Manabi

由緒

正保三年（1646）、九州太宰府天満宮の神官であり、菅原道真の末裔であった菅原大鳥居信祐は、天神信仰を広めるため社殿を建立する志を持ち、日光や盛岡などを巡りました。そして1661年（寛文元年）、江戸の本所亀戸村にたどり着き、元々あった天神の小祠に道真ゆかりの飛梅で彫った天神像を奉祀したのが始まりとされています。

ちなみに古くは福岡の太宰府天満宮に対して東の宰府として「東宰府天満宮」と呼ばれていたようですが、1873年に東京府社となってより亀戸神社と号し、1936年に現在の亀戸天神社と正称したそうです。

鳥居

亀戸天神の鳥居です。すごく朱色がハッキリとした頑丈で強さを表現した鳥居ですね。亀戸天神は諸説ありますが、関東三大天神の一つとされています。他の二つは文京区の湯島天満宮と国立市にある谷保天満宮です。

筆塚

菅原道真の筆跡を神筆と称し、空海と小野道風とに並ぶ、能書家と言われたことに因み、『書道の神』と言われていました。

そのことから『筆塚祭』には書道上達、学問の向上を願う人々が使い古した筆を納め、一層の上達を祈願します。

太鼓橋

亀戸天神には決して大きな橋と言えるスケールではありませんが太鼓橋が三つあり、上の画像が男橋、下の画像が女橋です。最初の太鼓橋（男橋）は『生きてきた過去』、次の平橋は『現在』、最後の女橋は『未来』を表し、三つの橋を渡るごとに心が清められると言われています。

松尾芭蕉句

亀戸天神の境内には100近くの石碑がありますが、その中に松尾芭蕉の句碑が境内の東側の参道にあります。松尾芭蕉は1644年～1694年、江戸時代前期を生きた世界的にも知られる、日本史上最高の俳諧師の一人ですが、『しばらくは花の上なる月夜哉』の句が詠まれ、芭蕉が吉野へ旅した時、満開の桜とその上に浮かぶ月を詠んだ句と言われています。その他6句刻まれていますがお弟子さんの句だそうです。

亀戸天神で頒布の限定御朱印帳袋や受付時間

上記が亀戸天神で頒布されております限定御朱印帳で初穂料（値段）が1,000円。そして下が御朱印帳袋3種類です。初穂料（値段）が1,500円です。亀戸天神は藤まつり、うそ替え神事が行われるので、藤や鷽（ウソ）をあしらった御朱印帳のようですね。御朱印については後ほどご案内致します。

• ≪御朱印受付時間≫

8時30分～17時

参拝時間

参拝可能時間は御朱印の受付時間とは異なり、開門午前6時・閉門午後5時になっております。神社境内には24時間入れます。また後ほど触れますが藤まつり期間中は、花の見頃によりライトアップしてすごくキレイです。※年末年始の時間は通常と異なります。

授与所

亀戸天神の授与所です。こちらで御朱印をいただいて下さい。

拝受していただいた御朱印

拝受していただいた御朱印です。初穂料（値段）が300円です。

藤まつり限定の御朱印

藤まつり限定で拝受していただける御朱印になります。以下の関連記事では亀戸天神のお守りの購入や返し方などを取り上げておりますので宜しければご覧下さい。

亀戸天神の藤まつりですが、東京一の藤の名所と言われ、約二週間ほど境内の藤が一斉に開花し、神社中が一面藤色に染まり、太鼓橋から見渡すことで、一面の藤棚を上から見下ろすことができます。

江戸時代は亀戸は湿地で初代宮司が水を好む藤を社前に植えられ、江戸の名所として五代将軍綱吉、八代将軍吉宗が訪れた記録もあり、多くの浮世絵などの題材にも取り入れられています。ちなみに藤まつりを行っている神社は他に大分県の西寒多神社が有名です。

また下記は亀戸天神が公式に紹介している藤まつりの紹介映像です。

絵馬

亀戸天神で奉納できる絵馬です。種類が三つほどあり、すごくデザインが鮮やかですね。絵馬の内容は、やはり合格祈願の内容が多かったですね。皆さん試験突破されることを願っております。

手水舎

亀戸天神の手水舎には亀がいました。亀は縁起が良いので受験生の皆さんはあやかりたいですね。

拝殿

亀戸天神の拝殿です。現存する八棟造りの社殿は昭和の再建です。

神牛

本殿に向かって左側に牛の像があります。参拝の方々が親しく触れることにより、病を治し、知恵を授かると言われています。

菅原道真と牛の関りは色々あり、生誕が845年の乙丑であることと、農耕に勤しむ牛の姿に深い慈愛の心を示され、牛の鳴き声で刺客から逃れられ、どこからともなく来た白牛に窮地から救われ、道真公の『自分の身を京都に帰すことは願わぬ』という遺言により、ご遺体を牛車におさめ、四堂という所に差し掛かると、牛が歩みを止めて動こうとしません。後にこの地が太宰府天満宮建立の起源と言われて、この年も丑年にあたるというご神縁があり、以来牛は天神様の使いとして篤く信仰されています。

祈祷

亀戸天神では入学試験など合格祈願、就職試験また各種資格試験の合格祈願も執り行っていただけます。また祈祷を受けられた方は「学業成就」の神札が授与されます。

• ≪祈祷の流れ①≫

受付にて「住所」「名前」等と「願い事」をご記入いただき祈願料に添えてお申し込みいただけます。
そして、祈願伝票と「参拝の章（引換券）」をお受け取りください。

• ≪祈祷の流れ②≫

ご本殿にて、神職に祈願伝票をお渡しください。願意に沿ったご祈願をお受けいただけます。

• ≪祈祷の流れ③≫

ご祈願が終了しましたら、お神酒をお受けになり、「お礼orお守り・ご供物等」を「参拝の章」と引き換えにお受け取り下さい。

行事・祭

亀戸天神の藤まつりは先ほどご案内させていただきましたが2月に行わる『梅まつり』、10月下旬頃に行われる『菊まつり』があります。梅は境内に300本を越す梅が植えられて紅白の花が咲き始め、春の息吹を感じさせてくれます。

スカイツリー

亀戸天神の境内からのスカイツリーです。亀戸天神から徒歩でスカイツリーに行く場合は距離が1.6kmほどで所要時間は20分前後です。

アクセス

亀戸天神のアクセス（交通案内）になります。下記のグーグルマップは総武線亀戸駅から亀戸天神までの徒歩のルートです。距離は約900mで徒歩の場合は15分前後を要します。

• ≪交通案内≫

・下車　北口より徒歩15分
・総武線、地下鉄半蔵門線錦糸町駅下車北口より徒歩15分
・都バス亀戸天神前下車すぐ

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参拝メモ

亀戸天神はまず、参道の真ん中にかかる二つの橋（女橋・男橋）が印象的でした。その両側に池が流れており、とても清らかな気分になりました。私が訪れたのはとても晴れた日だったので、間近に見えるスカイツリーの存在感も重なり、どこを見回しても感動をする景色がありました。

訪れている方々も、たくさんの方々が嬉しそうに写真を撮っているのが印象的でした。また、七五三の時期ということもあり、着飾った幼い子たちが、家族連れでたくさん参拝に来ていました。

地元の方々に慕われている場所なのだなあ、と思うとともに、神社に参拝に来なければ出会わなかった風景に、心が温かくなりました。春には藤まつりが開催されますので、今度はその時期に参拝してみたいと思いました。