生活習慣や味の好みなどは昔から習慣化されたものなので、うつ病になったからといっていきなり変えるのは、なかなか難しいものですよね。中にはコーヒーが好きな方もいらっしゃるかと思います。ここではコーヒー(カフェイン)がうつ病に与える影響、うつ病を患っている方でも飲めるコーヒーについてお話させていただきます。
うつ病とカフェイン
コーヒーにはカフェインが含まれていることは多くの方がご存知かと思います。コーヒー以外にカフェインが含まれているものは紅茶やお茶ですが、麦茶はカフェイン0です。他の飲み物としてはココア、コーラ、オロナミンC、デカビタC、リポビタンDにも含まれています。
カフェインは怖いのか?
カフェインは飲んでから、数時間は気分の上昇があるものの、それ以後は体内のカフェインの量は急激に減少し、この減少によって気分の落ち込みや、不安症などの症状が現れるとされています。
なぜこのように言われるかと言いますと、カフェインは交感神経を強制的に働かせる成分なのですが、カフェイン摂取直後は交感神経を働かせることで一時的に元気になったように感じます。ただうつ病を患っている方は、そもそも元となるエネルギーが少ない状態なのですが、このカフェイン摂取によってエネルギーが枯渇している状態にも関わらず、無理やり元気にさせようとしてしまうので、その反動でうつ症状が酷くなるのです。
ですから鬱病を患っている方はカフェイン摂取は控えた方が良いのです。
体質的にカフェインに敏感、感受性が強い場合も
どれくらいのカフェインを摂取したらうつ症状が酷くなるのかですが、これは個人差が非常に大きいようです。人によっては、200mg程度のカフェインでも不安感が高まったり、パニック発作が生じたりすることもあり、体質的にカフェインに敏感な方は摂取する量を0にすることを目指してみましょう。
またフルボキサミン(商品名: デプロメール、ルボックス)という抗うつ薬を服用している方は、この抗うつ薬はカフェインを分解する酵素を阻害するので、どうしてもカフェインの血中濃度が高くなりやすいので、より一層のカフェイン断ちを心掛けるよう飲料に気を付けて下さい。
デカフェ・カフェインレス・ノンカフェイン
鬱病の時にカフェインを摂取することは好ましくないとご説明させていただきましたが、どうしてもコーヒーを飲みたいという方は、カフェインの少ないコーヒーがおすすめです。ちなみにコーヒーにも様々な種類があります。
- デカフェ
カフェインを含んでいるものから、カフェインを取り除いて減らしたものを言います。カフェインが0ではなく、ごく微量のカフェインが含まれています。
- カフェインレス
元々カフェインが少し含まれているコーヒーを言います。
- ノンカフェイン、カフェインフリー
カフェインが含まれていないコーヒーを言います。カフェインを一切摂取したくないい場合は、「ノンカフェイン」や「カフェインフリー」をお選び下さい。
皆様の一日でも早いご回復を願っております!
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