本当にうつ病は個人によって症状の重さも違いますし、発症してしまうきっかけも様々ですが、ここではうつ病の軽度はどんな症状なのか?またどのように対処すべきなのか?についてお話をさせていただきます。
医学的に明確な定義なし
うつ病は線引きの難しい病です。そもそもうつ病でないケース、軽度、重度とこういう状態になれば絶対的に鬱ですとか、この症状が出れば重度確定といったものはありません。
私自身、うつ病によって精神科に入院するまでに症状を悪化させてしまい、重度判定を受けました。ただいきなり重度になるわけではなく、当然軽度を経て重度になりました。
では私の軽度の時の症状というのはどういう症状だったのか?念のため、事前に申し添えておきますが、これはあくまで私自身が考える軽度時の症状で、人によってはこれを重度とする場合もあるかもしれませんので、その点を踏まえて読み進めてください。
うつ病と診断され軽度に
まず最初に、うつ病を発症した当時当、私は会社勤めをしているサラリーマンではなくフリーランス、つまり自営業者でした。そして診察の為に心療内科を受診しました。
そこで抗うつ薬などをもらったのですが、当時私はお薬の副作用や依存症、離脱症状が怖くて、処方されたお薬を一切飲みませんでした。
この頃の生活はというと、不安やうつっぽい精神状態ではありましたが、車を運転したり、家族との会話も普通に行える状態でした。お仕事は会社勤めではありませんでしたが、自宅でこなせる状態ではありました。
服薬しないことが重度化の原因
処方されたお薬を一切飲まなかったと述べましたが、それが原因でどんどん私の症状は悪化してしまいました。最初に心療内科を受診してから、二週間ほどはそれなりの生活を送ることができましたが、一か月ほど経過した頃は明らかに、今までできていた行動ができなくなり、仕事も一切できず、外出も自分でできないくらいにまで悪くなりました。
自分は鬱なのか?鬱なんだったら軽度なのか?
これをご覧いただいている方の中に、自分はそもそもうつ病なのか?うつ病なんだったら軽度なのか?とご自分の状態は果たしてどうなんだと判断しにくい状態にある方もいらっしゃるかと思います。
そういう方は可能であれば心療内科を受診されることが望ましいように思います。病院に行くのは抵抗があるという方、もちろんお気持ちは分かります。私もお薬を飲むことに抵抗がありましたから。
ただうつ病はあるラインを越えたら自助努力では回復しないことを身をもって体験しました。私は軽度と言われる状態の時にお薬を服用しない代わり、漢方を試したり、鬱に良いとされるサプリを飲んだり、そして元々フリーランスなので、仕事もすぐに停止して休養に専念しました。
にも関わらず、鬱症状は日に日に悪化していきました。その時に、うつ病はどんどん生きる力を奪っていくと痛感しましたね。本当に重症化させないことは極めて重要です。
重症化してしまうと周りに迷惑がかかる、周りの負担が増える、自分だけの問題ではなくなる、またお仕事も退職、休職に追い込まれたりする場合もあります。
ですから私はご自分で鬱病かどうかを判定しないで、然るべき専門家である医師に客観的に問診等によって判定してもらいましょう。軽度だから自分で治すのではなく、軽度の内にお薬に頼って治すのがベストな選択だと確信しています。
風邪の内に風邪薬を飲むのが良いのです。風邪の症状を軽く見て肺炎、肺がんになってしまっては取り返しのつかない人生になる場合もあります。健康に躊躇は禁物です。病院に行くのが面倒くさいだとかお金がかかるといった考えに支配されないようご注意下さい!
皆様の一日でも早いご回復を願っております!