NMRオペレーターとは
化学系の仕事の中にNMRオペレーターという仕事があります。NMRとは有機化合物を構成する炭素や水素などの結合形態を分析する核磁気共鳴装置(NMR)を操作し各種サンプルの測定を行う職業です。
なる為に必要な学歴
NMRオペレーターになる為に必ず修了しておかなければならない学歴は特に定められておりませんが実際には大学、大学院で理工学、化学工学科を専攻していた方が多いのが特徴です。
なる為に必要な資格
NMRオペレーターとして働く為には必ずしも取得をしておかなければならない資格はありません。また化学系の資格といっても範囲が非常に広いわけですが主には以下のような資格があります。
- 危険物取扱者(甲種)
- ボイラ技士
- 高圧ガス保安責任者(甲種)
- 有機溶剤作業主任者
- 特定化学物質等作業主任者
- エネルギー管理士(熱)
- 公害防止管理者(水質、大気)
- 衛生管理者
仕事内容
NMRオペレーターとは、有機化合物を構成する炭素、水素などの結合状態を分析する核磁気共鳴装置(NMR)を操作して、各種のサンプル測定を行う仕事をする人です。NMR装置は、原子核を磁場の中に入れて核スピンの共鳴現象を観測することで、物質の分子構造を原子レベルで解析することができるのです。
その応用分野は幅広く、製薬、食品、バイオ、科学だけではなく、開発と改良が目覚しいナノテクノロジーに代表される物質・材料研究の分野や、有機ELや電池フィルムなどの新分野にも活用されており、注目されています。現代において、最先端の科学技術分野で欠かせない分析装置となっているのです。ですから、NMRオペレーター自体の需要も年々増加傾向にあると言われています。
実際の就職先としては国や地方公共団体、病院、大学などの研究機関、製薬会社などの民間企業の研究部門に配属になることが多いようです。開発が年々進む分野ですので、将来的にもますますニーズの高まっていく職業であると言えます。
平均年収や給料・収入
NMRオペレーターの収入、年収ですが正社員としての求人もあれば派遣としての求人も意外に多くあります。派遣として働く場合は次のステップとしてスキルや知識を身につけるには最適といえるでしょう。ちなみに派遣の場合は東京都内で時給1,600円から1,800円程度。応募要件はあくまで一例ですが合成業務の経験のある方、核酸合成器の使用経験のある方、オリゴ核酸の精製・分析経験、毒劇物、危険物などを含む化合物取扱いの経験、知識のある方という風に経験が求められます。
また正社員として働く場合は材料分析業務、有害化学物質の分析関連業務などが主です。年収は40歳で600万円~800万円程度。もちろん業務内容や事業者の規模によっても異なります。
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