とは?
チケットノルマとは舞台、劇団、バンド活動において劇団員やバンドメンバーにチケットを売って欲しいとノルマを課せられる事を言います。
どうして舞台やライブのチケットノルマがあるのか?
チケットノルマがある理由ですが、これはいくつかの側面があります。まず運営費の捻出です。劇団や舞台など団員、スタッフの人数や公演を行う場所の規模にもよりますが当然経費がかかります。それは場所代、人件費、雑費など。いくら劇団をしたいと言っても採算が取れなければ、劇団であれバンドであれ解散となる場合がありますので団員に依頼をするのが理由の一つ。
次に集客力の低さ。人気の舞台やライブ等であれば一般に販売すれば、放っておいてもソールドアウトになりますが、無名の小さな劇団の場合はそう簡単に売れません。またある程度放っておいても、それなりの席が埋まるにも関わらずチケットノルマを課せられる場合もあります。
その意図は主催元次第で、それはこういう理由でノルマを課していますと一言では申し上げられません。主催元によっては満席にしたいから、主催元によっては自分が出演しているんだから、汗水流して頑張りなさいという意味合いかもしれませんし、知人に公演を知ってもらい興味を持ってもらいましょう…。意図は考えなのでそれぞれのお考えがあるかと思います。
ただごく少数で主催元、主催者の単なる怠慢という場合もありますが…。
普通は?相場は?平均は?
チケットノルマは普通はどれくらい課せられるのは?平均額や相場はどのくらいなのか?チケットノルマの平均を考える時に仮に他の劇団が5万円、自分ところが7万円。だからおかしいと単純に判断できるものではありません。
なぜなら劇団やメンバーの人数、運営費、公演場所の規模、チケット単価などあまりにも条件が違い過ぎるからです。先ほど申し上げましたが劇団やライブもお金がかかります。赤字の一回や二回なら良いのかもしれませんが、赤字続きだと間違いなく終わります。
どうしてもライブや劇団というのは会社組織ではないので不透明な部分もありますし、メンバー、劇団員側も会社員ではなく真っ当な給料をもらってるわけではないので、この運営と言う視点に欠けているのが現状です。主催者の人柄やメンバー同士の絆がない場合は共にチケットを売って良い公演にしよう、良いライブにしようという意識があまりないので、こういう組織やバンドはあまり日の目を見ることは少ないようです。
赤字を続けてもう絶対に赤字は出せないと思えばチケットノルマの平均額は上がるでしょうし、知名度がアップし集客力がアップすればノルマもきっと減る事でしょう。小劇団の場合は儲けるまで至らなくても、それなりに劇団にお金を残しておかないと赤字が出た場合など取引先に経費を払えないのでそういった部分も考慮しながら運営を行っているはずです。
課せられたチケットの捌き方は?
さて、ここからはノルマとして課せられたチケットのさばき方ですが、最も思いつきやすいのが家族や友人、知人に来てもらうこと。こういう時に人のつながりの有り難みを感じます。まだ無名の役者等の場合はアルバイトをしながら役者として努力をされているかと思いますがアルバイト先など関わる人に役者として頑張っていて、好印象を持ってもらうことでしょう。
またチケットノルマを主眼に置いて考えるなら、アルバイトもなるべく人と関わるアルバイト。あわよくばチケットを買ってくれそうな人が集まるアルバイトが最適です。
ツイッター・インスタなどSNS
最近はTwitterやインスタグラムで情報発信されている方がたくさんいらっしゃいます。日頃からつぶやきや情報を発信しておき、人と絡んでいるとこういう時に買ってもらえるかもしれません。
オークション・金券ショップ
ネットオークションでチケットを売るのも一つのです。またチケットショップや金券ショップに売りに出すのも一つのです。ただチケットショップに売っても人気のあるライブ、公演であればチケット定価の90%、少し人気がなくても80%程度で買取をしてくれますが、そういうチケットは基本的に放っておいても売れるチケットである場合が多く、無名過ぎる劇団やバンドの場合は買取不可となる場合が多いです。
こういう時に悔しさを感じて有名になる決意を抱くのが良いのかもしれません。
関係者に売る
やはりチケットを買ってくれるのは人ですが人だから誰でも買ってくれるわけではありません。やはり音楽ライブに興味のある方、舞台に興味のある方です。もっと言うと極端なお話しをすると自身が所属している舞台がコメディならコメディ舞台が好きな人にアプローチする。音楽も同様に自身のジャンルが好きな方にアプローチすることです。
アプローチの仕方は直接声を掛けたりもそうですが、前述しましたようにTwitter等で、そういうジャンルに興味のある方と日頃から絡んでおくことです。いきなり見ず知らずの他人から売り込みをされたらブロックされて終わりです。
また養成所、専門学校出身者の場合は、卒業した学校に売り込みをかけるのも有効です。やはり演技に興味のある方が通っているわけで勉強の為と思って観に来てくれるかもしれませんし、そういった方からすれば無駄使いではなく有効な自己投資ですから。
プロ意識
誰しもノルマを課せられて有り難いとは思いません。ただ自分の演技を観てもらおう、自分の音楽を聴いてもらおう。そういう意識は大切です。そんな余裕を言ってられないほど生活が困窮していたり、精神的に疲弊している場合もあるかもしれません。ただどうせやるなら前向きにです。先ほどから人と言うワードを用いましたが、どこからどういう風にして自分がスターダムにのし上がるか分かりません。
チケットの捌き方が上手になるということは多くの人に対しての売り込み、自己アピールが上手になったのかもしれません。それはきっと演技力のプラスになるでしょう。また主催者からすれば頼れる人材として、良い地位をもらえたり、違う目で見てくれるようになるかもしれません。
また人とつながりを広げることで捌き方が上手くなるだけではなく業界人との縁がつながる場合だってあります。芸能人の経歴を見ても本当に人それぞれです。若くしてオーディションやコンテストでいきなりグランプリを取ってデビューする方、スカウトされる方もいれば、苦労して努力して必死に這い上がって来た人もいます。
きっとチケットノルマを達成する為に借金をしている方もいらっしゃるはずです。俳優の温水洋一さんも劇団の大人計画に入団をした頃は、お金がなくWAHAHA本舗の久本雅美さんに借金をしたり、久本さんは久本さんで夜はアルバイト、端役しかもらえない上に、一向に認めてもらえない。
だからということで劇団WAHAHA本舗を立ち上げたそうですが、同じ団員だった柴田理恵もかなりの貧乏エピソードをテレビで話しておられました。久本さんは当時を振り返って”貧乏は宝だった”とおっしゃっていました。それは今だから言えることではあるでしょうが、きっとその時に多くの事を吸収できていたんだと後になって悟られたのでしょう。
何を叫んでも貧乏は貧乏、何を言っても状況が変わるわけではありません。であるならば開き直って、今ある状況から最大限何かを吸収してやろうという意識こそが大切なように思います。その意識一つで全ては意味のあることか、意味のないことなのかが変わってくるはずです。
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