下さい。JR上諏訪駅からJR下諏訪駅までの路線は1時間に2本~3本程度ダイヤがあります。
電車を待つのが嫌だという方の為に、JR上諏訪駅から下社秋宮に向かった場合は徒歩で約55分ほど要しますので、やはり電車の方が早いとなります。
初詣
ちなみに初詣ですが4社それぞれ同じ参拝者数ではなく、最も多いのが上社本宮で参拝者数は約20万人。その次は下社秋宮で15万人、上社前宮、下社春宮は正確な参拝者数は分かりませんが、五万人以下だそうです。
清祓池
清祓池は名前の通り、穢れを祓ってくれ、清々しい気を補充してくださいます。どうしても人は生活をしていると様々な人や場所に出向き、穢れていくので、こういったパワースポットに足を運ぶことで穢れが払われ、気持ちをリセットさせることができます。また池の中央には二羽の鶴がおり、鶴を見ることは縁起が良いとされています。
上社本宮の明神湯(手水舎)
明神湯は上社前宮の手水舎になるのですが、北参道から諏訪大社上社本宮に入ってすぐ左にあります。神様も愛用した温泉と言われているので、参拝前にパワーをいただけます。
下社秋宮の神楽殿
下社秋宮の神楽殿ですが、重厚な注連縄といえば出雲大社を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、この注連縄は出雲大社と同じ業者さんが変えているそうです。やはり注連縄は非常に強い印象を人に与え、邪気から守る役目もありますので、是非パワースポットとして回って頂きたいです。
上社本宮の縁結びのパワースポットです。
上社本宮にある石灯籠はハートに見えることから、この灯籠のハートを待ち受けにすると縁結びのご利益があると言われています。
下社春宮『万治の石仏』
万治の石仏(まんじのせきぶつ)。高さが2mほどもある阿弥陀如来で、太陽の塔で知られている芸術家の岡本太郎さんが絶賛をされたパワースポットです。
伊勢神宮遥拝所
下社秋宮に伊勢神宮の遥拝所があります。レイラインの諏訪大社の中の伊勢神宮の遥拝所ですからパワースポットでないわけがありません。
下社秋宮『さざれ石』
国歌の君が代の歌詞に歌われることで、その名が知られている。『さざれ石』ですが日本の中でもかなり大きな部類に入るようで、努力や進歩向上を加勢してくれるご利益をいただける知る人ぞ知るパワースポットです。
諏訪湖花火大会
諏訪湖花火大会は毎年8月15日に開催され、花火の打上数でも全国屈指の花火大会で湖上に設置された打上台から4万発余りの花火が夏の夜空を彩ります。また、諏訪湖は山に囲まれているので花火の音は山に反響し体の芯まで響いて迫力満点です。
諏訪大社七不思議
諏訪大社は神事を執り行う数が多く、色々と謎に満ちた神社ですが、諏訪大社七不思議と言われるものがあるのでご紹介致します。
- ≪諏訪大社七不思議≫
- 御神渡り
- 元朝の蛙狩り
- 高野の耳裂鹿
- 葛井の清池
- 宝殿の天滴
- 御作田の早稲
- 穂屋野の三光
御神渡り
毎年冬に諏訪大社周辺の諏訪湖は全面凍結して氷の厚さが10cm以上になり、-10℃程度の冷え込みが数日続くと、上記画像にあるように「御神渡り」が見られ、神様の恋の通り道といわれています。
これは、気温の変化で氷が膨張と収縮を繰り返すことによって起きる自然現象だそうです。
諏訪大社は寒冷地ですのであまり寒い時期に参拝に行くと路面に積雪があり、普通のタイヤでは危険な場合がありますので、スタッドレスタイヤを装着する必要が出てきます。
元朝の蛙狩り
元日の朝に「蛙狩神事」が上社本宮で行われるのですが、御手洗川の氷を割ると、冬にもかかわらず、必ず2匹のカエルがいるそうです。その蛙は拝殿の前で矢で射抜き、生贄として神前に捧げ、国家平安と五穀豊饒を祈願します。
高野の耳裂鹿
御頭祭では神前に75頭の鹿の頭を供えるのですが、どういうわけか毎年必ず1頭は耳の裂けた鹿がいたと言います。
葛井の清池
茅野市の葛井神社の池に上社で1年間使用された道具や供物を大晦日の夜に沈めると、元旦に遠州(静岡県)の佐奈岐池に浮くそうです。葛井神社は上社前宮から約2kmのところにあり、車の場合の所要時間は5分ほどです。
宝殿の天滴
どんなに晴天が続いても上社宝殿の屋根の穴から、1日3滴の水が落ちてきて、日照りの際にこの水滴を青竹に入れて雨乞いをすると必ず雨が降ったといわれます。
御作田の早稲
藤島社(諏訪市中洲)の御作田は6月30日に田植えをしても7月下旬には収穫できたと言います。また6月30日の田植え神事そのものを指すこともあります。
穂屋野の三光
御射山祭の当日は、必ず太陽・月・星の光が同時に見えると言います。
アクセス
諏訪大社の4社のそれぞれのお電話番号が異なりますのでご注意下さい。
名称 |
上社本宮 |
住所 |
長野県諏訪市中洲宮山1 |
受付時間 |
9時~17時 |
お問い合わせ |
0266-52-1919 |
名称 |
上社前宮 |
住所 |
長野県茅野市宮川2030 |
受付時間 |
9時~17時 |
お問い合わせ |
0266-72-1606 |
名称 |
下社秋宮 |
住所 |
長野県諏訪郡下諏訪町5828 |
受付時間 |
9時~17時 |
お問い合わせ |
0266-27-8035 |
名称 |
下社春宮 |
住所 |
長野県諏訪郡下諏訪町193 |
受付時間 |
9時~17時 |
お問い合わせ |
0266-27-8316 |
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