愛知県津島市は名古屋市の西方約16kmに位置し、1947年3月、県下9番目の市として誕生しました。この地域ではレンコンの砂糖漬け、なまずの蒲焼き、銘菓の『くつわ』『あかだ』などが有名です。さてここではそんな津島市に鎮座している津島神社の御朱印や御朱印帳についてご案内させていただきます。
由緒
津島神社は創建時は「津島社」でしたが、神仏習合によって江戸時代までは「津島牛頭天王社」となり、明治の神仏分離により「津島神社」に改められましたが、今でも「津島の天王さま」と呼ばれ、全国約3,000社の天王信仰の総本社で、この地方の「織田信長」「豊臣秀吉」や尾張徳川家は厚く信仰され、社領の寄進や社殿の造営等をなされました。
※神仏習合とは、日本に元々存在した神様の信仰である神道と、外国から伝播してきた仏教の信仰が一つになった宗教の考え方で、奈良時代に始まったものです。また神仏分離とは明治政府は神道の国教化政策を行うため、明治元年(1868)3月から、神社から仏教的な要素を排除しようとしました。これが「神仏分離」政策です。
御祭神
津島神社は御祭神は以下の二柱です。
- 主神:建速須佐之男命
- 相殿:大穴牟遅命(大国主命)
ご利益
津島神社の御祭神である建速須佐之男命のご利益は『厄払い』『疫病退散』などです。そして相殿の大国主命は縁結びの神社で有名な出雲大社の御祭神ですから良縁成就、縁結びのご利益ですね。
- 主神:建速須佐之男命
- 相殿:大穴牟遅命(大国主命)
鳥居
津島神社の鳥居です。どんと構えた立派な鳥居ですね。
楼門
津島神社の楼門です。国の重要文化財となっています。この楼門は1591年に豊臣秀吉から寄進されました。ただこの楼門は正面ではなく脇門らしいです。
南門
津島神社の南門です。こちらが正門とのこと。この正門は豊臣秀吉の病気平癒の為、豊臣秀吉の三男である秀頼が寄進と伝えられています。
津島神社の限定御朱印帳や受付時間
津島神社で頒布される御朱印帳です。普通紙で初穂料(値段)は1,500円です。藤と鳥居と社号標があしらわれています。そして右の御朱印は天王祭です。御朱印については後ほどご案内致します。
授与所
こちらが津島神社の授与所になります。御朱印はこちらで拝受していただいて下さい。
初穂料(値段)300円で拝受していただいた御朱印
こちらが津島神社で頂いた御朱印になります。初穂料(値段)は300円です。副印は七五三の時期だったので子どもが押印されましたが、時期によって四季桜だったり、御祭神である『スサノオノミコト』だったりするようです。津島神社のお守りやおみくじについては下記の関連記事からアクセスなさって下さい。
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尾張津島天王祭
尾張津島天王祭とは津島神社の祭礼として600年近くの歴史があり、日本三大川祭りのひとつとして、全国の数ある夏祭りの中でも最も華麗なものと言われています。尾張津島天王祭の車楽舟行事は昭和55年に国の無形民俗文化財に指定されており、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。
手水舎
本殿に参拝する前に心身を清める場所である津島神社の手水舎です。
本殿
三間社流造の本殿です。1605年に徳川家康の四男である松平忠吉の健康を祈願して、妻政子の方の寄進だそうです。
ご神木
津島神社のご神木。大いちょう。秋に訪れましたがこの色合いは見事です。
弥五郎殿社
津島神社社地の地主神で、津島神社の社家「紀姓」の姓祖武内宿祢を祀っており、県の重要文化財に指定されています。
絵馬
津島神社では諸願成就、子授かり、合格祈願、縁結びなど良縁祈願の絵馬が500円で奉納できます。
記念撮影
顔抜きパネルもありました。津島神社にお越しの際はこちらで記念撮影も良いですね。
ちなみに顔抜きされているのは津島市公式キャラクターの『つし丸』というキャラクターだそうです。公式が発表しているスペックは以下です。
キャラ名 |
つし丸 |
生年月日 |
2007年6月7日 |
性別: |
男の子 |
住所 |
愛知県津島市(神社の杜から誕生) |
モチーフ |
古くから深い信仰の対象となっている津島神社屋根部分や和を意識した袴姿 |
性格・特徴 |
好奇心旺盛 |
ひとこと |
頭を触るとご利益があるかも |
祈祷
津島神社の祈祷は様々な願意で執り行っていただけます。初宮、安産、七五三、厄除け、身体健康、合格祈願、心願成就、商売繁盛、家内安全、病気平癒、旅行安全、災禍祓い、良縁祈願、海上安全、交通安全など。
祈祷をしていただける時間は午前9時から午後4時まで随時ご奉仕致します。ただし平日の午前は正午まで、午後は1時よりのご奉仕とさせていただきます。
アクセス
津島神社のアクセス(交通案内)になります。名鉄津島駅から津島神社へは距離が約1kmあり、徒歩の場合ですと15分~20分ほど要します。車の場合は5分ほどです。1.2kmですのでタクシーであれば初乗り運賃だけで済みそうです。下記のグーグルマップは名鉄津島駅から津島神社までの徒歩のルートです。また境内の駐車場については下記の関連記事ページで画像付きでご案内しております。
神社名 |
津島神社 |
住所 |
愛知県津島市神明町1 |
受付時間 |
9時~16時 |
お問い合わせ |
0567-26-3216 |
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お土産
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参拝メモ
津島の天王祭で有名な神社です。それほど面積的には大きくないのですが、摂社、末社の数が36社もありびっくりです。一つ一つのお社に名称と祀ってある神様が表示されていてとても分かりやすいです。何よりもここにはお伊勢さんの内宮、下宮や熱田さん、多度大社、お多賀さんなど有名どころの末社が揃っていてお得感に溢れています。
織田家が神社の造営に力を入れた事から織田家の家紋と津島神社の神紋が同じ木瓜紋となっていて歴史を感じます。いわれの多い物も多く、なかなか面白い神社でした。ここの神社で初めて知ったのですが、社殿の造りが「尾張造」というこの地方独特のものという物で、熱田神宮も明治時代までは尾張造だったようです。
(現在は神明造に建て替えられている)言われてみれば、近所の神社も尾張造の様式をなぞっている所が多いと納得しました。参拝の帰りに「糀屋」さんへ。ここは糀、糀食品の専門店で一度行ってみたかったので寄ってみました。味のある外観をしていて、店内は味噌造りキットや糀を使ったスイーツなどが販売されており、甘酒プリンは絶品でした。
Tsushima Shrine Aichi