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下記コラムでは、私がうつ病を発症してから、泌尿器科で血液検査をしてもらうまでをお話させていただきましたが、このページではテストステロン注射(ホルモン補充治療)を行った後の効果や副作用、費用面についてお話をさせていただきます。
テストステロンとうつ病の発症≪実体験談!≫
ホルモン補充療法とは?
まず、ホルモン補充療法とは何なのか?というと、女性の場合であれば、更年期症状の治療の為に体内で不足している女性ホルモン(エストロゲン)を補充する療法です。
男性の場合は男性ホルモン(テストステロン)になるわけです。
そして私の場合はテストステロン値を高める為に『テストステロン注射』である筋肉注射(デポー製剤のエナント酸テストステロン(エナルモンデポー®))を二週間おきに行いました。注射する部位は下記画像の通り腕です。
一回に投与する量は人それぞれのようですが、私の場合は正確な数値は忘れましたが、一般的な投与量でした。
前立腺疾患を持っている場合は不可
まずこのテストステロン注射は前立腺疾患を持っている方は受けることができませんと医師に告げられました。全国どの病院、どのクリニックでも同様の見解なのかどうかは分かりかねます。
以前のコラムで泌尿器科で血液検査をしたとお話しましたが、血液検査で前立腺疾患を持っているかどうか分かるようで、私の場合はテストステロン注射可ということで行うことができました。
副作用はあるの?
テストステロン注射の副作用ですが、一般的に言われているのがテストステロン投与による前立腺がんや前立腺肥大症の発症率の増加、赤血球の異常増加による「多血症」「睡眠時無呼吸症候群」の症状悪化などのようですが、そもそも人体に存在しているホルモンを注入するだけですので、どれも発症率は低いようです。
ただこれは医師から言われたことですが、そもそもテストステロンなどホルモンは自然に人体の働きによって分泌されるべきもので、それが減少しているからホルモン補充という非自然的な方法でホルモンを投与しているので、あまりにもテストステロン注射を長期間、大量に行い続けると、自然に分泌させようとする働きが鈍くなるかもしれないと言っていました。
しかし具体的なデータが乏しいのが現状のようで、現時点においては長期に渡る投与の影響は完全に解明されているわけではないようです。※この長期間というのは半年や一年といった短い期間ではありません。
実際のところ男性の更年期障害であるLOH症候群(加齢性性腺機能低下症候群)の治療に用いられているテストステロン注射は半年や一年行う方も珍しくないようです。
注射の料金・費用は?保険適用?
私はホルモン注射を泌尿器科で行い保険適用だったので、確か3割負担で診察代込みで千数百円だったと記憶しています。医師からは2週間以上の期間空いていれば保険適用となり、それ以下の短い期間だと保険適用外?とかなんとか聞いた記憶があります。
ただ現時点でどうなっているかなどは分かりませんので、万が一注射される際は事前にお電話などで費用をお確かめの上、受診なさってください。
ホルモン補充療法(筋肉注射)の効果は?
さて、実際にテストステロン注射(ホルモン補充治療)を行った後の効果ですが、まず一回目、注射を行って4、5時間経過した辺りから、すごく変化を感じました。
以前のコラムで私はうつ病を発症してから、膀胱部分がかなり弱まった違和感や感覚があり、自分のうつ病の原因はLOH症候群ではないかと思い、このテストステロン注射に漕ぎ着けたわけですが、その予想は見事に的中とばかりに、ハッキリと分かるくらいに元気になり、膀胱部分の弱り切った感覚も完全になくなりました。
そしてやったぁ!うつ病もこれで完治だ!と思ったのも束の間、テストステロン値は注射をしても、また減少をしていくので、時間の経過と共にテストステロンは減少していき、また辛いうつ病の日々に逆戻りしてしまいました。
つまりテストステロンを自らの力で分泌できる働きを身につけないと、テストステロン注射で増やしても時間の経過と共に減少するので、また注射で投与と、これがずっと繰り返されていくわけです。
そしてこれはテストステロンの影響なのかどうか分かりませんが、やはりホルモンを補充して不自然的に元気にさせた体が、ホルモンの減少により本来の元気のない体に戻っていく、この上下の変動幅が大きいと結構辛いものがありました。
まぁ、何がどれくらい、どういう影響を与えて辛くなっていたのかは分からないですが、テストステロン注射をして一週間経過した頃から、段々と辛くなってきて、二週間経過した頃に再度注射という形をとっていました。
また一回の投与する量は増やすことなく一回目からずっと同じ量でした。
二回目以降のホルモン補充治療の効果は?
二回目以降のテストステロン注射の効果ですが、二回目、三回目となっていくにつれて効果を感じなくなってきました。なぜ効果を感じなくなってきたのか?
これは私個人の仮説で医師の見解ではありませんので。
まず一つ考えられるのは今までテストステロンを分泌させる機能が弱っていたが、その機能が回復したことによって、自然に分泌されるようになり、効果を感じにくくなった。
もう一つは抗うつ薬や抗不安薬、睡眠導入剤の影響です。
これは下記コラムで述べましたが抗うつ薬の種類の中にSSRIという種類のお薬があり、この種類のお薬を服用しているとED(勃起不全)など性機能の低下や障害を与えかねないとの報告があるようで、これが何らかの影響を及ぼしたものと考えられます。
うつ病とED(勃起不全)抗うつ薬と体験談
まぁこれは個人的な仮説で、今現在はうつ病から抜け出して、テストステロン注射も行っていませんのでテストステロン生成の機能は、ある程度は回復したのかなと個人的に思っています。