男性が求める女性像も様々ではありますが、その中の一つに「支えてくれる」というものがあります。ここではその支えてくれる女性についてお話しをさせていただきます。
どういうタイプ?
支えてくれるという意味は分かっているようで分からない、ハッキリしているようでハッキリしていない部分がありますが、もちろん支えてるというのは女性の行動であることは言うまでもありませんが、その支える対象物について「何を」「どのように」「どれくらい」支えるのか?というのは男性側の性格であったり環境によって変わってきます。
ただ支えてくれるという意味としては男性が何かにチャレンジしていたり、男性自身が抱く弱さや病気など弱気の状態になった際に必要な言葉やサポートをしてくれる女性を指します。
支えるというのは極めて女性側の人間性が求められるものです。これは逆も同じです。男性が女性を支えてあげようと思う際も男性側の人間性が求められます。
なぜかと言うと支えるというのは自らを前に出さず自己主張は控えめに、そしてご自分がしたい事なども我慢をしたり自己犠牲という表現は環境によって当てはまる場合とそうでない場合がありますが献身的に寄り添ってあげたり。また恋愛関係にあっても短期的なものであれば、それほど支えることは難しくないかもしれませんが、中には数か月や一年、二年と長期にわたって支えてあげなければいけない状況もあります。
そうなると先ほど申し上げましたように自己犠牲の部分が求められたり、自制、つまり自己コントロールも求められます。無論、それを苦もなくできる方もいれば、性格的に難しい方、また支える側もお仕事をしていたり多忙な日々を送っていると支えたい気持ちはあっても、なかなか支えてあげることができないジレンマに陥る場合もあります。
また支えると言っても会った際に相談に乗ってあげたり、励ましの言葉をかけてあげる程度のものから、恋人が入院をしたり、家族関係、人間関係で失業、鬱のような状態になったりと深刻な場合もあり困難な状況になればなるほど、支える側の人間性が試されます。
その他に支えるというのは一言では表現できませんが、その時々において男性が求めていることを行ってあげるわけですので、じっくり男性の愚痴を聞いてあげる聞き上手に徹したり、男性のタイプや状況によっては叱ってくれる女性を演じたり、どうしても言葉で書いてしまうと難しくなるのですが、こういう経験を積み重ねることは純粋にTPOに合わせた立ち振る舞いの力が身についていくのは間違いありません。
感謝が結婚へ(男性心理)
ではこういう支えてくる女性を男性はどう思うのでしょうか?
皆様は返報性の原理をご存じでしょうか?
返報性の原理とは、他人から何らかの施しを受けると、何かお返しをしなければ申し訳ない気持ちになるといった人間心理のことを指します。
例えば友人でも会社の上司や同僚、部下でも、自分を支えてくれたり自分を高めてくれたり、時には自分が辛い時に親身に話をしてくれたり…。そういった事をしてくれれば感謝の念が生まれますよね。そしてこの人に何か恩返しをしようとか、お仕事であればこの人の期待に応えなければと思ったり、この人の為なら苦労をしても良い…。
そういう心情になったりするものですが、これが返報性の原理なのです。
ですから恋人を支えることによって恋人側が感謝の念を抱いてくれ、自分の人生に必要な人だとか信頼できる人という風に感じてもらえるので、それが結婚へと至るわけです。
私の以前の記事「理想の夫婦とは?」でも書きましたが、幸せには程度問題は別として最低限の人格と教養が必要だと私は考えています。
感謝の気持ちを抱く心、施しを受けたらお返しをさせていただく、人の痛みを理解し、当たり前の観念を持たず。
恋人としてではなく「人」としての部分を身につけることこそが安定した関係を構築するものだと感じています。
若い年齢
先ほど返報性の原理について触れましたが、誰でもどんな時でも返報性の原理が働くかと言えば違います。どれだけ尽くしてあげても支えてあげても何の見返りもなく、感謝の一言もない恋人はいます。特に年齢が若い方に多いのですが、自分の事ばかり、自分さえ良ければそれでいい。こういうダメ男は存在します。
やはり感謝の気持ちや謙虚さは学生生活や社会生活などで養われていくものなので、そういった人生が浅い方などは人格形成がなかなか進んでいっていないので支えてあげればあげるほど、ご自分が辛くなって来たり尽くしてあげていることに疑問が湧いて来たりします。
ただその人自身が心のない悪者かと言うと、そういうケースもありますが、ただ単に人格形成の為の経験を積んでいないだけという場合も多く、社会に揉まれることで段々と養われていきます。ですので若い時の苦労は買ってでもしろと言われますが人との出会いや社会経験というのは恋愛にも通じる貴重なものなんですね。
また感謝の気持ちをなかなか抱いてくれない場合は彼氏や彼女の成長待ちということになりますが、例えば誰しもこの世に生を受けて幼少の頃から親に対して感謝の気持ちを持っていたかと言えば、ゼロではないかもしれませんが、普段からあまり意識はされて来なかったと思います。
ただ成長しご自分でお金を稼ぐようになれば親が自分に与えてくれた金銭面を知り、子供ができれば子育ての難しさを知り、親の偉大さをより深く知っていくわけです。
恋愛でも結婚生活でもそうですが、お互いの人としての成熟度に大きな差が生まれてくるとズレが生じてきてしまい関係悪化を招きやすいです。やはり人間に完成形はなく、どちらか一方ではなく双方が人としての成長の歩みを止めずに謙虚に磨いて行くことを忘れてはならないと思います。