Manabi

ご自分がうつ病を発症してしまって、何度も再発を繰り返す方もいらっしゃれば、一度の回復から完治と呼ばれる状態まで元気になる方もいらっしゃいます。私自身もうつ病になった経験から繰り返す原因は何なのか？繰り返さない為に何が大切かをお話させていただきます。

何度もうつ病を繰り返す

以前のコラムで書きましたが、うつ病を発症してしまう原因というのは下記のように複数あります。

• 【内因性】

遺伝や体質などが原因と考えられて発病するケース、一般的に言われているのがこの内因性が典型的なうつ病で、抗うつ薬がよく効き、一定期間内に改善すると言われています。

• 【外因性・身体因性】

外因性は脳に物理的な打撃が加わったことによって生じた場合や、ホルモン系統のバランスの崩れなどが原因で発病するケース、また身体因性とはアルツハイマー型認知症のような脳の病気、甲状腺機能低下症のような様々な体の病気、薬剤が原因となって発病するケース

• 【心因性・性格環境因性】

性格や精神的ストレスを過度に溜め込む環境がうつ状態に強く関係しているケースです。抑うつ神経症（神経症性抑うつ）と呼ばれることもあり、環境の影響が強い場合は反応性うつ病という場合もあります。

鬱病は遺伝するのかしないのか？明確な答えは出ていないようですが、一説によると遺伝する可能性があるとのことで、体質的にうつ病を発症しやすいといった理由も、繰り返す原因の一つと考えられます。

また外因性・身体因性も同様で、うつ病を引き起こしやすい体質なのかもしれません。よくうつ病になりやすい性格などと特徴を挙げられたりしますが、うつ病になりやすい性格の持ち主でもうつ病になる方もいれば、一生涯発症しない方もいます。

つまりうつ病にならない方は、どんな境遇でもならないのでしょうし、一度でもなるという場合は、他の方より何らかのうつ病を発症してしまう何かを持っているのかもしれません。

これはうつ病に限らず、他の病でも同じです。毎日喫煙する習慣を持っている方でも肺がんにならずに70歳、80歳と喫煙し続けている方もいれば、喫煙習慣がないにも関わらず呼吸器系が弱いなどの理由で肺がんを患ってしまうケースもあります。

繰り返す場合は、受け入れ原因を探す

これをご覧いただいている方の中でうつ病を繰り返している方がいらっしゃるのでしたら、まずご自身でうつ病を繰り返す何らかのものが存在している事をお認めになるべき、また受け入れるべきだと思います。

その何らかはご自身の性格や考え方に潜んでいるかもしれませんし、ご自身の置かれている環境、職場の風土、あるいは夫婦関係、家族関係、友人関係など、どこにどのように潜んでいるかは個々にお任せしますが、原因があるから繰り返すという結果があるわけですから、まずは洗い出してみることです。

そして洗い出しが終わったら、その原因への対策を講じることです。中にはどうしようも対策のしようがないものも含まれているかもしれませんが、その原因となるものがお相手がいる場合で変えられるものは変えてみる、変えるまでは無理だが少し工夫してみることが可能なら工夫をしてみる。

そうやって繰り返す原因の影響を少しでも低減することが重要ではないかと思います。

うつ病を繰り返す人の症状ってどんなの？

私自身、うつ病を患っていた時に多くの方のブログを拝見させていただき、中には再発を繰り返す方もいらっしゃいましたが、皆さんの症状は？というと、比較的軽い感じで復職されている方が多かったですね。

まぁ軽度だからこそブログが書けているという見方もできるので、中には症状が重い方もいらっしゃるかもしれませんが、私が拝見した中では職場復帰を皆さんされていて、お小遣い稼ぎにブログを運営している方が多かったです。

時間の経過と共に対処法が分かってくる

これは私自身もそうですが、一度急性期から回復期まで経験をすると、うつ病のお薬との付き合い方も分かってきますよね。先ほどブログを運営されている方の多くは復職されていると書きましたが、皆さんやはりある程度うつ病との付き合い方を身につけられていて、無理にお薬を一切飲まない生活をしようとしておらず、別に服薬していても、日常生活が送れるなら別に服用もやむ無しといった感じで、その再発している事を受け入れている感じでした。

やはり無理にお薬を一切飲まないでおこうと固執してしまうと、再発した時に服用が遅れて、それが症状をより悪化させてしまう大きな要因となりますから、お薬を一切飲まないに越したことはないですが、繰り返すのなら時間をかけて肯定したり、受け入れることで違う世界が広がっていくように感じます。

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