どんな資格?
事務全般を取り扱う職業で、業務の範囲も幅広く、メールや電話対応、来客の接遇、スケジュール管理、書類作成、身の回りの世話など要職者のサポートを行うためのスキルや、心遣いや判断力などを備えていることを認定する資格です。
受験資格
どなたでも受験できます。
試験日
- 1級… 6月・11月
- 準1級… 6月・11月
- 2級… 2月・6月・11月
- 3級… 2月・6月・11月
受験料
- 1級… 6,100円
- 準1級… 4,900円
- 2級… 3,800円
- 3級… 2,600円
試験内容
全級とも筆記は理論と実技で、求められる水準は以下のとおりです。
【3級】
初歩的な秘書的業務の理解ができ、2級に準じた知識があり技能が発揮できる。
【2級】
秘書的業務について理解ができ、準1級に準じた知識があり技能が発揮できる。
【準1級】
秘書的業務について理解があり、1級に準じた知識を持つと共に技能が発揮できる。
【1級】
秘書的業務全般について十分な理解があり、高度な知識を持つ共もに高度な技能が発揮できる。
■ 筆記試験内容
「理論」①必要とされる資質 ②職務知識 ③一般知識
「実技」①マナー 接遇 ②技能
※「3と2級」「2級と準1級」の併願受験が可能です。
面接試験
1級・準1級には筆記試験に合格すると二次試験(面接試験)があります。
面接試験は下(1~4)の要領で行います。
1.面接試験の方法
1.ロールプレイングで表現されたものを審査します。
2.審査員の指示に従って,次のロールプレイングを行います。
①「報告」(時間-1~2分)…課題の指示に従って,上司役に報告する。
②「応対」(時間-1~2分)…課題の指示に従って,来客役に応対する。
2.審査のポイント
・態度
・振る舞い
・話し方の調子
・言葉遣い
・物腰
・しぐさ
・身なり など。
※審査の対象となるのは,「報告」「応対」の二つの課題についてだけでなく面接室での態度・振る舞いなども含まれる。
3.合格の基準
審査のポイントの事項を,きちんとしているか,丁寧であるか,明るく生き生きしているかの観点で通観し,それが上級秘書のレベルである場合に合格となる。
4.試験の手順
- ①受付
- ②控室へ案内
- ③課題を提示(面接室に移動する前に5分間で覚える)
- ④面接室に案内 (2人一組)
- ⑤課題「報告」→⑥課題「応対」
- ⑦審査員のコメント(終了)
合格率・難易度
第107回 平成27年11月8日の結果
- 1級… 35.0%
- 準1級… 35.6%
- 2級… 58.4%
- 3級… 71.5%
社長秘書の仕事内容
社長(上司)の業務を補佐し、社長(上司)が本来果たすべき役割に専念できるようにサポートするのが秘書です。具体的には、社内外の人との連絡や対応、文書作成、資料・情報の管理、スケジュール調整、身の回りの環境整備などが業務です。出張の多い社長(上司)であれば、旅券、切符、宿泊施設の一切の手配を行います。
社長(上司)に役立ちそうなタイムリーな情報を伝えたり、情報管理には、会議の資料・レジュメ作成や、ファイリングなども含まれます。仕事に集中しやすいように机や備品の整備、空調の調整など、職場の環境も整えます。そのほか、会議やパーティー準備、来客の応対、経理事務なども処理します。
外資系企業の場合は、会議や商談の同席など社長(上司)のパートナーとしての業務も発生することがあります。秘書はグループ秘書と個人秘書の2種類があります。グループ秘書は一般企業に多く、秘書室などに配属され、組織の管理下で複数人のチームとして上司を補佐します。
個人秘書は1対1で直接上司につく形で、法律事務所の秘書や大学教授、外資系企業では個人秘書が多いようです。勤務先は一般企業や外資系企業のほか、大使館、大学、研究所、病院、法律事務所、議員事務所など多岐にわたります。
就活の為の必要性は?
秘書検定は就職活動の際に有利に働くのか?また求人の要件に秘書検定取得は必須となってるかですが、ほとんどの企業は求人の際に秘書検定を応募要件にはしておらず、実際のところ就職活動に有利に働くかといえば働くことはあまりありません。ただどんな資格でも取得をしていないより取得をしておいた方が有利になるのは確かです。
ただほんの僅か有利になるのか?ものすごく有利になるのかなど、結局どの程度有利になるかといった程度の差があるだけです。
しかしながら就活生が他にもいて希望企業との面接の際に他の生徒は秘書検定を取得していないがご自分が取得をしていれば印象としては良くなります。しかしながら3級は全くアピールにはならず2級でさえも少しだけ有利になる程度です。
秘書課のある企業で秘書としてお仕事をされている方のほとんどは入社後にご自身で取得をされた方が多く、やはり1級取得者が多くなっています。この秘書検定は他のお仕事、例えばネイリストのように仕事を始める為には必ずしも資格は必要としていないけれど、実際に働き出すと資格を取得していないわけにはいかないということで資格を取得されるわけですが、それと同じような資格とお考えになられれば良いと思います。
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