どんな仕事
美容師はお客様のニーズに応じ、ヘアスタイルを美しくデザインする専門的な仕事をしています。ヘアスタイルだけではなく、メイクや着付け、ネイルなども行える美容のプロでもあるのです。美容師として活躍するためには、国家資格を取得しなければなりません。サロンの規模などにもよりますが、美容師の仕事の種類は幅が広く、臨機応変に対応できるスキルが求められます。
このページでは美容師に関する内容と理容師に関する内容をご紹介させていただきます。
理容師と美容師って何が違う?
何も知らない素人の方であれば美容師と理容師は同じ職業と思ってらっしゃる方も多いようですがそもそも資格が違います。どちらも国家資格なのですが取得する免許が違うということです。そしてそれぞれに法律があります。理容師法と美容師法です。
- 理容師法の第一条の二… 理容とは頭髪の刈込、顔剃り等の方法により、容姿を整える…
- 美容師法の第二条… 美容とは、パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しく…
要するに理容師は顔剃りはできるけれど美容師はしてはならないということです。そして理容師の国家試験では実技に顔剃りがあります。仮に理容師が美容室で働く場合、逆も同じで美容師が理容室で働く場合は法律に抵触しない範囲の業務であれば働くことができます。
高校を卒業した後は専門学校?
美容師を目指す場合はほとんどの方は専門学校に進みます。専門学校ではどういったものが学べるのかというと学校によって異なりますが一般的には関係する法律や衛生的面、美容文化論、そしてカット、シャンプー、ブロー、スタイリング、ヘアカラー、ワインディングなどサロンワークで使える技術です。
国家資格
下記は美容師の国家資格の試験内容です。
受験資格
美容師養成施設(専門学校等)で、次の課程を修了した者
- 昼間課程:2年以上
- 夜間課程:2年以上
- 通信課程:3年以上
試験日
試験は年二回行われます。
受験料
- 実技試験及び筆記試験(両方)受験… 25,000円
- 実技試験(のみ)受験… 12,500円
- 筆記試験(のみ)受験… 12,500円
試験地
試験は年二回行われます。
- 実技:全国47都道府県の指定された会場
- 筆記:全国各地の15会場
実技や筆記など理容師の試験内容
- ≪実技≫
①美容の基礎的技術(官報により公示) ②美容を行う場合の衛生上の取扱い
- ≪筆記≫
①関係法規・制度
②衛生管理
③美容保健
④美容の物理・化学
⑤美容理論
※実技試験で必要となる器具・用具は持参します。実技試験と筆記試験の両方を受験した者のうち、どちらか一方の試験のみに合格した者は、申請により次回の試験に限り当該試験の受験が免除されます。
難易度など美容師国家試験の合格率は?
平成27年度、第33回美容師国家試験の合格率等です。
- 応募者数… 18,621人
- 受験者数… 18,376人
- 合格者数… 16,365人
- 合格者数… 89.1%
主な美容師の仕事内容
美容師は、シャンプー、カット、カラー、パーマなどの技術でお客様の髪型を美しく整えるのが仕事です。近年、ヘアスタイルを整えるだけではなく、スタイルに合わせたメイクやネイル、エステ、着付けなどのサービスも行っており、トータルビューティーサロンとして美容師に求められる仕事の幅はどんどん広くなっています。
美容師は「ファッションリーダー」という目を持って見られるため、お客様だけではなく、自分自身にも磨きをかけなければなりません。美容師には時代をとらえる新しい感覚が求められるのです。一般的な仕事の流れとしては、カウンセリングから始まり、シャンプー、ブロー、カット、カラーリング、パーマ、セットとなります。最後に、お客様が自宅でできるセットの仕方などのアドバイスも行い、次回も来ていただけるような配慮をして終了となります。
トータルビューティーを掲げている美容室ですと、ネイルや着付けなども行っているため、そうした技術を身に付けている美容師も増えてきています。一人前になるまでには、見習い・アシスタントと呼ばれる期間があり、掃除やヘルプといった雑務から始まります。その後、スタイリストとして活躍できるようになれば、店長や独立といった形へと進むことも夢ではありません。
何事にも下積み期間があるのです。カリスマ美容師ともなれば年収が1000万円を超えることも珍しくはありません。いつの時代でも美容師は必要とされる専門職です。、感性と技術を磨き、お客様からの指名をいただける美容師になるという気持ちを大切にしましょう。
下記は理容師になるには?の内容です
理容師は髪の毛のカットやシャンプーなどを行い、お客様の髪型などを整えるのが仕事です。カラーやパーマなども行う理容室も増えてきており、美容室との差を感じることは少なくなりましたが、カミソリを使う「顔剃り」は、理容師しか行うことができない施術となっています。お客様の要望、髪の毛や頭皮の状態などをしっかりと把握しながら、お気に入りのヘアスタイルに仕上げる技術が求められる仕事です。
一般的には専門学校への進学
理容師も美容師同様に専門学校へ進学をするのがほとんどです。専門学校では理容科を選択し、ここではシャンプー、カット、シェービング、フェイシャル、ヘッドマッサージ、ワインディング、パーマ、ワインディング、理容クリニックなどを学びます。
受験資格
理容師養成施設(専門学校等)で、次の課程を修了した者
- 昼間課程:2年以上
- 夜間課程:2年以上
- 通信課程:3年以上
試験日
試験は年二回行われます。
受験料
- 実技試験及び筆記試験(両方)受験… 25,000円
- 実技試験(のみ)受験… 12,500円
- 筆記試験(のみ)受験… 12,500円
試験地
試験は年二回行われます。
- 実技:全国47都道府県の指定された会場
- 筆記:全国各地の15会場
実技や筆記など美容師の試験内容
- ≪実技≫
①美容の基礎的技術(官報により公示) ②理容を行う場合の衛生上の取扱い
- ≪筆記≫
①関係法規・制度
②衛生管理
③理容保健
④理容の物理・化学
⑤理容理論
※実技試験で必要となる器具・用具は持参します。実技試験と筆記試験の両方を受験した者のうち、どちらか一方の試験のみに合格した者は、申請により次回の試験に限り当該試験の受験が免除されます。
難易度など理容師国家試験の合格率は?
平成27年度、第33回理容師国家試験の合格率等です。
- 応募者数… 1,268人
- 受験者数… 1,253人
- 合格者数… 941人
- 合格者数… 75.1%
どんな業務?主な理容師の業務内容
理容師の仕事を一言で表すと「ヘアスタイルを整えること」となるでしょう。理容師は、お客様の要望を聞き取り、気に入った髪型に整えていく際、カットやカラー、パーマなどを行っていきます。頭皮の状態を見極めることも重要な仕事となり、お客様へのアドバイスなども行います。
理容師と美容師の大きな違いは、カミソリを使った「髭剃りや顔剃り」です。理容師法では、客の容姿を整えて清潔にすることを業務とすると定められており、理容師はカミソリやハサミの使用を許可されていますが、美容師法ではパーマやカラー、結髪、化粧で容姿を美しくすることを業務とありますので、カミソリの使用は原則としてできません。
シェービングの施術は理容師のみに許されています。気配りと手指のやわらかさを持つ女性の理容師の施術は、大変人気が高くなっています。また、理容師の仕事はサービス業となりますので、お客様への対応や接客マナーはとても重要です。顧客を掴むためには、お得意様や常連客の髪質や好みなど、しっかりと把握しておく必要があります。
この店に来たら間違いない、また来たいと思っていただけるような技量を持つ努力が求められる仕事となります。コミュニケーション力、流行に敏感であること、新しい技術を積極的に吸収することなど、理容師に求められることは多いでしょう。理容師の勤務先は理容店となりますが、現在では高齢者施設などへ出かける機会も多くなってきています。
気になる恋愛は?美容師って結婚できない?
美容師の世界は晩婚です。もちろん絶対ではありませんが…。理由は若手の頃は給料も少ない上に、練習や道具など自分投資する事がたくさんあり貯金ができないからです。また時間も取られて仕事一色になる場合も少なくありません。
そして28歳くらいからスタイリストとしてお客様も取れたり、サロン内でのポジションも落ち着き自分の為に時間が増えます。結婚相手は同業者が多く、同業者の場合は夫婦で独立開業をするケースも少なくありません。ただ開業した後は経営方針の違いや売上低迷などで揉めることもあるので夢と現実をしっかり理解した上での行動や歩調を合わせられるか?互いの相性も知っておく必要があるでしょう。
妻や夫としての関係とビジネスパートナーとしての関係は全く違うものですからね。
平均年収や給料は?
美容師や理容師も独立をしたり雇われであったりと収入を得る道は様々ですが、まずは雇われている場合の平均年収は実際の求人を掲載させていただきます。求人は全て東京都内のものです。
- 募集職種:美容師(スタイリスト)
- 月給:20万円~+歩合給
- 売上歩合:(売上50万円以上で1万円~)
- 募集職種:美容師(スタイリスト)
- 月給:18万円~+歩合給
- 売上歩合:(店舗売上の3%~10%還元)
- 歩合の還元割合は経験や実績により変動
- 募集企業:かつらメーカー
- 募集職種:美容師or理容師
- 月給:20万~+歩合給
- 売上歩合:歩合についての詳細な記載なし
- 募集職種:理容師
- 月給(アシスタント):20万円~
- 月給(スタイリスト):23.5万円~
トップスタイリストの収入は?
最近は固定給+歩合給という支給の方式を採用しているサロンが増えていますがトップスタイリストともなれば年収は確実に1,000万円を超えます。ただここまでの高収入を得ようと思うと、都心部で働かなくては厳しいでしょう。というのも来店するお客様の総数は都心部の方が多いからです。
また歩合給を支給をしてくれても実績がない内は指名がないのはもちろんですが勤続年数等キャリアによって支給される歩合割合も異なります。中には雇われの内に指名客やファンをたくさんつけてから独立をされる方も少なくありません。そういう意味でサロン側は歩合などの還元率を上げるのです。
雇われではなく独立した場合の稼ぎは?
独立をした場合は当然、頑張り次第でどこまでも収入を上げることは可能ですが、莫大な稼ぎとなると途中で全くやり方を変えなくてはいけません。まず独立をされる際は一人で開業する場合と開業からスタッフを雇う場合とがありますが、サロン経営の場合はMAXの売り上げを算出できます。
全てではありませんが主には上記のような項目です。開業するサロンの席数や休日を平日にするか日曜にするか?スタッフは雇うか?家賃や材料費、宣伝広告費、水道光熱費、カットやパーマの単価、一日の想定客数などです。これを一つずつ算出すればMAXの売り上げを知ることができるでしょう。
國分利治
先ほど莫大な稼ぎとなるとやり方を変えなければいけないと申し上げたのは、やはり一人では対応できる客数に限界があるから。また一店舗でも稼げる金額に限界があるからです。美容師として成功されている方で有名なのは株式会社アースホールディングスの國分利治氏です。ヘアサロン・グループ「EARTH」を国内外に200店舗以上を展開しており、グループ年商200億、個人年収は3億円以上と言われております。
國分利治氏は東京・青砥(葛飾区)にある20坪ほどの居抜きサロンが1号店でその年に2店舗目を出して、5年目には4店舗まで店舗数を増やしたのですがスタッフの定着率が悪く苦労の状態が続いていたのですが、フランチャイズオーナー制度を導入したおかげでどんどん拡大を今に至ります。こういう制度を拡大するのは管理などリスクも伴い、美容師としての能力というよりも経営センスが問われる事業家としての才能が必要です。
ですからこれから独立をしようという方はディレクターなど店舗責任者の場合も多いかと思いますが、マネージメントなど経営に関してもしっかり吸収しておく必要があるでしょう。
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