
価値観の不一致やDV、金銭問題、お相手の不貞行為、また最近ではモラハラなどで離婚をするケースも増えてきています。ここでは離婚を考えた際にどういう手順でどう離婚を成立させれば良いのか?
離婚の手続きは何が必要か?
また離婚に向けた話し合いにお相手が全く応じてくれない、話し合いをしても時間ばかりが経過して進まない、さらに子供はどちらが引き取るか合意に至っておらず親権で言い争っている…など、離婚を考えてから、無事離婚が成立できるまでの全てのことをご説明させていただきます。
まず、いきなり離婚調停に進むのではなく、極力協議離婚で話を解決させるためのポイントについてお話させていただきます。
●双方が離婚に合意していれば必要ない
離婚は基本的には当然お互いの合意があって成立するもので、まずしなければならないのは夫婦間での話し合いです。離婚について双方が合意している場合、離婚調停は必要ありません。双方が離婚届にサインをし役所に提出すれば離婚が成立します。これを「協議離婚」と言います。時間と費用が最もかからず、最も簡単な方法で、この協議離婚で離婚成立となるケースがほとんどです。
離婚調停になるケース
離婚をするに際して離婚調停という制度がございますが、どういう場合に離婚調停に踏み出すのか?
まずお相手がどうしても離婚したくないという場合、自分の意思のみで離婚を成立させることはできず、お相手が話し合いすらしようとしない場合であったり暴力を振るわれるなどご自身やお子さんに危害を加えられる危険性があり、実際に会って話し合うことが不可能な場合などに離婚調停へと進んでいくケースがあります。
他には子供の親権をどちらが持つか、面会交流をどうするか、養育費や慰謝料、財産分与をどうするかなどについての話し合いがうまくいかない場合なども白黒をつける為に離婚調停を決断されるケースが多いようです。
誰しもわざわざ調停をしたいわけではないでしょうが、どうしても合意に至らないケースもあるようです。
主な調停離婚のメリット・デメリット
詳しい調停離婚の進め方や内容は異なる記事にて詳しく解説させていただきますが調停離婚の主なメリットやデメリットは下記となります。
●離婚調停を申し立てるメリット
まず離婚調停をするからには、それ相応に決着がつかない理由があるわけですが離婚調停に踏み出さず、時間と労力をいつまでも消費してしまうケースもあるのですが離婚調停は必ず決着をつけることができるので泥沼や出口の見えない離婚争いから解放されます。
また離婚調停の場では、離婚を考えている夫婦の間に調停委員が入って話し合いが行われるため、良識のある第三者の意見を交えることができ、理性的に話し合いを進めることができ、ご自身に危害を加えられたり暴言、モラハラ的な発言もされる心配がありません。
他にはお相手がどうしても口が上手い、いつも言いくるめられてしまう、こちらが何かを言っても理路整然と論破されてしまう…など一対一では不利になるようなことも離婚調停であれば理不尽な判断ではなく公平的に解決へ導かれることでしょう。
調停委員との話し合いは夫婦の片方ずつ交代で話し合いをする形になるため、夫婦は互いに顔を合わせることなく話し合いができるようになっています。もう二度と会いたくないという場合や、直に顔を合わせることが気まずいといった場合であっても、調停委員を通して率直な話し合いができるのもメリットです。
●離婚調停を申し立てるデメリット
離婚調停の申し立てにおけるデメリットを挙げるとすれば、場合によっては結果が出るまでに時間がかかることです。離婚調停は1カ月に1度の話し合いになるため、1回で終わらなければ2カ月、3カ月…、と、長期にわたる可能性があるのです。
さっと決着をつけたいから離婚調停を申し立てたという場合、逆に長引いてしまうこともあるので心の準備が必要です。
何の為に離婚調停をするのか?目的と手段とを履き違えてはいけません。