どういう仕事?
裁判所の命令を受けて、最高裁判所、高等裁判所で取り扱う事件の審理、裁判に必要な法律的、技術的問題の調査 研究を行うのが仕事です。ちなみに家庭裁判所調査官とは職務内容など多くが異なります。
どうすればなれる?
裁判所調査官は採用試験があるわけではなく、選任制である為に毎年の採用人数など実態は公表されておらず把握は困難です。
具体的な業務内容
裁判所調査官とは最高裁判所、高等裁判所、地方裁判所に置かれる裁判官以外の裁判所職員の1つで、裁判官の命令を受けて、事件の審理や裁判に必要な調査や研究を行うのが仕事です。
この裁判所調査官は選任制で最高裁判所と高等裁判所・地方裁判所とで全く立場が異なります。まず、最高裁判所調査官について述べます。
最高裁判所は法律上の争いについて最終判断を下す終審三番所であり、すべての法律・命令・規則・処分等について憲法と適合性を判断するところです。
最高裁判所調査官は、様々な案件についての調査や研究、報告を行いますが、終審ということで求められる判断が非常に重大かつ重要であるため、その職務は極めて慎重に行う必要があります。
実務経験が豊富で優秀な人材にしか勤まらない仕事であると言えるでしょう。
具合的な仕事内容は、事件の解決の糸口や参考となるような論文、学説、過去の判例、立法などについての十分な調査や研究が挙げられます。
ありとあらゆる切り口から調査を進めていかなければならず、まだ膨大な文献等を調べつくことにもなるため、大変根気のいる仕事です。
次に、高等裁判所・地方裁判所調査官についてですが、この2つの裁判所の裁判所調査官の役割というのは知的財産に関わる特許権に関する争いごとや租税事件(税務訴訟)など、専門性が高い分野での案件においての調査、報告です。
特にこの調査官については、深い専門知識を持ち、その知識を補って裁判官に協力できる人材が求められます。専門性が高いという観点から、この裁判所調査官を選任する場合においては、特許庁や国税庁に長年従事し、知識と実務経験が豊富な出向者が対象となります。
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