福岡市と北九州市の2つの政令指定都市を持つ福岡県は、九州地方で最も人口が多い県で海外からも観光客が訪れる人気の地域です。非常に交通網が発展しており、数多くの観光名所があります。ここでは安産祈願でお馴染みの水天宮(久留米)の御朱印、お守り、限定御朱印帳、さらに無料駐車場に至るまで全てご説明致します。
由緒
水天宮は平家との関わりが深い神社です。源平最期の合戦である壇之浦の戦いの折、安徳天皇の母である高倉平中宮に仕えた女官・按察使局伊勢は、千歳川(現筑後川)そばの鷺野ヶ原まで逃れてきました。そして、その地で安徳天皇と平家一門の霊を祀る祠を建てたのが水天宮の由緒とされています。
伊勢は剃髪して名を「千代」と改め、加持祈祷を行っていたため、当初は尼御前神社と呼ばれていました。筑後川流域では戦禍が続いたことから、慶安3年に久留米藩主の有馬忠頼公によって現在の地に遷し奉られることとなりました。
御祭神
水天宮(久留米)の御祭神は、天之御中主神。さらに安徳天皇とその母である高倉平中宮、二位の尼の四柱が祀られています。天之御中主神とは、日本の神話の中ではじめに登場する神様です。この世界が天と地に分かれる時に姿を現したといわれています。
安徳天皇は、数え年わずか3歳で第81代天皇に即位された方です。壇之浦の戦いにおいて、母の高倉平中宮と母方の祖母である二位尼と共に入水し、歴代最年少の数え年8歳で崩御されたと伝わっています。
ご利益
水徳の神様として水難除けにご利益がある神社です。そのため、海上の安全を願う漁業者や船舶業者から篤く信仰されています。また、農業や水商売にも恵みをいただけると言われています。安産祈願や子授け祈願に訪れる方も多く、子どもの守護神でもあることから、春大祭には多くの子ども連れが参拝に訪れます。
扁額
雄々しい狛犬が鎮座する先に一の鳥居があります。この鳥居にかかる扁額「水天宮」は東郷平八郎元帥の揮毫です。東郷元帥といえば、日露戦争の日本海海戦で活躍した海軍大将。水との縁がある方の信仰が篤いというのがわかります。
参道
参道では、樹齢数百年とも思われる大きな楠の木が枝を伸ばし、静かな木陰を作ってくれています。ところどころに置かれた灯篭は見上げるほどの大きさで、総本宮の威容を誇っているようです。
参道の途中には、高浜虚子が筑後川を眺めながら詠んだ句碑があります。「汝も この神の氏子や 小春凪」穏やかな波に優しい目を向ける詩人の横顔が思い浮かぶようです。
水天宮(久留米)の御朱印帳や受付時間
水天宮(久留米)で頒布されている御朱印帳になります。当然ですが東京都の水天宮とはデザインが異なります。
御朱印の受付時間:9時~17時です。
授与所
こちらが御朱印やお守りの授与所になります。
拝受の御朱印
水天宮(久留米)で拝受の御朱印になります。
お守り
この水天宮御守は1190年に水天宮をご創建された按察使局(あぜちのつぼね)伊勢より歴代宮司へ口伝にて伝わる。
また画像右の五つの神呪文字は「いつもじ」「護符」で、このお守りは大寒の筑後川の水を汲んで七日七夜の神水祈祷を経て謹製されたもので、このお守りは飲むお守りで、飲むことで水難除けだけでなく、子授や安産など様々なご利益があるとされます。
平仮名の『の』字を書くように真ん中から飲んでいきます。
返納
水天宮でのお守りの返納ですが古札納所が常設されておりませんので、お守りを返納される際は授与所で手渡しでお返し下さい。
おみくじ
水天宮のおみくじをひいたところ「吉」でした。運勢は平安にして漸次開運の望みありとのことでした。
楼門
参道の先には美しい唐門があります。境内を囲むように置かれた透塀と、掃き清めた熊手の跡が心を整えてくれます。楼門の前の狛犬は、思わず話かけたくなるほど愛嬌たっぷりです。
拝殿
勇壮な拝殿は、慶安3年久留米藩2代藩主有馬忠頼公からの寄進と伝わっています。軒下には重厚なしめ縄が張られ、厳かな雰囲気です。境内には約30種200株の椿が植えられていて、春の初めになると美しい花を咲かせて参拝者を癒します。
太鼓橋
参道の途中には、石製の太鼓橋が架けられています。昭和2年3月架設と書かれているので、かれこれ1世紀近くは活躍しているようです。傾斜が急な箇所には階段がつけられていて、年配の方でも安心して渡ることができます。橋の下は池ですが、溜まっている水はわずかばかり。池の周りを囲む岩は苔むして、幻想的な風景を見せています。
安産祈願
水天宮では安産祈願を執り行って頂けます。時間は9時~16時です。予約は不要ですが、祭典の際はお祓いができない場合もありますのでお気をつけ下さい。また現地に行くことができない方の為に通信での安産祈願も行って頂けます。
水神社
水天宮の拝殿の奥にある水神社には、水徳の神様である彌都波能売神と、安産の神様である鵜葺草葺不合命が祀られています。こちらの水神社を護っているのは、かわいらしい表情の肥前狛犬。別名「撫で狛犬」とも言われ、体の痛みがある方が、狛犬の同じ部分を撫でると痛みが和らぐと言われています。
真木神社
水天宮の神職の家に生まれ、尊王攘夷の志士として幕末に活躍した眞木和泉守保臣命を祀った神社です。和泉守と共に、明治維新における国難に殉じた一門及び門下生、天王山にて共に自刃された方々も祀られています。
軍艦千歳慰霊碑
太平洋戦争中、フィリピンレイテ湾海戦で沈没した軍艦千歳の慰霊碑です。軍艦千歳の名は、筑後川の別名・千歳川からとられました。また、艦内に水天宮を奉斎されていたという縁もあります。慰霊碑は、軍艦千歳と運命を共にされた方々の御霊のため、昭和53年に建立されました。毎年10月25日には、慰霊碑の前で、軍艦千歳慰霊祭が執り行われます。
秋葉神社
水天宮の秋葉神社には、農耕・文芸の神である、阿遲?高日子根命が祀られています。
千代松神社
水天宮を創始した按察使局伊勢命を奉斎する神社です。伊勢命が名を「千代」と改めたこと、亡くなった後に墓のそばに松が植えられたことから、千代松神社と呼ばれています。
真木和泉守の銅像
参道の途中には、真木和泉守の銅像があります。最初の銅像は戦時中の金属供出によって回収されてしまいましたが、真木和泉守没後100年を記念して昭和43年に現在の像が建立されました。久留米出身の工芸家・豊田勝秋による傑作です。
無料駐車場
水天宮には第一駐車場と第二駐車場があります。上記の上の画像が第一、下の画像が第二です。
第一駐車場は参道口横にあり20台ほど無料で駐車することが可能ですが土日祝、正月期間、イベント期間のみ開放されます。
第二駐車場も料金は無料で20台ほど停められます。こちらは毎日開放されています。第二駐車場は保育園横にあり、鳥居を抜けて入ります。ちなみに周囲にコインパーキングはありません。
総本宮
水天宮といえば東京都の中央区に鎮座しているところをイメージされているかもしれませんが、福岡県の久留米市にある水天宮が全国の総本宮になります。以下の情報は東京都日本橋の水天宮の情報です。
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アクセス
水天宮へのアクセス情報です。下記のグーグルマップはJR久留米駅から水天宮までのマップです。距離が750m、徒歩10分ほどです。
名称 |
水天宮(久留米) |
住所 |
福岡県久留米市瀬下町265-1 |
営業時間 |
9時~17時 |
お問い合わせ |
0942-32-3207 |
- ≪最寄り駅≫
JR久留米駅 水天宮口より徒歩(約10分)
西鉄久留米駅 タクシー(約10分)
- ≪車≫
鳥栖I.Cから約12Km(約20分)
久留米I.Cから約22Km(約20分)
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