教師（先生になる最短ルートは？≪年収や保健室や高卒は？≫

どんな仕事

小学校の教員は満6歳から12歳の児童に学習･生活指導を行ない、人間性や個性が豊かに育つように指導します。中学校の教員は専門科目の授業を行いながら進路指導･生活指導を行ないます。高校の教員は専門教科の教育をしながら、生徒1人ひとりが社会に出るためのサポートをします。

教師になる方法は？

学校の教員になるには小学校・中学校・高校のいずれであっても以下の二つをクリアしなければなりません。
①教員免許を取得する
②教員として採用される

※②の採用についてですが公立学校であれば各都道府県が実施する教員採用試験に合格し採用されること、また私立の場合は各学校法人等が行う採用試験等に合格し採用されることが必要です。

教員免許を取得

①の教員免許はどうすれば取得できるかと言いますと教職課程のある大学・短期大学等に入学し、法令で定められた科目及び単位を修得して卒業した後、各都道府県教育委員会に教員免許状の授与申請を行うことで取得となります。よく誤解されますが教員免許状を取得するために必要な単位や学位を得ることができるのは大学・短大等ですが、教員免許状を授与するのは都道府県の教育委員会です。

どんな大学に進めばいいのか？

教員と言っても幼稚園教諭、小学校教諭、中学校教諭、高等学校教諭など様々な道があり、さらに国語を教えたい保健の先生になりたいなど教えたい教科もそれぞれあるかと思います。しかしご自分がなりたい教員への道に適した大学などが分かりにくいかと思います。下記ではそれぞれなりたい教員別にどの大学が対応しているかの一覧をご確認いただけますので下記の文部科学省のホームページをご確認下さいませ。
文部科学省のホームページへ

教職課程で何単位くらい必要？

どの教科の教員免許状を取得したいかによって若干異なりますが一種免許状を取得したい場合、教科、教職、教科又は教職に関する科目、教育職員免許法施行規則第66条の6に定める科目を合わせて、幼稚園は59単位以上、小・中・高は67単位以上、養護教諭は64単位以上の修得が必要となるのが一般的です。また小・中学校の教員免許状を取得したい場合、7日間以上の介護等体験が必要となります。

教員免許状の種類

以下の三つの種類があります。

• 普通免許状
• 特別免許状
• 臨時免許状

一般的な方法で取得可能なのは普通免許状で教員免許状、免許状といった場合は普通免許状を指します。特別免許状というのは普通免許状を持っていない優れた知識や技能を有する社会人に与えられるもので臨時免許状は普通免許状を有する者を採用することができない場合に限って募集が行われる各都道府県の教育職員検定に合格すると授与されます。ちなみに臨時免許状は発行された各都道府県内でのみ活用できる教員免許です。

普通免許状の種類

教員免許状にも三つの種類がありますが、さらに普通免許状は三つの区分に分けられています。その三つとは専修免許状、一種免許状、二種免許状の3つの区分です。この三つは最終学歴によって取得できる免許状が変わるということです。ただ三つ存在する普通免許状ですが学校において指導できる範囲に差は一切ありません。

小学校の先生（教師）になるには？

小学校の先生になるには以下の画像のようなルートがございます。小学校教諭普通免許状には1種免許状、短大卒で取得できる2種免許状、大学院で取得できる専修免許状の三つの種類があります。

なお小学校の教師の場合は教職課程を履修していなくても教員資格認定試験に合格することができれば、2種免許状を取得することができますが現在は見直しとなっています。詳しくは下記の文部科学省のサイトをご確認下さいませ。
文部科学省のホームページへ

中学の先生（教師）になる方法

中学校の教師になる為には中学校教諭の免許状を取得しなければなりません。教職課程のある学校で教職課程を修了することで中学校教員免許を取得することができます。なる為のルートは以下の画像の通りです。

高校の先生（教師）になるには？

高校教師になるにも小中学校同様に教員免許を取得することが必要ですが資格は教科別になっているのでどの科目を教えるたいのかという進路をに決めておく必要があり、小学校教諭や中学校教諭とは違って1種免許状、もしくは専修免許状のみとなっています。

高卒から教師（先生）になるには無理？

高卒から教員採用試験を受けられるかというと、前述しましたように教員免許を取得していないので不可能です。高卒から教員への道を志す場合は大学が開講している通信制で単位を取得する必要があります。一般的には社会人として働きながら大学の通信制の単位取得をしなればならないので最短4年で卒業や免許取得可との謳い文句があっても実際は6年、7年を要する場合も珍しくありません。

保健室の先生になる

保健室の先生は正式には養護教諭といいます。この養護教諭になるには養護教諭の免許状に関する教職課程のある大学・短大で必要単位を修得して卒業し教員免許状を取得することが必要となります。既に保健師・看護師・助産師の免許を受けている方は必要な単位が軽減されることもありますがこれは各都道府県によって異なりますので各地域の教育委員会にお問い合わせ下さい。なお保健師、看護師、助産師にについては下記をご参照下さいませ。

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特別支援学校教諭の免許状

特別支援学校教諭の免許状は基礎となる免許状（幼稚園、小学校、中学校、高等学校）を取得する事に加えて、特別支援教育に関する必要単位を修得して卒業し、各都道府県教育委員会に授与申請を行うことが必要です。

教員採用試験

公立学校の教員となる為には、教員免許状を取得済み又は取得見込みの状態で各都道府県の教員採用選考試験に合格することが必要となります。倍率は少子化などの影響もあり年々下がってきており、また採用人数も低下傾向にあります。私立学校に務めたいという場合は各学校によって試験内容等も変わりますので各学校にお問い合わせ下さいませ。

教員免許更新制

平成21年4月1日から教員免許更新制が導入され、現職の方は免許状更新講習の受講期間に合計30時間以上の講習を受けなければなりません。この更新制の目的はその時々で求められる教員として必要な資質能力が保持されるよう、定期的に最新の知識技能を身に付けることで教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ることを目指すものです。決して不適格教員の排除を目的としたものではありません。

仕事内容

教員は学校に勤務し、生徒の学習から生活、将来の方向性までをサポートします。小学校、中学校、高校とそれぞれの教員で行うことも違ってきます。小学校教員は、満6歳から12歳の児童を対象とし、基本的にはすべての科目を一人で教えます。この年齢の時期というのは人格形成に多大な影響を与える時期なので、教員は勉強を教えるだけでなく、個性や感性を伸ばしたり、人間性が豊かになるように指導、サポートしていきます。

授業、給食、ホームルーム以外にも、授業の準備やテストの採点、運動会や学級会の準備と開催、遠足、会議、懇談会、PTAなど様々は業務があります。生徒が帰った後も翌日の準備があったり、部活動の担当になれば活動に参加し、監督指導の業務もあります。中学校教員は、小学校の教員とは違い、各教員が専門科目を持って授業を行います。専門性が高い授業をいかに生徒にわかりやすく伝え理解してもらうかが重要です。

また、部活動指導や生徒指導を行うことで、積極性や協調性を育てながら、思春期の不安定な精神という内面的な部分への働きかけを行います。小学校教員と同様の事務的業務や様々は準備なども行います。高校教員は、さらに専門性高い授業を行っていきます。

教科書が改訂することもあり、教員自身も常に勉強が必要です。毎日の授業の組み立て、テスト等の作成とはじめ、生徒との悩みや問題の解決サポート、進路相談、親との懇談、部活動の指導、学校行事の主催なども行います。各教員に共通して言えることは、一人ひとりの生徒に対して、より実直に向き合い、その生徒の個性や可能性を引き出して伸ばすことのできる人材が今後は求められるといくことです。教員は、人生に大きく関わるやりがいのある仕事です。

平均年収や給料

教員の平均年収や給料ですが当然地域によって差はありますが文部科学省発表の資料を引用させていただきます。※下記画像は地方公務員給与（大卒者）の実態（平成15年地方公務員給与実態調査結果より）

下記画像の一般行政職は無視していただき、小・中学校教育職員の項目をご覧下さいませ。ちなみに高校教諭は小中よりも数千円～数万円高いのが一般的です。

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