どんな仕事
バラエティ番組で活躍されている人気や知名度のある芸人さんはテレビや舞台、イベントなどに出演し、自身で考えたネタを披露して人々に笑いの場を提供するのがお仕事ですが、競争が激しいと言われるこの世界、どのようにすればなれるのか?ここではお笑い芸人になるには?芸人になりたい方向けにご説明させていただきます。
学歴は?大学の学部
お笑い芸人になる為に大学に行く必要があるかと言えば行く必要はあるとも無いとも言えません。芸人のお仕事は全ての経験がネタの肥やしになると言えばそうですし、意味を見出せないなら全て無駄と言えばそうです。東大出身者の高学歴芸人がいたり、音大、芸大出身者のお笑い芸人もいて、その経験を生かすかどうかに尽きるでしょう。
また万が一芸人として花を咲かせることができなかった場合には一般職に就くというお考えであれば大学は卒業しておいた方が良いかもしれません。
専門学校やお笑い養成所から芸人デビュー
お笑い芸人の道を志す場合は養成所に入って、そこでお笑いの基礎や芸を学ぶのが一般的です。放送系専門学校には芸能バラエティ科、タレント科が設置されており、ネタの作り方から始まり、舞台度胸や表現力を磨くことができます。
またお笑い養成所は吉本興業や太田プロなど名立たるプロダクションがお笑い芸人を養成している為に開校しています。カリキュラムは発声や滑舌、トーク技術、キャラクター論、シチュエーション論、演習などでお笑い芸人を志している方が各地域から集まるので刺激もありお笑い芸人になる為には最も近道かもしれません。
専門学校、養成所と当然学費が必要ですが明らかに専門学校の方が学費は高く、吉本興業養成所のNSCや太田プロエンタテイメント学院など養成所と言われるところの学費は年間で30万円前後が一般的です。別途入学金3万円~10万円必要。ちなみに吉本興業養成所であるNSCの一期生はダウンタウン、また太田プロダクションには有吉弘行さん等が所属されています。
必須の国家資格
お笑い芸人になる為の国家資格はありません。また直接的に有利になるような公的資格、民間資格はありません。
有名なお笑い芸人の経歴
ここでは有名なお笑い芸人や異色の経歴がある芸人がどのようにしてプロになったのかをご紹介させていただきます。引用:Wikipedia
- 明石家さんま
1974年(高校3年の時)に2代目笑福亭松之助に弟子入り。1976年1月に『11PM』という番組でテレビデビューを果たす
- 松本人志
吉本総合芸能学院(NSC)の1期生として入学、卒業からテレビ、ラジオ等で活躍
- 有吉弘行
19歳の時にテレビの企画からオール巨人に弟子入り。翌年猿岩石のコンピ結成。太田プロダクションに所属。
- 出川哲朗
横浜放送映画専門学院(現:日本映画大学)を卒業。専門学校時代の同級生だった内村光良と南原清隆、入江雅人らと劇団を旗揚げ、自らは座長となり公演を開始する。
- 今田耕司
4期生としてNSCに入学。お笑いコンビ「ダブルホルモンズ」を結成するも解散。20歳の頃からピン芸人として活動を始める。
- 上田晋也
早稲田大学を中退し、お笑い芸人になることを決意し、事務所に履歴書送付→デビュー。
- 中田敦彦
慶応在学中に藤森慎吾の誘いで、吉本総合芸能学院 (NSC) 東京校に入学→デビュー。
- 藤本淳史
東京大学工学部卒業。東京NSC入学→23歳の時にM-1グランプリ出場。
- 大島美幸
高卒後、吉本興業東京本社に入社し、森三中としてデビュー。
- 大久保佳代子
21歳の時に光浦靖子とコンビ結成デビュー。芸能活動を行いつつOLと並行。
- 厚切りジェイソン
ザブングルの営業を観に行ったことがきっかけでお笑い芸人の加藤歩と交流。その後ワタナベコメディスクール入学、卒業後にデビュー。
才能が全て!お笑い芸人になりたい!
お笑い芸人といっても漫才をメインとするコンビ芸人さんもいれば、ピン芸人、一発芸、リズムネタなど様々な形があります。一昔前はまずは漫才で頭角を現してというのが一般的でしたが最近はYoutubeなどからブレイクを果たす場合もあり、全ては才能といっても良いでしょう。前述しましたようにどうやってデビューを果たしたは一人ひとりが異なり正攻法はあってないようなものです。
何か秀でた才能があれば、あとは如何に自身の存在を知ってもらうかだけです。それは養成所で講師や同期から認めてもらうことかもしれませんし、自身で動画等から発信するなど面白くても売れない芸人さんがいるかもしれませんが面白くない芸人さんは売れることはないでしょう。
芸人さんの場合はネタの面白さもそうですがトーク力が求められるので継続して売れていくにはトークの力を磨くことは必須です。ネタが面白いだけではネタ番組しか呼ばれませんし、ある意味トーク力も才能なのかもしれません。間の使い方、言葉のチョイスなど努力で身につけられる部分もありますが天才はやはり努力で追いつけないのが天才です。
しかし芸人さんの良いところは様々な切り口があるところかもしれません、学歴を武器にしたり、ご自分の力だけでは難しいということなら才能豊かな方とコンビを組んだり。やり方売れ方も無限大。だからこその難しさもありますが、自分を知り自分が売れる方法を見つけるのことこそ才能のある方なのでしょう。
主な仕事内容
お笑い芸人の仕事は、自作や番組内で決まったネタで人を笑わせることです。その方法は、ギャグ、漫才、コント、落語、トーク、芝居、体を張ったものなど様々で、芸人によって得意分野が異なります。もしお笑い芸人を目指すのであれば、自分がどの分野をやっていきたいのか、どの分野が得意なのか、どの分野でなら人を笑わせることができるかを、自分自身できちんと把握しておくことが大変重要になります。
基本的にお笑い芸人は自分たちでネタを考えますが、時には先輩芸人や放送作家、コント作家たちと相談しながらネタを作っていくこともあります。駆け出しのお笑い芸人であれば、ネタを持ってテレビのお笑い番組やライブなどのオーディションを受けて、採用されれば舞台に上がることができます。ある程度一定して出演が決まっているお笑い芸人であっても、ネタとその舞台に手を抜くことはできません。
お笑い業界というのは、その時その時の一発勝負の仕事であり、人々を楽しませることができなかったら次の仕事には繋がらない世界なのです。面白さが世間一般に知れ渡ると一気に人気が出るというケースもあります。そうすると、様々な仕事依頼が舞い込んできます。テレビなどの活躍の場の他に、お笑い芸人の大切な仕事として「営業」があります。
文化祭やパーティ、各種イベントでの余興などの仕事です。実際に目の前のお客さんを相手に行うので、お客さんをネタに絡ませるアレンジを行ったりと、技量も試される仕事です。お笑い番組の人気は常に安定していますので、面白い芸人であれば、活躍の場は大いにあります。しかし、面白くなければ一気に仕事がなくなってしまう厳しい業界なので、自分のセンスと腕を常に磨いていくことが重要です。
芸人の平均給料やギャラ・年収は?
お笑い芸人の年収やギャラはテレビ等でも話題となることがありますが、大御所と言われるクラスは説明するまでもなく多くの稼ぎがあります。番組1本の出演料も数百万円、CMなど億の契約と言われていますがテレビ業界は好景気と言える状態ではないので、一昔前に比べて下がっているようです。。
さてお笑いの事務所、プロダクションといっても様々ありますが事務所によって、その給与体系は異なります。給料制と歩合制。給料制というのはどれだけ仕事をしても、どれだけ人気者になっても金額は固定という方法です。ただ給料制だから完全に固定かと言うと人気の度合いに応じて、給与額がアップすることもあります。
しかしプロダクション側は売れ続けることは容易でないことは分かっており売れない時も給料を支払わなければいけないので簡単に金額をアップしてくれるところは少ないようです。次に歩合制ですがこれはお仕事をした分だけ支給される給与制度。出来高払制度とも言われています。
最近は多くのプロダクションが歩合制を採用しているところが多く、自身の頑張り次第で大きく稼ぐことができるでしょう。ただ歩合制の場合、プロダクションによって取り分が異なります。例えばテレビ局から、このお仕事は10万円でお願いしますと言われ、その10万円をお笑い芸人に自身に、どれくらいの金額を分配してくれるかは事務所によって異なります。
またそういうテレビ局から打診のあった元々の金額を芸人自身に公表しているお笑い事務所もあれば公開していない事務所もあり、そもそものこのお仕事をいくらで受けたのか分からない場合もあります。
話を戻しますがこの分配割合は6:4、7:3、8:2、9:1など、それぞれの事務所にって異なり、吉本興業は会社側が9を取って、芸人側に分配されるのは1だと、ある芸人さんが言っていましたが本当かどうかはわかりません。
ただ知名度、実績を上げることで会社への貢献度が高まるので分配割合が変更になっていくようです。
お笑い芸人と事務所との間に交わされる契約も色々あって、雇用契約の場合もあれば、そもそも契約書を交わしていないという場合もあります。要するに所属という形を取っているだけという場合です。これを
一般的に「預かり」と言いますが所属をしていることでお笑いイベント等に出演できるということです。そして実力が認められると本所属、本契約となるということです。
ギャラの面だけを言えば分配割合が良い事務所が良いとなりますが、やはり芸能界において事務所の力は非常に重要です。
テレビ局に影響力のある事務所であれば、自社所属の芸人、タレントの起用を局側に促したり、もちろん規模の小さな事務所であっても本当にブレイクすれば、事務所規模に関係なく出演本数は増加しますが活躍する場はテレビだけでなく、関連グッズ、キャラクターグッズを販売する力、DVD、お笑いライブに積極的な事務所、「お金を生む」「売上をアップさせる」ことに熱心かつ注力している事務所とそうでない事務所があります。
ただどれが良いかどうかは個々に考えが異なるでしょう。お笑いの世界といえば吉本興業をイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんが事務所の力は絶大だけれど給与割合が…という方もいらっしゃるでしょうし、吉本興業は力も強い変わりに競争も激しいのも実情です。
ですからどの道が正しいかは個々に考えて異なるかと思います。後々気づいても修正できる問題と修正できない問題があるので、才能を磨くと共に進路についてもよくお考え下さい。
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