生きるということは様々な自分に出会い、様々な波があります。一人になりたい…。そう思うことは誰しもあると思います。この一人になりたいと感じる心理というのはどういった心理なのでしょうか?
男性だから女性だから
少し一人になりたいと思う心理は男性特有のものでも女性特有のものでもありません。そもそも男女という二つに分別するところに無理がある。やはり一人ひとりの性格が違うので一人になりたいと思いやすい性格とそうでない性格があります。
さて本題に入りますが一人になりたいという心理が抱くということは誰かが近くにいるということですね。それは独身で恋人がいない方は会社などの人間関係に疲れ気味、友人関係であれば友人と価値観が合わなくなった、あるいは友人のペースに振り回されたり、乱されたり。恋人がいらっしゃる方であれば恋人の言動、行動に合わせてきたけれどもう無理と感じたり、そこまでではないけれど少し距離を置きたいという心理に苛まれている状態です。
そして主婦の方であれば育児に疲れたり、毎日の家事が単調で変化がないので一人になりたいと感じたり、旦那様との共同生活において気を遣っているわけではないけれど少し疲労が溜まってきていたり…。
変化があるのは当たり前
どのようなケースであっても一人になりたいという思いが出てきた時は、少し疲労が溜まっていたり、何か変化を欲していたりします。しかしこの思いというのは誰しも起こるものですから悪い感情ではありません。人は心や意識は常に変化をします。逆に言うと変化するのが当たり前、常に一定で常に変わらない方が問題でしょう。
人間関係に疲れれば誰しも一人になりたいと思いますし、ご自分が寂しい時、孤独を感じている時はどういう感情を欲するかと言うと人恋しい。誰かと話したい、誰か傍に居て欲しい、誰かとつながっていたい…。そういう心境になるわけです。
しかし人恋しいと思って傍に誰かが居ても、最初の頃は嬉しいと思いますが段々とそれに慣れ、それが当たり前となり、傍に居てくれる人と波長が合わなくなったら今度は一人になりたいという心理が出てきます。つまり何を言いたいかというと、人は自分の最適な状態を求める生き物です。
つまり何が満たされればその状態に慣れるという習性があり、慣れてくれば心のバランスを取ろうと既にある状態のものから少し距離を置きたいと思うのです。
心のバランス
人は自分のペースが必ずあります。そして人が嫌うのは自分のペースが乱されることです。自分のペースは無意識的に様々な面で持ち合わせています。例えば話すスピード、歩く速度、考える速さ、物事を進める速さなど。こういう知らず知らずの内に持っている自分のペースが何らかの影響で乱されることがしばしば起こると当然人は疲れます。
人に合わせるというのは無意識的に疲労を蓄積するもので、ご自分が体調も良く悩みも特にない状態であれば疲労は溜まりませんが、自分に合わないものに合わせていると距離を置きたいと感じるのはご自分が乱れるのを防ぎたいと防衛機能が働いている証拠です。
また先ほど心のバランスを取ると申し上げましたが、人には慣れるという習性があるのと同時に、その慣れが続くとマンネリ、単調が起こるので生活の中に変化を求めます。
一度お考えいただければお分かり頂けるかと思いますが単調な生活、変化のない生活ってつまらないですよね。では逆に毎日が変化というのは嬉しいかといとそれも避けたいですよね。つまり適度な変化と適度な単調を求める。これがバランスを取ろうとしているということなのです。
人は熱ければ冷たい飲み物を欲し、寒ければ温かい飲み物を欲するというようにバランスを求めるようになっています。
ですのでこれをご覧いただいている方の環境は個々に異なりますので一人になりたいとどれくらい深刻に思ってらっしゃるのか?
ふと思ったのか、ご結婚をされていて日々ストレスや疲労続きで離婚に踏み切ることも検討されていたり、今の生活のままでは自分が崩壊しかねないなど具体的な事は分かりかねますが、何か一つの状態が続くと定期的にバランスを取る為に異なる感情が湧いてきますので、くれぐれも一時的な感情で大切なものを失わないようお気を付けいただきたいと思います。
一般的に真面目な方や繊細な方、人に合わせる事が多い方は変化に敏感です。変化に敏感だから疲れやすい、変化を感じやすいから定着を求めるという図式になりがちです。
ですからお相手のせいで一人になりたいと感じるとか環境に責任があるのも当然かと思いますが、どうにもならない環境であれば環境に矛先を向けても良い結果が生まれませんので、ご自分の負の感情を適度に発散させる術を身につけて下さい。心は何か良くない感情が溜まると大きな悪い決断をしてしまいがちですが、上手に発散すれば大きな悪い事にまで発展しません。
幸せであったり安定した人生を長く維持しようと思うとご自分を知ることは極めて重要です。ご自分を知っているからそれに合わせた良い対処ができるのです。仕事を通じて恋愛やご結婚を通じてご自分を知り、そこから学んでいけば決して人生は誤らないかと思います。
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