茨城県には多くの有名な神社があることで知られていますが、他にも観光スポットはあり、大野潮騒はまなす公園や鹿島スタジアムなど県外からも訪れる方が多いとか。ここではそんな茨城県から鹿島神宮の
御朱印、奥宮の
御朱印、御朱印帳、おみくじの順番などもご紹介致します。
由緒
鹿島神宮が創建されたのは、日本初代の天皇である神武天皇の御代と言われており、歴史ある神社です。
九州の日向より出立し、東征を進めていた神武天皇は、熊野において窮地に立たされます。そこへ、神託を受けたという熊野高倉下が神剣?霊を持って現れたことで、神武天皇は軍衆を立て直すことができました。
神武天皇の苦境を救った神剣は、かつて武甕槌大神が所有していた「?霊剣」だったことから、その神恩を奉るため、皇紀元年に武甕槌大神を勅祭されたのが、鹿島神宮の始まりと伝えられています。
御祭神
鹿島神宮の御祭神は、武甕槌大神です。日本神話の中の神産みの場面において、伊邪那美命は火の神である火之迦具土神を産んだために、火傷を負い命を落としてしまいます。
それに激怒した伊邪那岐命は、十拳剣「天之尾羽張」で火之迦具土神の首を切り落としますが、その際、剣の根元についた血が岩に飛び散って生まれたのが、武甕槌大神です。
武甕槌大神は、天照大御神の命により、香取神宮の御祭神である経津主大神と共に出雲の国へと降り立ち、大国主命やその子供らに国譲りを交渉し、成し遂げました。
大鳥居
鹿島神宮の大鳥居は、国産の花崗岩の鳥居としては日本一の大きさと謳われ、地元の方々の誇りでした。
しかし、東日本大震災により倒壊の憂き目に遭います。震災から3年を経て、境内に自生する杉の巨木を使った鳥居が再建され、新たな歴史を刻むこととなりました。
鳥居の竣工イベントには、3万5千人もの人が集ったそうです。
参道
大鳥居をくぐった先の参道には、神気を宿した巨木が並んでいます。楼門へと一直線に伸びる敷石を進むと、凛とした空気に包まれるようです。
手水舎
手水舎は楼門と同じく美しい朱塗りです。清涼な空気を含んだ水は心まで清めてくれます。
鹿島神宮で頒布の御朱印帳や受付時間や値段
鹿島神宮で頒布されている限定御朱印帳になります。鷲、楼門をあしらったものから、藤や鹿嶋市の観光大使を務められた相川七瀬さんデザインの御朱印帳もありました。初穂料(値段)1,200円です。
授与所(場所)
御朱印を拝受できる場所は祈祷殿になります。画像の赤丸のところが授与所です。
待ち時間や拝受の御朱印
鹿島神宮で拝受の御朱印になります。奥宮の御朱印など二種類いただけます。奥宮については後ほど触れます。御朱印の初穂料(値段)は各500円です。私が参拝をしたのは日曜だったのですが、多少、人は多かったですが行列はなかったです。
鹿島神宮の場合は御朱印の申し込みをして御朱印帳を預けて、参拝をした後に御朱印帳を返してもらう形なので待ち時間はほぼないと思います。初詣などは分からないですが。余談ですが令和の初日である令和元年の5月1日は五時間ほど待ち時間があったらしいです。
奥参道
奥宮へ続く奥参道は巨木が覆う鎮守の森です。毎年5月1日には流鏑馬神事が執り行われます。
パワースポットの奥宮など七不思議
奥参道の先には、武甕槌大神荒魂を祀った奥宮があります。奥宮の社殿は、慶長10年に徳川家康が関ヶ原戦勝の御礼にと奉納したものです。当初は本殿のある場所に建っていましたが、奉納から14年後に今の場所へと遷されました。
ここは個人的にとても澄んだ気で不思議な感覚を味わえました。鹿島神宮に参拝に来られた際は奥宮は必須だと思います!
また鹿島神宮には以下の七不思議があることで知られています。
- 要石
- 御手洗池
- 末無川
- 藤の花
- 海の音
- 根上がり松
- 松の箸
要石
七不思議の一つ目、鹿島神宮には要石という窪んだ形の石が祀られています。
その昔、鹿島神宮の御祭神である武甕槌大神が、地震を引き起こす大鯰を抑えるため、石棒を地中へ差し込んだという伝説があり、その石棒の先が要石と言われています。
江戸時代には、黄門様でおなじみの水戸光圀公が、石の深さを見るため7日7晩にわたって掘らせたものの、結局掘り出すことはできなかったいう逸話も残っています。
御手洗池
七不思議の二つ目、神宮境内の東側には御手洗池があります。昔は、西の一の鳥居がある大船津から舟で乗り入れ、この池で潔斎をしてから神宮に参拝したと言われています。
今は年始に200人もの人々が大寒禊を行います。1日に40万リットル以上の水が湧き出ており、水底まで見通すことができるほどの透明度です。
池の水深は1メートル程ですが、大人が入っても子供が入っても、胸の高さを超えないことから「鹿島七不思議」の1つに数えられています。
池の後ろの崖下にはお水取りの場所もあり、旱魃でも涸れることはないそうです。
末無川(すえなしがわ)
七不思議の三つ目、末無川は地元民からは「末無川は謎の川」と言われているようで、「鹿島神宮の東方にあって水の流れが地中に潜ってしまい末がわからない川」として、長さ二百五十メートル、東に向かって流れ途中地下に潜ってしまいます。
藤の花
七不思議の四つ目、御朱印帳にもありましたが藤の花の咲き具合が、どの程度かによってその年の収穫の豊凶を占っていたようです。
海の音
七不思議の五つ目、鹿島灘は茨城県東部の大洗岬から千葉県東部の犬吠埼に広がる太平洋の海域ですが、この波音が、北から聞こえれば晴れ、南から聞こえてくれば雨として天気を占ったようです。
根上がり松
七不思議の六つ目、境内にある松の木は何度伐っても枯れることがないとされています。
松の箸
七不思議の七つ目、境内の松で作られた箸からは松ヤニが出ないとされています。
樹叢
広大な境内には、悠久の歴史を感じさせる巨樹名木が生い茂っています。
鹿島神宮の樹叢は、茨城県内屈指の常緑照葉樹林であり、県の天然記念物に指定されている場所です。杉や楠、モミなど高木層が織り成す景色には、息をのむほどの神々しさを感じます。
ご利益
鹿島神宮は関東の東エリアを守る地域全体の守護神であり、全国に約600社ある鹿島神社の総本社です。勝利の武神・武甕槌大神を御祭神として祀ることから、勝負運や開運にご利益があるとされています。
厄を退け、邪魔者をはねのけるパワーが授かるとも言われ、決断力や行動力が必要となるリーダー、起業者からの信仰が篤い場所です。
「鹿島立ち」という言葉があるように、かつて、武士が旅立ちの前に鹿島神宮に無事を祈願したことから、仕事や人生を勝ち進む力を授かるとも考えられています。
また、高千穂、高野山、伊勢神宮、富士山など日本の主要聖地を繋ぐ直線の東端にあることから、「神々のための東門」として、強い神気が宿っているとも言われています。
鹿園
天照大神が武甕槌命のもとへ遣わした天迦久神が鹿の神霊だったことから、鹿島神宮では鹿を神鹿として大切にされています。
奈良春日や東京の神田明神、北口本宮冨士浅間神社などからも数頭を譲り受け、現在では20頭ほどが鹿園で仲良く暮らしています。
拝殿
鹿島神宮の社殿は、本殿・石の間・幣殿・拝殿の4棟から成ります。拝殿は楼門の正面ではなく、右手にあるのが特長で、一般の神社とは社殿配置が異なります。
本殿
本殿は、参道から見て一番奥にあります。正面の柱が4本、柱間の間口が3間ある三間社流造の建物です。美しい彩色、見事な意匠は御祭神である武甕槌命の威光を物語っています。
楼門
総朱漆塗りの美しい楼門は国の重要文化財に指定されています。「鹿嶋社楼門再興次第記」には、寛永11年、水戸徳川初代藩主の頼房卿が三代将軍家光公の病気平癒を大宮司則広に依頼したところ、快方に向かったことから、この楼門を奉納されたと記されています。
浅草の水戸藩下屋敷において、大工130人がかりで切組み、船筏で運んで建てたそうです。昭和15年に行われた大修理で丹塗りとなり、昭和40年代には檜皮葺の屋根から銅板葺へと葺き替えられました。
おみくじの順番
鹿島の大願成就の帯占いというおみくじを引きました。物事が順風満帆に運ぶようで嬉しいです。
ちなみに鹿島神宮のおみくじの順番は『大吉→中吉→小吉→吉→半吉→末吉→末小吉→凶→小凶→半凶→末凶→大凶』です。
さざれ石
鹿園の近くには、さざれ石があります。君が代の中で歌われる「さざれ石」とは「小石」を意味しますが、長い年月をかけて大きな巌になったものを「さざれ石」と呼ぶようになったそうです。ゴツゴツとした表面には、深緑の苔が生しています。
二郎杉
楼門を抜けると、境内で2番目に大きいと言われる二郎杉があります。高さは40mほどあり、樹齢700年と推定されています。
武徳殿
武徳殿は、剣道と柔道の稽古に使われている道場です。昭和17年に修養道場として設けられました。
弓道場
祖霊社の奥にある弓道場も、武徳殿と同じく昭和17年に修養道場として設けられました。
祖霊社
祖霊社には、氏子中の戦没者と祖霊がお祀りされています。昭和22年に成蹊学園内の鹿島神社の社殿が移築されました。
御神木
鹿島神宮のご神木は、境内で最古の杉です。高さは40mほどあり、樹齢は1300年に及ぶと言われています。
一休
奥の宮まで参拝したら、御手洗池の横にある「湧水茶屋 一休」で一服。約130年前から続く茶房で、甘味や食事を楽しむことができます。
御手洗池から湧く長命の湧水を使った蕎麦や湧水コーヒーは、ここでしか味わうことのできない逸品です。鹿島神宮の献上酒「神の池」など、地元のお土産も買い求めることができます。
名称 |
一休 (ヒトヤスミ) |
営業時間 |
月~土:9時~17時
日・祝:8時~18時 |
お問い合わせ |
0299-82-4393 |
定休日 |
無休 |
稲荷社
大鳥居をくぐって参道を進むと、右脇に正一位稲荷大明神の赤い幟が並んでいるのが見えます。御祭神は保食神で、日本神話の中では食べ物の起源となった神様として語られています。
熊野社
手水舎の奥には、末社として熊野社が祀られています。御祭神は、伊弉諾命、事解男命、速玉男命の三柱です。
大鯰の碑
奥宮から要石の方へと向かう途中に大鯰の碑があります。鯨のように大きな鯰を、御祭神である武甕槌命が押さえつけている様子です。「ゆるげども よもや抜けじの要石 鹿島の神の あらん限りは」と古歌にあるように、鹿島神宮の霊験は広く伝えられています。
芭蕉句碑
奥宮の前には松尾芭蕉の句碑があります。「この松の実生(みばえ)せし代や神の秋」その昔、七不思議で触れましたが、何度刈っても枯れない「根あがりの松」という不思議な松が根付いていたそうで、その松が種から芽吹いた神代の秋を懐古する気持ちが詠まれています。
アクセス(最寄り駅)
鹿島神宮の最寄り駅は鹿島神宮駅で、駅から鹿島神宮までは距離が1kmほど、鳥居までの所要時間は10分ほどです。駐車場などは下記ページをご覧下さい。
名称 |
鹿島神宮 |
住所 |
茨城県鹿嶋市宮中2306-1 |
受付時間 |
8:30~16:30 |
お問い合わせ |
0299-82-1209 |
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