運動をする習慣を身につけることは言うでもなく大切なことでありますが散歩はうつ病の改善に効果があるのか?また毎日必ず続けないといけないのか?などについてお話させていただきます。
散歩はなぜうつ病に良いのか?
まずお散歩はウォーキングとは異なります。お散歩というのは特に何の制限もなく、自宅周辺などを散策することを言いますが、ウォーキングはもう少し運動要素を取り入れたもので、歩く速度もやや速く歩いたり、意識的に腕を振ったりします。厳密に時速何キロで歩かなければいけないとまではありません。
このページではウォーキング寄りにお話を進めさせていただきます。
ウォーキングは有酸素運動
有酸素運動というのは通常より酸素をたくさん吸って、いつもよりエネルギー消費のペースを上げる運動でウォーキング以外に水泳、サイクリング、エアロビクスがあります。この有酸素運動を継続していくと血中の糖分が不足し始め、体からエネルギー源を作り出す為に脂肪組織を分解し、活用し始めます。
ちなみに脂肪1グラムは、9キロカロリーあると言われており、有酸素運動の良い点は乳酸が作られにくいという特徴もあるので疲労が溜まりにくく脂肪が燃焼しやすいのです。なのでダイエット効果があると言われています。
ではこれは通常の散歩では効果がないのかというと歩くペースにもよりますが、効果がないわけではありません。ただ同じ距離を歩いたとしても消費カロリーは速度や運動量の多いウォーキングより劣るというだけのお話です。
また夏の日差しが強い日に歩くのと冬の寒い夜に歩くのとでは発汗量も異なるので効果も変わってきます。
うつ病とウォーキング
うつ病になった時でもお散歩やウォーキングは推奨されています。もちろんご自身の体調や症状によって無理に外に出ることは良くありませんが、心地良い程度の運動はなるべくした方が良いと思います。
どれくらいの距離、時間を歩くかは特に決めなくても大丈夫です。ただダイエット目的などうつ病の改善目的以外に何らかの目的がある場合は、それなりの運動量が必要ですが、うつ病の場合は、運動をし過ぎることは逆効果になりかねません。
よくうつ病になると抗うつ薬の影響で太るなどと言われており、脂肪燃焼目的でお散歩やウォーキングをしている方もいらっしゃるかと思いますが、急激に痩せようとか体重を減らそうというのはあまり得策ではありません。
急激に痩せようとするのは体力面や精神面にも負荷を与えてしまったり、しっかり栄養を摂取していないことで体調不良や気分が落ち込んでは本末転倒ですからね。
脂肪燃焼効果と散歩
どれくらいウォーキングをすれば脂肪燃焼効果があるのか?これは様々な説があって20分間歩き続けることで、糖代謝から脂肪の燃焼へ切り替わると言われていたり、人によっては10分と主張する方などもいて、明確に解明されていないようです。
また普段運動している方などは比較的早く脂肪燃焼しやすいようで、逆に高齢の方、普段運動を全くしていない方は体が燃えにくくなっているので、やや時間がかかると言われています。しかし大切なことは無理をしないことです。無理矢理続けていると、だんだんと続けることが苦痛になってしまい、途中で止めてしまいますから、継続させるという部分に重きを置いて、ご自身の運動量をお考えください。
皆様の一日でも早いご回復を願っております!