どんな仕事?
漁師は、川や海などで魚介類を獲り、それらを売ることが仕事です。一口に漁師と言っても、沿岸漁業・沖合漁業・遠洋漁業の三つに種別され、使う漁船やエリアで大きな違いがあります。ほとんど日帰り範囲が魚場になる沿岸漁業、世界各地の海で漁をする遠洋漁業、沿岸漁業と遠洋漁業の中間の規模になる沖合漁業に分けられます。そのため、同じ漁師でもスタイルが全く異なるのです。
漁業の種類
日本の漁業は大きく遠洋漁業・沖合漁業・沿岸漁業の三つに分けられます。
≪遠洋漁業とは?≫
大型船で遠方の国の海まで出漁して魚をとる漁業でマグロやカツオを対象としている事が多い。一度漁に出ると半年から長い場合は一年以上戻って来れないことが多い。
≪沖合漁業とは?≫
10t以上の比較的大型の漁船を使用し200カイリ(370.4キロメートル)水域内の沖合水域で営まれる漁業でまき網漁やイカ釣り漁の場合は2日~5日間程度、底引き網の場合は長ければ10日間ほど戻って来れないが二日程度の場合もあり、かなり差があります。対象はイワシやサバ、サンマ、アジ、ヒラメ、イカ、カツオ、マグロなど。
≪沿岸漁業とは?≫
陸から近くて日帰りができる程度の規模の小さな漁業の事で対象はエビ、アジ、イワシ、タコ、タチウオ、ブリなどです。
なる為に必要な学歴
漁師になる為に必ず求められる学歴はありませんが水産高校等で漁業の基礎を学べば仕事にとって有利なのは間違いありません。
なる為に必要な資格
個人規模の漁船で日帰り漁を行う沿岸漁業の漁師の場合、特に絶対に必要な資格は求められません。
免許
漁師といっても個人経営の漁船に作業員として働く漁師もあれば漁業会社に入社して働く場合があります。その際にご自身が漁船を運転する必要がなければ特に必要ありませんが漁船を操縦する場合、あるいは先々で個人で経営する場合は漁船を操縦する為の免許が必要です。その二つが「小型船舶操縦士」「海上特殊無線技士」です。
「小型船舶操縦士」「海上特殊無線技士」の資格につきましては後日追記させていただきます。
仕事内容
漁師は魚介類を獲り、それらを売ることで生計を立てています。漁業は、沿岸漁業・沖合漁業・遠洋漁業に種別されます。沿岸漁業は、日本の漁業者の88%を占めており、ほとんどが個人経営をしています。基本的に日帰りできる範囲が漁場になり、季節や狙う魚種によって働く時間帯も異なります。狙う魚介類も、中層を泳ぐアジ、サバ、タラ、タイ 海底にいるヒラメ、カレイ、アンコウ、またイカ、エビ、タコや貝類など種類が豊富です。
漁業の種類も、定置網、延縄、刺網、底曳き網、一本釣りなどのほか、浅海での養殖も含まれます。遠洋漁業の代表的なターゲットは、マグロやカツオです。南太平洋や南アフリカ沖など、世界の海が漁場になり、トロール漁、海外まき網漁とよばれる大型まき網漁などがあります。沖合漁業は、沿岸漁業と遠洋漁業の中間で、日本近海の2~3日で帰ることができる範囲の海が漁場になります。イワシ、サンマ、サバ、アジ、タチウオ、イカなど狙い、まき網漁などを行います。
遠洋漁業や沖合漁業の漁師になる場合は、特別な資格も資金も必要なく、体力があれば問題ありませんが、沿岸漁業の場合は、船を用意するなどの資金が必要です。また、船を操縦するための小型船舶操縦士免許や、情報交換をするための海上特殊無線技士免許が必要となります。
平均年収や給料・収入
漁師のの平均年収や収入ですが漁師といってもどういった漁をしているかで年収は変わってきます。
大間のマグロ漁師の年収
マグロ漁は当然不漁続きであった場合は収入は激減するなど安定度はありません。ですから年収はこれくらいとは言い難いですが、マグロ1本を釣った場合1キロあたり5,000円から10.000円ほどと言われています。この金額差はお正月前など時期によっても相場が異なり、また釣り上げた後、身が焼けたりと劣化の具合によって変動するということです。
カツオ漁師の年収
カツオ漁も漁獲高によって変動するので明確な金額は申し上げにくいですが漁獲高は歩合のようなもので大漁の場合はその時の支給額はアップしますが一般の仕事のように基本給がアップするということではありません。ただ経験豊富な熟練度の高い漁師であれば年収700万円~、漁労長の方であれば年収1.000万円以上を得ている方が多いです。やはりこのお仕事は長く続けていれば自然とどんどん給料がアップし、逆に経験が浅い場合は絶対に高給取りになれないかというとそうでもなく、漁獲高によって大きく変わるということです。
ノルウェーのサバ漁師の年収
ノルウェーは今年は分かりませんが世界第2位の漁業大国で日本は4位なのですが年収差は大きくノルウェーの漁師は年収900万円程度と言われています。これは単に人件費の違いもあれば国内の競争率など理由は色々ありますがここでは本題ではないので割愛させていただきます。
北海道や能登島の漁師の年収
漁師の年収はやはり地域によっても差があります。なぜ地域差があるかと言えば獲れる魚が地域によって違ったり天候の影響を受けるからなのですが売れる魚、需要のある魚はやはり限定されており、最近は競争も激しいので収入として厳しくなる傾向になっているようです。一般的に北海道や能登島の漁師の年収は400万円~700万円といわれています。
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