自尊心という言葉がありますが、誰しも自分を誇らしげに思ったり、人から尊敬されたり必要とされたいという欲求は持っています。価値観は人それぞれですが、そういう内面的な充実こそが自己実現になるわけです。
そこで今回は『尊敬されたい』と願う男性(女性)にどうすれば尊敬される人になれるのか?その仕組みをお話させていただきます。
まずこれは男性が女性から尊敬される場合、女性が男性から尊敬される場合どちらも同じ事。またお仕事で尊敬される、恋愛相手として尊敬される…。全ては同じ仕組みです。
では尊敬という心理のメカニズムを簡単に申し上げれば下記の三つです。
- ①対象者のできないことができる、知らないことを知っている
- ②一般的水準以上にある
尊敬や頼りがい男性
まず①対象者のできないことができる、知らないことを知っているですが、仮に恋愛の場合を想定してお話をさせていただきますと男性が恋愛相手の女性に尊敬されたい…という場合は、まずお相手の知らないことを知っているという所がポイントで人は自分が知らないことや難しいと感じている事を解決できる人に尊敬や頼りがいがあるという印象を持ちます。
この印象を持ってもらう為にそれぞれのケースでお考えになって下さい。社内に意中の人がいたり学校で同じクラスに意中の人がいる場合などはいくらでもチャンスはあると思います。お相手が知らない事、苦手なこと、難しいと思っていること。
そういうものを調べてそれに特化して知識を自分に詰め込めば良いのです。また女性は男性に比べて体格が劣るので力という部分では敵うわけがありません。ですからそういう力仕事などをなんなくこなせば女性は意外にたくましいと思ってくれるのです。
恋愛はある特定の一人の人物を対象とした場合ですが、例えば会社の部下に尊敬されたいという不特定多数の場合があります。
こういう場合も理屈は同じです。部下が20人いるのでしたら、その20人ができないと思っていることをできることです。お仕事の場合はやはりお仕事の能力こそが尊敬を勝ち得るものなので、仕事が全くできない上司、実力以上の役職に偶然就いたとしても部下からの本当の信頼や関係は得られません。
また対象者ができないことをできるようにといってもあらゆる全てにおいてできなくても良いのです。
人というのは強烈な一つの印象がつけば、他のことはあまり印象に残りません。
とてつもなくお仕事ができる敏腕上司なら、そのお仕事の部分のカリスマ性が突出しているので他のことはあまり印象に残りません。
もちろん極端な例は別です。お仕事はすごくできるけれどモラハラ上司、女癖が悪いなど他の部分で強いマイナス作用が働ければ逆に尊敬できる部分があってもマイナスの印象が植え付けられるので尊敬からは遠い存在になってしまいます。
無意識的に比較している
次に『②一般的水準以上にある』ですが、人は無意識的に何かの尺度を持って物事の判断をします。野球のイチローさんがすごいか否かは議論をする必要はありません。野球のことをよく知らない人でもイチロー選手はすごいと言いますが、なぜすごいと言うか?それは人が言っているから自分もそうしておこうと思って言っているわけではなく基準があるからです。
他のプロ野球選手の中でも飛びぬけた成績を収めていたり、圧倒的な違いが容易に分かるからです。特に数値化できる分野は違いが容易に映し出されます。野球であれば打率や本塁打、勝利数などです。
これを違う角度で言うと、その事について詳しく知らなくても無意識的に普通のラインがあります。これくらいはできて当たり前、これができないと恥ずかしい、これくらいは知っているだろう…。
そういう一般的と思われている水準を越えることで尊敬という気持ちが得られます。車の運転が一般よりも上手、一般より物知り…。一般というのはそもそも曖昧で漠然としているわけですが、その何となく描いている一般の水準以上の力を有することで尊敬という気持ちが芽生えます。
そしてその一般的よりも高い水準の力を有していれば有しているほど尊敬の気持ちは強くなり、大勢の人からも広く尊敬されるということです。
これが尊敬される人、尊敬されたいという願いを実現させる為の仕組みのお話です。是非実生活にお役立て下さい。