通訳はどんな仕事?
異なる2つの言語を話すことが出来、時には英語など更なる言語に訳していくことを仕事にします。私たち日本人の場合には日本語⇔外国語という形で訳していきますが、最近では日本にも大勢の外国人観光客が旅行や移住で日本を訪れている事から今後の需要が見込まれる職業です。
なる為に必要な学歴や大学・専門学校
必ずしもこの学歴が必要というものはありません。通訳になる為のルートは主に以下です。
- 高卒→通訳専門学校→就職
- 海外留学→通訳専門学校→就職
- 外語系大学・外国語学科→通訳専門学校→就職
※あくまで一般のルートであって例外もあります。
必要な資格は?
通訳として働く上で、必須となる資格はありませんが当然通訳ですから語学力が求められます。例えば英語であれば英語検定1級、TOEIC900点以上など。TOEICにおいてどの程度の点数を求められるかは個々で異なりますし、通訳の種類は、厳密には分野、レベルなどに分かれます。中国語通訳の分野は、例えば医療通訳、法廷通訳、取材通訳など。また中国語通訳のレベルは、難易度の高い順から同時通訳(国際会議通訳)、ウィスパリング通訳、逐次通訳、商談通訳、観光通訳ガイドなどがあります。
旅行業に従事する場合には通訳案内士。英語、中国語、イタリア語、韓国語、スペイン語、タイ語、ドイツ語、フランス語、ポルトガル語、ロシア語のうち1か国語を選択、このほかは通訳を必要とする機関によって採用の条件や資格保持条件などが異なります。
ちなみに通訳関連の国家資格は通訳案内士があります。受験資格や合格率については下記をご参照下さいませ。
通訳案内士の難易度や独学は?≪国家資格や試験免除≫
主な仕事
ニュースなどで目にすることが多い、ヒアリングと同時に通訳を行う同時通訳と、話し手が一定の話を区切って止まった間に通訳を行う逐次通訳、立ち会いを行い同時通訳を行うウィスパリングの通訳には大きく分けて3つに大別されます。
通訳は様々な世界で活躍を行う事が出来、政治やビジネスなどから、企業取引、国際スポーツ試合、旅行業では通訳案内士として仕事を行います。最近では開国人観光客の増加に伴い、観光業以外にも警察をはじめとする様々な団体や企業で通訳の仕事は需要が見込まれています。また、外国語教室の教師として働く事もあり、所属企業や団体で仕事が大きく事なっています。
フリーとして働く他、安定を求めて企業に就職をし、企業内で通訳として働く事も出来ます。企業内通訳の場合には異なる国籍の社員間の通訳の他、取引の際の通訳、輸出入時の通訳書類作成など、業務内容によってさらに細かく異なっています。最近では英語だけでは無く、特に東南アジア県内の国々の通訳需要が増えていることから、仕事内容や活躍の場も多岐に渡って増えていくことでしょう。
同時通訳
通訳の中の同時通訳は発言者の言葉を2,3秒遅れで通訳します。通訳者が通訳室に入り、発言者の言うことをヘッドフォンで聞きながら通訳していき、会場で聞いている人の耳に伝える方法です。聞きながら内容を理解し、同時に話さなくてはならないため、高度の集中力を要し、3人くらいのチームを組んで、15分~30分で交代する手法が多く取られています。
使用言語数が多い会議や放送通訳の場合などに用いられることが多いです。通訳技術の基礎とされているのが逐次通訳です。発言者が話している間はメモに取り、一区切りついたら通訳を始めることを繰り返します。正確性は高いですが、同時通訳より倍近い時間がかかってしまうというデメリットもあります。
ウイスパリング通訳は、聞き手が少数(1~2名)のときに用いられる同時通訳の一つです。通訳は聞き手の近くに位置して、発言者の言葉を聞き手にささやくように訳します。ただし、長時間の正確な通訳は非常に難しいとされており、同時通訳と同等のリスニング力と集中力を求められます。
adhoc(アドホック)通訳は、少人数の人が日常的な話をする場合などに、相手の言っていることを相互に伝えるもので、特に決められた通訳の仕方はなく、臨機応変に双方の言いたいことを伝える際の通訳手段です。
平均年収や給料は?
企業に通訳として採用されている場合には企業の給与規定によって異なりますが400万円から600万円程度。フリーの場合時給1000円程度から翻訳の能力を認められ、国や企業の重要な翻訳を依頼される通訳の中には年収10000万円を超える人も少なくありません。
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