恋愛をしていれば家族みたいな存在だと言われることがあります。ここでは恋人と家族の違いについてアンケートを実施ましたのでそちらと併せて解説させていただきます。
同じ言葉でも様々な意味がある
恋人に家族みたいな存在と言われても言葉には様々な意味があり、どういう意味かは正確に言えば個々に違います。それは「ありがとう」という言葉も本当に心の底からの感謝もあれば、皮肉に使う「ありがとう」もあります。また年上の男性が恋人である年下の女性に対して「妹みたい」という表現をするのも良い意味、良くない意味があります。
これと同じように恋人に家族みたいと言われるのも同じです。
良い意味で解釈すれば家族と思えるほど受け入れているという意味に捉えることができます。逆の場合はときめきや恋愛感情があまり芽生えて来ないという意味になることが多いです。
言葉の意図
良くない意味として”家族みたいな存在”と恋人に言われたからと言って、それで落胆する必要はありません。それは本音か駆け引きか、他に何らかの意図がある場合もあるからです。
恋愛は意識的、無意識的に少し恋人に嫉妬してもらおうとか恋人の愛情を確かめようという風に、様々な感情の交差があるわけで、その思惑の中でどういう立ち振る舞いをするか、どういった言葉を用いるかが変わるので、そのまま受け取るべきかどうかは状況によりますし、本当に恋愛感情を持ってくれていないなら、そもそもお付き合いをしていないのではないかと思います。
ではここからは既婚者の方に恋人と家族(配偶者)の違いとは?ということでアンケートを実施ましたので皆様の恋愛にご参考になれば幸いでございます。※あくまでそれぞれの個人的なご意見です。
ときめきや恋人との将来
≪30代女性≫
恋人と家族の違いは、2つあります。まずは、ドキドキやときめきが必要かどうかです。恋人同士の時は、ドキドキやときめきがあればあるほど、相手のことが好きになり夢中になりますが、家族の時はそれらは必要ないと思います。家族は、同じ家に毎日帰ってきて、同じお風呂に入り、同じ食事を食べ、同じトイレを使います。ドキドキやときめきがあると、そのような毎日に疲れてしまい、家で安らぎを得ることができません。
2つめは、50年先の相手のことを想像して、受け入れられるかどうかです。家族の場合は、相手が老人になった際にどのように一緒に過ごそうかなどを温かい気持ちで考えることができます。恋人の場合は、付き合っている今が一番楽しく幸せなので、相手が老いたときのことを想像すると気持ちが落ちてしまいます。
メリットとデメリット
≪20代男性≫
まず、相手の苗字が変わったことで一緒にいることについての重みが変わったのが一番です。遠距離恋愛だったこともあり、割と気軽に付き合えていた今までとは一転し、常に一緒にいますし、家では一緒にご飯を食べたりと基本的に離れて行動するということはなくなりました。
その他メリットとして、仕事が終わってもすぐにご飯を作ってくれたり、掃除や洗濯、片付けの人でがいますのでとてもスムーズに出来るようになったこと、早い時間、遅い時間限らずに行動できるので遊びたい時に遊びに行けるということが挙げられると思います。
反対にデメリットとして、行動が束縛されること、お金の管理をされてしまうので自分が自由に使えるお金がなくなってしまったことなどが挙げられます。
恋愛は自由で責任感を求められない
≪20代女性≫
私が思う恋人と配偶者の違いは恋人だと少し背伸びをしてしまったり、頑張りすぎてしまったり、簡単な喧嘩で別れてしまったりと不安なこともたくさんあると思います。責任感も必要ないですしドキドキしたりときめきを与えてくれたりと恋人は自分の気持ちのままに突き進むことができ、ある意味自由です。
それとは別に配偶者は決めた人と一生添い遂げて、またけんかもあるかとは思いますが不満があっても、やはり忍耐が必要だと思います。私もそうなのですが何回喧嘩してイライラしてもやはりすぐに別れるのは不可能ですし我慢が必要です。ですがすぐに仲直りして元に戻ることができますし、自分で選んだ相手だからこそ分かりあいたいと思い喧嘩しているんだと思います。何よりも安心感はあります。
簡単には切れない絆が恋人と配偶者の違いでは?
≪30代女性≫
恋人と配偶者の一番の違いは、他人だけれどお互いに深く信じ、嫌なことも良いことも両方を認めて、受け入れていけることができる相手であるということです。違った環境で育ってきた他人とはさまざまな場面において自分との相違を感じることが多々あります。考え方一つにとってみてもそれをどこまで許すことができるかというものを自分自身持っています。
恋人関係であれば、何か自分にとって妥協できなかったり、嫌なことをされたりすればすぐ簡単に分かれてしまうことができます。そして他人に戻ることも簡単にできます。しかし、配偶者となれば毎日会って、多くの時間を共にするわけで恋人関係以上に大変なことが起きます。その一つ一つに面と向き合って、逃げることなくお互い話し合って一つ一つ解決していくことが求められます。
そして、相手を許し合うことができる信頼関係を築いていきます。問題を解決した数だけ相手を知ることにつながり、長く付き合うことにつながると考えています。簡単には切れない絆 それが恋人と配偶者の違いだと思っています。
戸籍やそれに関わる責任
≪30代女性≫
恋人も家族も精神的にも様々な面で自分の拠り所になるのは変わりませんが、やはり大きな違いとして変わってくるのは戸籍に関わるか関わらないかということだと思います。結婚し、家族になるということは配偶者の親戚一同とも繋がりが結ばれるということです。きつい言い方ですが、恋人なら簡単に別れを決断し実行に移せます。
しかし、家族である配偶者との別れは離婚を意味し、恋人以上に別れるということの意味が大きく変わります。勿論戸籍にずっと残ります。配偶者一族との縁も切られます。なので、離婚するということは簡単に別れられる恋人とは違いかなりの労力と時間を必要とします。人生の大きな決断です。それを踏まえた上で配偶者の見極めは必要だと思います。
家族になれば自分だけで全てを決められない
≪30代女性≫
主人と恋人同士だった頃も、お互いの人生に対して責任感はありましたし、どんなお互いの問題に対しても責任感をもって、当事者の感覚で一緒に問題に立ち向かってきたと思います。しかし結婚した後のお互いに対する責任感と言ったらその当時の比ではありません。
恋人同士だった頃は、別々に暮らしていたこともありますが、やはり人生丸ごと共にしているわけではないというか、「自分だけのスペース」なるものがありました。これは物理的にも、精神的にも同じです。しかし結婚して生活を共にし、毎日同じ屋根の下で暮らすことになると、そういったスペースがなくなり文字通り「一蓮托生」の間柄になります。
独身だった頃、「これは自分の裁量でやってしまっていいな」と思っていたことでも、今は全てに相手が絡んできます。同じ一つのことを二人でやるとき、お互いの意見が合えばいいですが、合わない時には大変です。しかし相手の機嫌を損ねてしまっても、相手のためになる・二人の利益になる「正しい結論」を導かなければならないのです。
相手を傷つけてしまっても、相手の為になることをしなければならないということは、頭で考えれば簡単なことですが実際にはなかなかしんどいことです。私も夫も、できるだけ相手を尊重したいと思ってはいますが、生活があるからそうそう相手に甘い顔ばかりしていられなくなる、というのが、恋人だった頃との大きな違いです。
結婚は親族同士の付き合いも
≪30代男性≫
恋人と配偶者の大きな違いは一生を共にするという覚悟が必要ということに尽きます。結婚をすると自動的に配偶者の親族とも親戚関係になるため、気の進まない冠婚葬祭などの出席や親族同士の集まり等にも出席しなければならない場面も出てくるかもしれません。
義理の親と気が合わなくても夫婦に子供が出来れば、おじいちゃん、おばあちゃんとなるため、尚更のこと関係性は深くなっていくのです。
恋人同士のように相手の親が嫌いだから会いたくないという我儘は社会的に通用しなくなります。しかし、本当に大きく恋人と配偶者が違うのは相手の老後も考えていかなければならないという点です。夫もしくは妻が高齢や病気、事故等で介護が必要になった際には、ある程度は自分の生活を犠牲にして暮らしていかなければなりません。結婚をすると恋人の時代よりも遥かに義務が増えるという覚悟が必要になります。
年上で年下の恋人でも自由
≪40代女性≫
恋人は、その時だけ楽しければ良いので、かなり年下でもいいし、逆にかなりの年上でも良い。つまりは、どんな冒険も出来るということ。自分と一回りも離れた若い子と、キラキラしたデートを楽しむ。逆に、一回りも年上の人と、大人のデートを楽しむ。これはどちらも楽しいでしょう。
では結婚となると、躊躇してしまうと思います。結婚とは、ずっと共に生活する事なので、冒険は出来ないのです。
一番重要なのは、自分が自然体でいられるか。どんな自分もさらけ出せるか。良い所だけでなく、人間誰しも欠点があります。素顔も悪い所も全部見せられるのか。そして、逆に相手の弱い部分・悪い部分も見て、お互いに受け入れられるのか。それらをクリアできないと結婚は出来ないと思います。
恋をする人と家の族(一員)
≪40代女性≫
恋人と家族(配偶者)の違いは簡単です。
恋人とは文字通り”恋をする人”ですから、「自分中心でまわることがまだできる段階の関係」と言えるでしょう。つまり、恋人の段階では、まだ相手が自分の領域に入ってくるのに制限を設けることがある程度できるわけです。双方が自由の身であるというのが恋人の段階でしょう。恋をしているだけの段階ですから、基本自由の身と考えられますね。
その一方で、家族(配偶者)になると、やはり字を見てのごとく”家の族(一員)”になっているという自覚が必要になるのです。
協同生活が前提になるのが家族であるため、自分のわがままがいつも通らないということになります。これを窮屈に思う人もいるかもしれませんが、人は”恋人”関係のままでは自分自身が成長しないのは確かでしょう。そして家族になることで、自分を超えた領域で、人の気持ちをもっと大切にする気持ちをもてる練習をすることになるのが家族です。
まとめると、恋人関係はまだ責任感の低い「幼児~高校生レベル」の段階、そして家族(配偶者)関係は、葛藤の中、もまれつつ自分を同時に成長させることができる「大学生以上のレベル」と例えることができるのではないでしょうか。
生きていく力をもらえるのが家族
≪40代女性≫
遠距離恋愛期間が長かった私は、家族になってずっと一緒にいられる存在になりました。どんな時も、二人で乗り越えていかなくてはなりません。恋人は一緒にいたい時は一緒にいて、別々の行動をしたい時には自由に相手のことを全く忘れることができました。一緒にいる時間は楽しくても、帰る場所は違いました。
家族は、別々に過ごしていても常に気になります。仕事に行っても、遊びに行っても主人が待っていると思えることが幸せです。食事を作って洗濯をして、掃除をして、子育てできるのも主人がいるからです。結婚をして、自由な時間は減りましたが、ずっと一緒にいられる幸せがあります。一緒だからこそ、お互いに支えあい、気を使い、頑張って生きていく力をもらえるのが家族だと思います。