ここまで何度も私自身のうつ病経験から、様々なコラムを掲載してまいりましたが、今回はED(勃起不全)について実体験談をお話させていただきます。
ED(勃起不全)の種類
自分自身がうつ病を患い、性欲も元々旺盛であったわけではないですが、全く性欲もなくなりED(勃起不全)について調べていると、EDになる原因も様々あることを知りました。
- 器質性ED
身体的な機能不全が影響しているED
- 心因性ED
精神面が起因しているED
- 混合性ED
器質性EDと心因性EDが混合して起こるED
- 薬剤性ED
特定の薬によって引き起こされるED
うつ病の前駆期、極期、回復期
うつ病には前駆期、極期、回復期の三つのステージがあると言われており、初期の段階である前駆期は焦りや不安が襲ってきますが、まだ本当に酷い状況ではない期間を言いますが、この頃は全く勃たないわけではありませんでした。
ただ極期と言われる最も症状が重くて辛い時は、そんな性欲云々であるとか、そんな事を言ってられる状況ではなく、毎日が地獄でした。そして私の場合は精神状態が極限まで追い詰められていたので、心療内科に駆け込み、その足で精神科に入院をすることになりました。
極期から回復期
精神科に入院をしたことで転地療養ではないですが、段々と抗うつ薬も効いてきて気分も安定してきました。そして一定期間の入院後に退院し、回復期へと移行していくわけですが、この頃でさえ、私は全く性欲はありませんでしたし、朝勃ちなどもゼロでした。
抗不安薬・抗うつ薬・睡眠薬、抗精神病薬
抗不安薬・抗うつ薬・睡眠薬、抗精神病薬の中には性機能を悪化させるお薬があります。
うつ病を患った方の多くが抗うつ薬として最も良く使用されている SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を処方されたかと思います。このSSRIはセロトニンを増加させることで、性的衝動に関わるドーパミンの作用を抑制することが知られており、性機能障害(射精遅延、勃起不全、性欲減退(男女)、オーガズムを感じにくい(男女)などがあると言われています。
ちなみにSSRIは以下のお薬で、私はレクサプロを処方されていました。
- フルボキサミン(商品名:デプロメール、ルボックス)
- パロキセチン(商品名:パキシル、パキシルCR)
- セルトラリン(商品名:ジェイゾロフト)
- エスシタロプラム(商品名:レクサプロ)
バイアグラ・レビトラ・シアリス
ED(勃起不全)のお薬としてバイアグラ・レビトラ・シアリスが知られていますが、こういったED治療薬はPDE5阻害薬と呼ばれており、海綿体の血管を広げ、勃起を促すというお薬ですが、SSRIを服用している方でも、こういったPDE5阻害薬の有効性が認められた為、SSRIのお薬を飲みながら、ED治療薬も服用されている方もいらっしゃるようです。
ただ一説によると抗うつ薬はSSRI以外にも種類があり、一部の抗うつ薬によっては、PDE5阻害薬の効果を低下させることもあるようですから、EDを改善させたいという方は独自で判断せず、かかりつけの精神科医はもちろんのこと、EDの治療を行っているクリニックや病院に相談してみてください。