社会に出れば仕事をして給料をもらい、人生の経験を積み重ね、趣味などを通じて生きがいを見出すわけですが、最近は職場での出世を望んでない方、出世したくないと考えている方が増えているようです。ここではその背景や必ず出世をしなくてはいけないのかについてお話しさせて頂きます。
昔の仕事の価値観
まだ昭和だった時代は、当然現在とは違い、家庭用のパソコンもスマートフォンもありませんでしたが、この当時の日本は、一生懸命働いて、たくさん稼いで思い切り遊んで、良い暮らしをする…。きっと精一杯働いた先には幸福があり、自己満足があり、家族も喜び、なりたかった自分と出会える…。そういうイメージを持って生きていたわけで出世神社に参拝する方も多かったようです。
出世こそ人生
努力、根性、出世こそ人生、現状に満足しない、立ち止まってはいけないといった価値観が昔は大半を占めていました。この価値観が良いとか悪いではなく、スマートフォンなどがなかったので他者とSNSで交流する事もなければ、誰しもが動画をアップするなどがなかったので、主な情報源というのはテレビやラジオ、雑誌のみだったわけです。
だからこそ多様性が今の時代よりなかったということ、言い方を変えれば大勢の価値観が似通っていた時代であったわけです。そして現在は自宅に居ながらにして、世界各国の情報、文化、人々に容易にアクセスできるようになり、休日の楽しみ方、人生の歩み方が多様化しました。
これにより仕事であくせく働く事が素晴らしい、人生を仕事一筋に費やす事が良い人生を歩む為の唯一の道という価値観を持つ方が減少しましたし、そこに疑問を持つ方が少しずつ増えてきました。
恐らく昭和の時代に仕事に精を出し、出世を望まないなどと言ってしまえば、批判を浴びるでしょう。当時はパワハラ、モラハラ、体罰などは普通にあり、ハラスメントという言葉自体が職場で聞かれる事は、まずありませんでしたから。
仕事で出世を望む必要はない
人生は何の為にあるか?何の為に生涯があるのか?その価値観自体が人それぞれでありますが、個人的に仕事で出世を望む必要はないように思います。たくさんお金を稼ぐ事は悪い事ではなく、素晴らしい事ですが、稼げない事が悪い事ではありませんし、仕事か趣味かと何を選ぶことが大事なのではなく、それぞれとどう関わるかという関わり方だと思います。
例えば趣味でも人生を破綻させてしまうくらいにお金と時間をつぎ込んでしまっては本末転倒なように、仕事においても何を犠牲にするのか?何を得るのか?何の為に自分の人生を費やすのか?その距離や関わり方こそが、問われる時代になっているのだと思います。
今の時代は歩み方、楽しみ方も人それぞれですし、昔に比べ100人いれば、本当に100通りの幸せがあると思います。昔も100人いれば100通りの幸せはあったでしょうが、一つ一つは似通っていたはずです。ただ現在はその一つ一つの形がかなり違っているように思います。ですから今は我が道を行けば良いと思います。
出世を望まない若者や40代
最近は若者が出世を望まないようになってきていると言いますが、理由はここまで述べたようなことだと思います。また40代の会社員の方も出世を望まない方が増えている傾向にあるようです。今の40代というのは、バブル景気が終わった後の世代で、この時代はまだ頑張れば良い暮らしができる、一生懸命頑張ることこそが美徳とされてい世代です。
しかしこの年代の方も今の時代を迎えて、頑張ってもどんどん右肩上がりにステップアップしていけるイメージが抱けず、頑張ることへの疑問や自分の人生をどう歩むべきか迷っておられる方が多いようです。また40代といえば、人生の折り返しと考える方も多く、親も高齢になってきており、我が人生の歩み方を、一度立ち止まって熟考されるようです。
出世したくない理由
出世を果たさないと給料があまりアップしないかもしれません。同僚や部下にどんどん抜かれて行って惨めな思いをするかもしれません。今まで部下だと思っていた人物が上司になるかもしれません。ただお金だけでいえば単発で何かアルバイトすればいいだけですし、少額で良ければ副業はいくらでもある時代なので、生きていく分でお金に困る事はないでしょう。
仕事で重い責任を背負わされてストレスを溜めて、疲弊して、人生に楽しみを見出せないのであれば、人の意見に惑わされず自分を貫いて下さい。
「出世したくないから出世をしない人生を選んだ」
こういう道を選んだら選んだのメリットデメリットはあります。逆も同じで出世街道を突っ走る人生のメリットデメリットはあります。つまりどちらかを選んだからといって、永遠に悩みから解放されるわけではない事は心得ておかなければいけません。
どのような人生を選ぶかは自由です。ただ自由なんだから、自分で選んだ道は自己責任であり、先々で「思っていた人生と違う…」と後悔をしても後の祭りです。人生設計は今だけを見て判断するものでもなければ、出世は嫌だからと逃避的姿勢で決めるものではありません。
逃げても逃げた先には対処しなければならず、逃げても必ず向き合わなければいけないものもあります。
ですから出世したくないという決断をした時のメリットだけに目を向けず、必ずデメリットにも目を向けて下さい。正しい答えというのは、右と左、つまりメリットデメリットの両方を知る事で真実が見えてきますので誤りのない人生を歩んで下さい。
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