自分自身がうつ病になって、うつ病の本当の苦しさを身をもって体験したわけですが、初期段階のあの地獄の日々は思い出すだけでも苦しくなります。
全く動くことができなかった
うつ病を患い、完治(寛解)された方も多くいらっしゃると思いますが、私は精神科に入院するまでに至った重度患者でした。なぜここまで酷くしてしまったかというと、心療内科で抗不安薬や抗うつ薬を処方されているにも関わらず、副作用が怖い、自分がうつ患者で薬を飲むということをどうしても受け入れられなかったからです。
つまりうつ病というもの、抗うつ薬を飲むということが大げさに捉えてしまっていたわけです。風邪薬なら何の抵抗もなく飲めるのに抗うつ薬となると、なぜか抵抗がある…。これって結局、自分がうつ病であることを認めたくなかったからだと思います。
こういう認識で日々を過ごしていたので、当然うつ病は日に日に悪化を辿っていきました。今までできていたことがどんどんできなくなり、最初の頃は、散歩にも行けていたにも関わらず、最終的には外出どころか動けないくらいの辛さを味わいました。
朝の目覚めが悪く、起きることができない
私が抗不安薬、抗うつ薬、睡眠導入剤を処方されていて、睡眠導入剤を飲んだ影響からか朝が起きれない、寝過ぎることもしばしばありました。本当に毎日、よくこれだけ寝れるなと違う意味で自分を感心していましたが、本当に寝てる時だけが安心というか、たっぷり寝た後の起きていなければいけない時間は、とてもとても辛かったです。
また夢を見て、結構楽しい夢であったとしても、いざ目覚めて現実に引き戻される辛さは、今もしっかり覚えています。
うつ病は治る病気です
うつ病になる要因というのは単なるストレスだけではなく、様々な要因で発病してしまうことは下記ページでご説明させていただきました。
うつ病と遺伝の関係性や種類(内因性・外因性・身体因性・心因性・性格環境因性)
ただその辛い時期は、いつまでも続きません。本当に今動けないくらいお辛い状況でしたら、とにかく時間の経過を待たないと仕方のない部分があります。段々とお薬が効いてきて、以前では考えられないくらいに精神状態も落ち着いていきます。
うつ病が酷いと、何もやる気が起きないし、テレビを観ることさえできない…。そんな状況も私も経験をしました。ですからご自分の性格を責めたり、治るとか治らないとか何らかの答えを今出しても、ほとんど意味がありませんので、どうにか乗り越えていって下さい!
皆様の一日でも早いご回復を願っております!