薬物療法などで症状が落ち着いてきた後に心配になるのが、うつ病の再発です。この再発を如何に防ぐかが本当の治療なのかもしれません。
再発への恐れ
うつ病は再発しやすいと言われておりますが、なぜなのか?個人的にはやはり生活の中にあるストレスや不安の元となる因子が原因ではないかと思うのです。やはり毎日過度にストレスを感じるような生活をしていると、だんだんと気分が落ち込んで来たり、不安が大きくなったりするのはうつ病になった方だけではなく、誰でも同じだと思うのです。
ですから極力ストレスを溜めないような環境に身を置くこと、ストレス源から離れることが望ましいかと思います。
ただ人によってはお仕事や育児など、簡単にストレス源を手放せないという方もいらっしゃるかと思います。そういう方は完全に0にできないなら仕方ないと”できる範囲内”で開き直ったり考え方を変えるなどしなければ仕方ありません。
別にうつ病に限ったことではないですが、病が完治をしても再発するリスクというのは誰にでもあります。もっと言うと、人は自分が若ければ病気にならないと勝手に思っていますし、うつ病の場合は再発するかもしれないと勝手に思っているわけです。
しかし若くても病気になるリスクは当然ありますし、そもそも最初うつ病になったのも予見できていた方なんてほとんどいないでしょうし、常に何らかの病になるリスク、予期せぬことが起こるリスクは誰にでもあります。
でも予想外のことが起こるのは悪いことだけではなく、良い意味での予想外の事も起こります。これも人が勝手に思い込んだり、決めつけていることですが悪い事と良い事、どちらが起こりやすいかと問うと、大抵の人は悪い事と回答されるはずです。
うつ病が再発するかどうか勝手に決めつけない
このように人は勝手に自分が思い込み、その思い込みから不安感情に襲われたりしています。またその思い込みが正しいものであると誤認しています。私自身、うつ病になって抗うつ薬で症状が安定した後は、やはりこの再発が怖いという感情に襲われましたし、こういう感情って一日、二日で完全に消えるものではありません。
ただストレス源を可能な限り減少させて、日々を過ごしていると段々と私の思い込みは単なる思い込みであって、実際に起こるものではないということ、また自分が思い込んだことが全てその通りに起こるわけではないということ。このように自分自身が色々と感じたり、体験したり、悟ったりしていくことで、うつ病から抜け出すことができたかなと思います。
これ以外には目標を持ってみたり、生き甲斐を見つけたり、生活の中に少しでも多くの笑いを取り入れたり、このような精神面の充実という側面を重要視してみるのも良い選択ではないかと思います。
止まない雨はないと言いますが、悪い部分ばかりにフォーカスするのではなく、良い面にフォーカスすることも重要ではないかと思います。最初は難しいと思います。悪く考えてしまう事が習慣化されていたり、過去の心の傷やマイナスの経験が邪魔をするからです。
しかし最初は嘘臭いと思っていても、徐々にそれが自分に浸透していくにつれて、乗り越えられるようになると私は確信しています。再発するかしないかは天のみが知ることです。間違っても自分で決めつけたり、思い込まないことです。
皆様の一日でも早いご回復を願っております!