煙火業者ってどんな仕事?
花火師(煙火業者)は、花火を作る、花火を打ち上げる、花火大会のための準備作業、花火大会後の片づけ作業が主な仕事です。花火師と聞くと夏だけ働いているようなイメージもありますが、乾燥時期である冬は花火の製造が本格的に行われる時期であり、1年を通して仕事をしています。
なる為に必要な学歴
花火師になる為に特に学問は問われません。
なる為に必要な資格
花火師になる為に必須の資格はありません。
煙火業者になる方法は?
製造技術や消費技術については、工業高校や大学の理工学部等の応用化学・機械科等技術系の学科を履修して、火薬類取締法に定める甲種・乙種・丙種の火薬類製造保安責任者免状や火薬類取扱保安責任者免状を取得するのも一つの方法。
※製造保安責任者の受験科目は次の通り
- 火薬類取締に関する法令
- 火薬類製造工場保安管理技術
- 火薬類製造法
- 火薬類性能試験方法
- 火薬類製造工場に必要な機械工学及び電気工学大要など
上記の科目を大学等で履修していなくても、実際に煙火製造工場で作業に従事できれば、日常の作業の中で経験を積みながら、独学で上記科目を学習し製造保安責任者の試験に挑戦することもできます。
※甲種・乙種火薬類取扱保安責任者の受験科目は次の通り
- 火薬類取締に関する法令
- 一般火薬学
※必ずしも甲種・乙種火薬類取扱保安責任者の資格が必要というわけではありません。就職する方法は求人募集を見て応募するわけですが求人広告に出ていることも少ないのが実情です。ですから本当に花火師として働くお気持ちがあるのであれば、すでに花火職人として事業をされている方に直接訴えた方が確率は高いでしょう。
仕事内容
花火師は、仕事は、花火を作り、打ち上げることが仕事です。花火大会のための準備や、大会後の片づけ作業も行っています。正確には花火師という職業はなく、煙火業者となります。業界では、製造・打ち上げをしている業者を「花火師」、打ち上げ・企画だけを行っている場合は「花火屋」や「打ち上げ屋」と呼んでいます。
花火師に必要な資格はありませんが、花火師の仕事の中で、花火の製造作業をする場合は、火薬類取締法に定める保安管理技術の免許を取得しなくてはなりません。免許を取得しても、玉貼り3年、星掛け5年とも言われており、一人前になるまでには長い年月を要します。花火はもともと古代中国で発明され、戦争中は「のろし」として使われていました。
日本の花火は、種子島に鉄砲と火薬が伝来したことから始まります。徳川家康のためにイギリス人が花火を披露したことから、将軍家や諸大名といった身分の高い人々の間にも広まっていき、隅田川の花火大会へとつながったのです。日本の打ち上げ花火は「世界一の花火」と呼ぶにふさわしい、日本独自の発達を遂げています。色とりどりで、どこから見ても真丸い球状に見える美しい花火は、日本独自のものなのです。
こうした花火は、機械化が進んでいる現代でも、昔と変わらず職人の手作業で製造されています。設計図もなく、試し打ちもほとんど行われない打ち上げ花火作りは、職人の勘と経験が生かされます。夜空を飾る花火師の仕事は、いつの時代でも憧れの職業となっています。
平均年収や給料・収入
花火師としての見習いの場合は年収として200万円程度。年齢を重ねていくことにどんどん給料がアップしていくかと言うと、なかなかそうはいきません。ただ独立をすればやった分だけ収入を得られるのでやりがいはあるでしょう。
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