私自身、うつ病を患ってから、毎日が地獄で最終的に精神科に入院をしました。その経験からお風呂についてお話させていただきます。
極期の入浴時間や頻度
極期、つまり最もうつ病の中で辛い時期とされている期間のことを言いますが、この極期の時に私の場合はお風呂にほとんど入れないまでに身動きが取れず、仮に入浴をしても、逆にうつ症状が酷くなるといったケースもありました。
うつ症状と入浴
お風呂に入ったからといって、それが直接的な引き金となってうつ症状を悪化させるとは考えにくいものだと思います。きっとこれをご覧いただいている方の中には、別に入浴をしてからといって、症状自体に変わりはないという方が大半かと思います。
他の病や疾患が原因
ただ、私の場合は極期の頃は、お風呂に入る、正確にいうと湯船に浸かると、うつ症状が酷くなりました。なぜこのようなことが起こるのか?以前から私のコラムで何度も、うつ病は精神的ストレス以外に、外因性や性格環境因性など様々なルートで発症するとお伝えしました。
うつ病の種類(内因性・外因性・身体因性・心因性・性格環境因性)
そして私の場合は精神ストレスなどほぼ感じない生活を送っているにも関わらず、うつ病を発症させてしまったので、その原因は何らかの疾患や病気から発病する外因性・身体因性だという推察ができます。
医師に聞いても回答得られず
この事をかかりつけの心療内科の医師に伝えましたが、明快な因果関係、うつ症状の悪化を引き起こす疾患等の回答は得られずでした。自分自身でも色々と調べてみましたが、その時の体の状況から、これは血糖値が関係しているのではないかという結論になりました。
ちなみに血糖値と入浴の関係ですが、一般的に40℃前後のお風呂は血糖値を下げる効果が期待できます(ただし42℃以上は逆効果)
血糖値とうつ病の関係
血糖値というのは、読んで字のごとく、血液内にある糖の値を示すものですが、本来であれば、食後に上昇したり空腹になると下降したりするわけですが、その上下する値は「一定の範囲内」で上下動するんですね。
しかし糖尿病を患っている方は、その値が「正常の範囲を超えて常に高い状態」になっており、その逆で異常に血糖値が下がっていたり、下がる状態を低血糖症というのです。私がなぜこの血糖値が原因であるかという結論に至ったか?それは入浴をしていなくても糖質、つまり甘いものを食べるなどすると鬱症状が酷くなっていたからです。
私は最初の頃は、うつ病というのは精神的なストレスによってのみ発症するものだとばかり思っていたので、他の疾患や何らかの身体的異常とうつ症状とを結びつけることはできなかったのですが、色々と調べていくうちに食後高血糖による「グルコーススパイク(血糖値スパイク)」、副腎疲労、更年期障害など身体的な病とうつ病とが密接に関係する場合があることを知りました。
ただ「身体的な病」と「鬱病」とは当然、切り分けて考える必要があるので、いくら身体的な病のことを精神科医、心療内科医に話をしても話は聞いてくれるが、結局お薬を処方されるだけ、逆に身体的な病で、例えば内科や泌尿器科などにうつ病のことを色々聞いても専門分野外なので、何らかの医学的助言は期待しない方がいいです。
要するに「身体的な病」+「鬱病」を組み合わせて考えてくれる医師はあまり存在しないと思います。しかしこれは日本の医療業界が遅れているとか、医師の力不足というより、無理もないことだと思います。
実際に私は精神的なストレスが原因で発病したわけではなかったので、最初の頃は苦労しました。自分で原因を調べて、うつ病で苦しくて辛い中、何とか突き止め、泌尿器科や内科、また近くの病院、遠方の病院と色々駆け回りました。
精神科でのお風呂の回数
私は精神科に入院をするまでに追い込まれてしまい、うつ病に苦しめられたわけですが、精神科に入院をしている時の入浴は週に二回でした。私の場合は自力で入浴できたので、自力で入りましたが、それができない困難な方は看護師さんがお風呂で体を洗ってあげたりしていました。
皆様の一日でも早いご回復を願っております!