和歌山県は比較的広い面積の都道府県ではありますが、那智勝浦町には全国的に有名なスポットがあります。それはが那智の瀧です。落差133m、銚子口の幅13m、滝壺の深さは10mの落差日本一の名瀑で、熊野の山塊、その奥方より流れ落ちる姿は大迫力であり、圧巻です。その那智の滝にある飛瀧神社をご案内致します。
御祭神
御祭神は大己貴神です。大己貴神(オオナムチ)は出雲神話の英雄的な存在で大国主の別名として扱われています。古事記を読む限りは「大国主の幼少の頃の名前」ですが日本書紀ではほぼ「オオナムチ」で一貫しています。
大国主命といえば日本一有名な縁結び神社の出雲大社の御祭神です。
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ご利益
飛瀧神社の御利益は前述しましたように御祭神が大己貴神ですので縁結びのご利益があるとされています。
読み方
飛瀧神社の読み方は『ひろうじんじゃ』です。決してひたき神社ではありません。
補助杖
飛瀧神社は傾斜が緩やかではありますが、石段があるので補助杖を持って参拝される方もいらっしゃいました。
鳥居
飛瀧神社の鳥居です。秘境への入口という神秘的な感じを受けます。
世界遺産
那智の滝は世界遺産・国指定名勝です。
その昔、神武天皇がこの大滝を神と祀られた大穴牟遅神のご神体と仰がれました。後に飛瀧権現と称し、今日では飛瀧神社となり、崇めて「お瀧」と申します。高浜虚子は、この飛瀧を「神にませばまことうるはし 那智の滝」と詠じています。
大滝は那智原始林から流れ出ている大川の流れがこの断崖にかかり落下して日本一の名瀑であり、世界遺産で国の名勝となっています。また、この地域は吉野熊野国立公園特別地域、風致保安林、天然記念物にもなっています。
宇多上皇をはじめ百十余度の御幸があり、花山法皇の千日山籠り、また役行者の滝業以来、修験場の道場となりました。
石段
飛瀧神社の石段です。行きは下りになりますが那智の滝を見て、帰る時が上りになるということですね。傾斜は急勾配ではありません。また石段中央に手すりがついています。
那智の滝
那智の滝には注連縄が張られており、滝そのものを大己貴命が現れた御神体としてお祀りしています。熊野の神様は元々ここでお祀りされていました。那智の滝の水柱は落差133m、銚子口の幅13m、滝壺の深さは10mの名瀑で、落差は日本一です。銚子口の岩盤に3つの切れ目があり、三筋になって落下し始めるところから、「三筋の滝」とも呼ばれています。
毎年7月9日と12月27日には古来からの神事にのっとり「御滝注連縄張替行事」が行われています。かつて、諸国からこの滝に詣でる人々は写経を経筒に入れてお滝入口の大鳥居をくぐってすぐ左側の「那智経塚」にそれらを納めました。
また、皇室の方々がお参りになると参道に記念の塔婆を建てられ、亀山上皇が参詣されたものが宝物殿に納められており、それを模したものを、当時の面影のまま参道に建てています。入口より御滝本までは昔のままの石畳の道が続き、これを「鎌倉積石階段」といいます。
飛瀧神社で頒布の限定御朱印帳や時間
上記が飛瀧神社で頒布されている限定御朱印帳になります。毎年7月14日の扇祭(那智の火祭)や紀伊山地の霊場と参詣道の木製御朱印帳、さらに熊野那智大社の御朱印帳も。
木製御朱印帳の初穂料(値段)2,500円、他の二種類の御朱印帳は共に1,500円です。御朱印をいただける時間は直接お伺いしたところ7時30分から16時30分とのことでした。
授与所
こちらが御朱印、御朱印帳、お守りなどを購入できる授与所になります。那智の滝のすぐ近くです。
拝受の御朱印
こちらが飛瀧神社で拝受できる御朱印です。初穂料(値段)300円で、上記画像にあるように特別な御朱印も1種類揮毫していただけます。こちらの初穂料(値段)500円です。
御朱印は書き置きではありません。上記画像の御朱印は御朱印帳を忘れた方の為に書き置きが用意されているということです。
お滝拝所舞台の値段
飛瀧神社ではより近いところから那智の滝が見れるお滝拝所舞台があるのですが、この舞台に行くために参入料として 大人:300円・小中学生:200円 未就学児:無料が必要です。社務所の横から入場します。
このお滝拝所舞台へ入場した際に上記画像の延命御守をいただけます。文字が少し見えづらくなっていますが、これは画像がボケているわけではなく和紙に包まれているので霞んで写っているだけです。
お滝拝所舞台から見た那智の滝です。
延命長寿の水
延命長寿の水と伝えられている滝つぼの水を飲むことも出来ます。こちらの水を飲む為には有料のお滝拝所舞台に入場しないといけません。
お守り
飛瀧神社は結構たくさんのお守りなど授与品の種類が多かったです。開運お守り、金運、仕事運、安産、縁結び、学業成就など一般的なお守りはもちろんありましたし、水晶の那智の滝守といった開運招福のお守り、那智黒石十二支守、昇運神龍守といったすごいご利益を頂けそうなお守りも頒布されていました。
おみくじ
飛瀧神社には日本一のおみくじがあります。何が日本一なのか?それは大きさ、重さです。カップルで来られていた女性がこの大きなおみくじを重そうに抱えていましたがかなり重そうでした。持つおみくじというより抱えるおみくじといった感じで飛瀧神社に行った際にはトライしてみるのも楽しいかもです。
通常と言うか一般的なおみくじも頒布されていました。私は金勝みくじというものを初穂料(値段)200円でひきました。こちらは大吉、中吉という風な吉凶のおみくじではなく、何らかの小判が入っており、その入っている種類によって占うものです。
私の場合は招き猫が入っていたので金運招来だそうです。他に打ち出の小槌が入っていれば、福徳招来といった感じです。
所要時間
飛瀧神社に参拝に要する時間ですが、駐車場に停める時間やそこから歩いてくる時間などを除外して、純粋に参拝のみで要する時間は20分もあれば十分です。ここでご紹介したお滝拝所舞台に入場する場合は20分+10分といった感じ。
さらに御朱印をいただく場合は混雑具合によって所要時間も変わります。
老杉
飛瀧神社は老杉が至る所にあるので非常に印象に残ります。
駐車場
飛瀧神社に行く際の駐車場ですが、まず那智勝浦町から上ってくると、最初にこのP1駐車場を通ります。こちらに停めると飛瀧神社までは少し上り坂を歩く必要がありますが徒歩5分ほどで着くので近いといえば近いです。料金は500円です。
ただここに停めると熊野那智大社までが遠いという難点があります。散歩気分でウォーキングも楽しみながら…という方はこちらの駐車場で良いかもしれません。なお他の駐車場については熊野那智大社のページで詳しくご案内致します。ページが完成しましたら追記致します。
アクセス
下記のお電話番号は熊野那智大社のものです。※飛瀧神社は熊野那智大社の別宮になります。またGoogleマップは飛瀧神社から熊野那智大社への徒歩のルートです。
最寄り駅のJR那智駅から飛瀧神社まで距離は6.6kmほどあり、徒歩の場合は1時間40分ほど要します。坂道を上っていく必要があるので徒歩で向かうのは現実的な方法ではありません。
神社名 |
飛瀧神社 |
住所 |
和歌山県那智勝浦町那智山 |
参拝時間 |
9:00~17:00 |
お問い合わせ |
0735-55-0321 |
- ≪最寄りバス停≫
熊野御坊南海バスの那智の滝前
- ≪最寄り駅≫
JR那智駅
熊野速玉大社の御朱印
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