様々な理由で鬱病は発症されるわけですが、本当に完全なうつ病状態になると、到底笑ったり、笑顔などとは無縁の状態になりますよね。
毎日が辛かった
私自身、うつ病で苦しんだ経験を持っているので、本当にうつ病の最初の頃は非常に辛かったです。正に一日一日をどうにか死なずに生きているという感じで、睡眠障害もありましたから、ほっとできる時がなく、強い不安感とどうにもできない、どうにもならない絶望感で、ホントに生きた心地がしませんでした。
笑顔になるって大切なの?医学的な効果ってあるの?
そもそも笑い、笑うという行動は何となく、うつ病や健康に良さそうだけど、医学的に効果があるのでしょうか?
実は『笑う』と免疫のコントロール機能を司っている『間脳』に興奮が伝わり、情報伝達物質の神経ペプチドが活発に生産されます。
この神経ペプチドが血液やリンパ液を通じて体中に流れ出し、体に悪影響を及ぼす物質を退治してくれるナチュラルキラー細胞を活性化してくれ免疫力をアップさせてくれるのです。
逆に過度な緊張状態やストレスにさらされ続けると、このナチュラルキラー細胞の働きは鈍くなり免疫力も落ちます。
また人体の免疫力というのは、とにかく強ければ良いわけではありません。
特定の食べ物を食べた際に引き起こされる食物アレルギーなどは、「無害にも関わらず、有害な食べ物(物質)だ!」と過剰に反応して、攻撃をし過ぎる結果、本来は体を守るはずの免疫反応が、自分自身を傷つけてしまうアレルギー反応になるわけですが、この笑うという行為は免疫システム全体のバランスを整える効果があることも明らかとなりました。
注:だからといって笑っておけばアレルギー体質が改善されるまでには至りません。
お笑い番組・バラエティ番組を観る
身近に大笑いさせてくれる家族や友人知人がいれば、一番良いのですが、なかなかいないと思いますので、そういった方はお笑い番組やバラエティ番組を観るのが良いかもしれません。
ただうつの状態によっては、テレビを観ることすらできない、辛くて苦しい状態にある方もいらっしゃると思います。またテレビを視聴するといっても、スポーツ番組は観れてもバラエティ番組は無理という方もいると思いますので、実生活の中でどうやって少しでも笑いを取り入れることができるかお考えになってみてください。
作り笑いは効果なし?
笑うといっても大笑い、通常の笑い、失笑など様々ありますが、本当に一番良いのは大笑い、心の底から楽しい、面白いと感じる感情の元で生み出される大笑いが良いのですが、作り笑いは無意味なのでしょうか?
笑うと、口角を上げる大頬骨筋や目の周りの眼輪筋の表情筋が動き、この表情を作るだけで脳は笑っていると錯覚し、脳のドーパミン系の神経活動が活発になるようですので騙されたと思って継続してみるのも良いと思います。
正に『笑う門には福来たる』ですね!
皆様の一日でも早いご回復を願っております!