私自身うつ病になり、副作用や薬への偏見があった為に、きちんと服薬せずに悪化させてしまい、結果的に精神科に入院するまでに至りました。
どんどん鬱が悪化すると思考することが困難に
うつ病は最初は何となくの抑うつ気分かなという感じですが、何も必要な対処をしなかったり以後も断続的に同じ状態が続くとどんどん悪化していく可能性が高く、本当に私もMAXの苦しさの時は、動けないし、苦しいと叫ぶくらいでしたし、本当に一日一日が長く、どうにか死なずに生きてるという状態でした。
そんな状態ですから当然、頭が回りません。頭が回ったとしてもマイナス思考、終わることのない不安妄想、絶望感、絶望視、自己嫌悪、自責の念など、良い考えなど一つも浮かんできませんでした。
また頭が回らない別の原因として抗不安薬や抗うつ薬の影響もあるかもしれません。正式にうつ病の薬に思考能力を低下させる副作用があるなどと言われているわけではありませんが、うつが軽度なのか重度なのか?また環境や年齢、性別も異なるので、人によっては思考能力の低下が起こるのかもしれませんね。
私の場合は抗うつ薬、抗不安薬を服薬して薬が効いてきた後は、比較的落ち着きましたが、まだ効き始めの頃は、ふとしたきっかけ、瞬間に、強い不安感が襲ってきて、そこからまた苦しむパターンというのはありましたが頭の回転自体はそんなに影響がなかったように思います。
記憶力の低下や記憶障害
抗うつ薬を飲むことによって記憶力はどうなるのか?これはそもそもの年齢も関係してくると思います。ちなみに記憶障害は自分の体験した出来事や過去についての記憶が抜け落ちてしまう障害のことで、認知症の中核症状の一つです。
この記憶障害には以下の種類があります。
- 短期(即時)記憶障害
短期(即時)とは記憶を貯蔵する時間が数十秒から1分程度と短い期間のみ残る記憶のこと
- 長期(近時・遠隔)記憶障害
長期記憶には近時と遠隔があり、数分から数日間残る近時記憶と、数日以降発病する以前に学習した記憶が残る遠隔記憶があります。
- 出来事記憶の障害
自分が生活してきたことや体験したことを忘れてしまう障害です。
- 意味記憶の障害
モノや言葉の意味を忘れてしまう障害です。
- 手続き記憶の障害
手続き記憶とは本人が学習や技術など、無意識の内に記憶していることです。例えば、車の運転、ATMの使い方、身につけたスポーツ技能の消失などです。
私は認知症になったわけではなく、うつ病だったわけですが、記憶障害といえるかどうか分かりませんが毎日睡眠薬を飲んでいたので、睡眠導入剤が効いてきた後の記憶は毎日覚えていない状態でした。
例えば夜9時に睡眠導入剤を服用したとします。そうするとはっきりと何時以降とは言えませんが、10時頃何をしていたのか?全く覚えていない日もありましたし、断片的な記憶しか残っていない日がほとんどでした。
脳の面積が減少する?
記憶の中枢である海馬や前頭前野は、うつ病を患っている方は体積が約10%ほど減少しているようで神経細胞の数自体にあまり変化はないとされており、きちんと回復させれば海馬や前頭前野は、元の大きさに戻ると言われています。
ただしアルツハイマー病は、神経細胞自体が死んでしまいます。
またうつ病によって脳のどの部分がどのように委縮したり、働きを鈍くさせるかというのは個々に違うことを下記の書籍を購入して知りました。
この書籍では実際の脳の三次元の表面画像を見ることができ、うつ病を以下の7つに分類しています。
- 純粋不安型
- 純粋うつ型
- 不安・うつ混合型
- 過集中型不安・うつ
- 周期性型不安・うつ
- 側頭葉型不安・うつ
- 注意散漫型不安・うつ
この書籍はうつ病を7つに分類した解説が主で、自分が7つの内のこれに該当すると分かったところで特に何らかのメリットがあるわけではありません。
私は『脳画像でみる「うつ」と「不安」の仕組み』『脳画像で探る「うつ」と「不安」の癒し方』の二冊を買いました。。
この脳画像で探る「うつ」と「不安」の癒し方はピンクの文字の書籍『脳画像でみる「うつ」と「不安」の仕組み』をもとに具体的な治療方法について書かれています。
ですからこの二冊はセットで購入して初めて意味を為すものだと思います。
ちなみに『脳画像で探る「うつ」と「不安」の癒し方』は7つに分類したタイプごとに飲むべきサプリメントや食生活、摂取すべきビタミン、認知療法、薬物療法についての解説など実際のケースの基づいて解説されています。
うつ病改善の判断の誤りに注意
うつ病を患っていらっしゃる方の中には、抗うつ薬等の副作用や今後の影響を考えて、漢方のみで治そうという方、サプリメントで改善を図っている方もいらっしゃると思います。
私自身がそうでした。どうしても抗不安薬や抗うつ薬の副作用やマイナスの影響が怖かったので、脳のセロトニンを増やす為のサプリや交感神経の働きを抑制させるサプリなど様々な製品を試しました。
しかしその判断がうつ病を悪化させる原因になってしまいました。実際のところ、うつ病改善の為にこういったサプリを摂取するとなると、推奨されている一般的な量よりもかなり多くを摂取する必要があります。
例えばホスファチジルセリンは脳細胞膜の質や柔軟性を決める上で大きな役割を果たしますが、本当にうつ病改善させる為に、どれくらいの摂取量が妥当なのか?危険なのか?が明確になっていないので、飲んでいても効果の有無がよく分かりません。
またこういった脳に作用を及ぼす種類のサプリの中には過剰摂取は本当に危険なものがあるので、やはり抗うつ薬などをきちんと飲むのが完治の近道だと思います。
判断を誤らせて私のようにならないようご注意下さい。
皆様の一日でも早いご回復を願っております!