古墳時代の遺跡が残っている奈良県桜井市には歴史的な建造物が多数あることで知られており、初瀬の長谷寺、多武峰の談山神社、等弥神社などの由緒ある社寺が知られており大和政権の中心的な場所だったといわれています。そんな桜井市に鎮座している関西でも有数の大神神社の御朱印や受付時間、さらにご利益からオリジナルの限定御朱印帳などをご紹介致します。
由緒
奈良県桜井市にある大神(おおみわ)神社です。大神神社の始まりは、「古事記」に記される頃とされています。国造りを成就するために、大物主大神が自らを三輪山に祀られることを望んだのが始まりと言われているのです。
上記の内容は「日本書紀」にも同様に記されています。このことから大神神社は神代に始まった古社ということが窺えます。
御祭神がお山にいらっしゃるため、本殿は設けずに三輪山にお祈りする形となっています。神社に社殿が建てられるのが一般的となる前から存在する神祀りの神社ということで、大神神社は日本最古の神社として知られているのです。
御祭神
大神神社の御祭神は大物主大神(おおものぬしのおおかみ)です。
ご利益
大神神社のご利益は農業、工業、商業すべての産業開発、 方除(ほうよけ)、治病、造酒、製薬、禁厭(まじない)、交通、航海、縁結びなどが挙げられます。
国造りの神様として知られているので、私たちの暮らしに関する全ての悩みに寄り添ってくれると言われています。
大鳥居
大神神社には高さ32.2m、柱間23mの大きい大鳥居があります。こちらの大鳥居は、1984年10月13日の昭和天皇ご親拝と御在位60年を奉祝して1986年5月28日に建立されました。耐候性鋼板で出来ているので耐久年数は1300年と言われています。車で訪れるとこちらの大鳥居はくぐれなくなってしまうので、大鳥居をくぐりたい場合はJR三輪駅で降りて歩いて参拝する形となります。
ちなみに日本で最も高い鳥居は以下となっています。以下の関連記事では熊野本宮大社と新潟県の弥彦神社の現地レポートをご覧いただけます。
- 1位:熊野本宮大社(和歌山県田辺市)33.9m
- 2位:大神神社(奈良県桜井市)32.2m
- 3位: 弥彦神社(新潟県西蒲原郡)30.16m
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二の鳥居
大神神社には大鳥居の他にも鳥居があります。神社の入り口に立っているこちらの写真の鳥居。こちらが一の鳥居かと思いきや、実はこちらは二の鳥居なんです。
では、一の鳥居はどこに?!と思いますよね。一の鳥居は神社から少し離れたところに建っています。最寄り駅となるJR三輪駅から神社へ向かって歩いていき、駐車場へと続く路地付近にあって、ちょっぴり分かりにくいかもしれません。
参道
こちらが参道です。両側に木が生い茂り、夏でも涼しそうですね。少し距離もあるので、ゆったりとした気持ちで歩いてみて下さい。
石段
こちらは大神神社の拝殿前の石段です。参道の先にあります。階段の傾斜は緩やかです。段数があるので急いで上ると息が上がってしまいそうですね。
拝殿
大神神社の拝殿です。国重要文化財に指定されています。大神神社は三輪山自体が御神体なので、本殿はなく拝殿から三輪山を拝む形となります。
手水舎
大神神社の手水舎になります。手水舎はいくつかありますが、その中の一つに蛇の手水舎があります。蛇といえば神の使いであり金運のご利益があることで知られています。
大神神社で頒布されている御朱印帳やサイズ(値段や時間)
大神神社で頒布されているオリジナルの御朱印帳になります。表は国の重要文化財である拝殿、裏は御神体の美輪山と社紋である三ツ杉が描かれています。値段やサイズ、後ほどご案内する御朱印をいただける受付時間は以下となります。
受付時間 |
3月~11月:9時~17時
12月~2月:9時:16時30分 |
御朱印帳の値段 |
2,000円 |
御朱印帳のサイズ |
16×12cm |
拝受
こちらが大神神社で拝受の御朱印になります。平成の時にいただいたものと令和にいただいた御朱印です。
末社の授与所と御朱印
大神神社の末社に学業成就の
ご利益がある狭井神社(さいじんじゃ)があり、この狭井神社の御朱印も拝受できます。
こちらも末社になり、久延彦神社 (くえひこじんじゃ) と読み、御朱印を拝受できます。
久延彦神社
御朱印のところでご案内しました境内社の久延彦神社です。御祭神は久延毘古命で知恵の神様と言われており、合格祈願や学力向上のご利益があります。久延彦神社の境内の詳しい内容については以下ページにてご紹介しておりますので宜しければご覧下さい。
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狭井神社
こちらも境内社の狭井神社です。御祭神は大神荒魂神です。病気平癒の神様として信仰があります。「はなしずめのまつり」でも賑わいます。また御神水も頂けることから大神神社に参拝に来られた方の多くが、狭井神社も参拝されます。御神水など詳細は以下ページに掲載しております。
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おだまき杉
若宮社の鳥居前にある杉の切り株です。『古事記』に登場する「大物主大神」と「活玉依毘売(いくたまよりひめ)」の神婚の由来と言われている杉の木です。江戸時代には、文献にも記載されている名木なのですが、枯れてしまって現在は根本だけが大切に残されている状態となっています。残されている根元だけでも、かなりの大木であったことが窺えます。
衣掛杉
境内には「衣掛杉」と呼ばれる杉の木の根元があります。上には屋根もありしっかりと守られています。それもそのはず。こちらの杉の木には、玄賓庵で知られる玄賓僧都が、三輪の神様の化身の里女に渡した衣が掛けられていたという逸話が残されているのです。
衣掛けの杉と言うからには、杉の木に衣が掛けられた逸話が残されているわけですが、その衣の持ち主は山の辺の道のルート上にある玄賓庵で知られる玄賓僧都です。謡曲「三輪」でもこのことが歌われています。
現在は株だけが保存されている状態となっています。
なで兎
拝殿の左側にある参集殿の入り口には、なで兎の像があります。「因幡の白兎」の物語と深く関係しているそうです。正面を向いた凛々しいお顔をした兎を撫でれば、身体の痛い所を癒してくれたり、願い事を叶えてくれると言われています。是非気になるところがあれば撫でてみて下さい。
活日神社
境内社の活日(いくひ)神社です。御祭神は高橋活日命です。お酒の神様として知られています。
祈祷殿
こちらが祈祷殿です。檜を使った木造となっています。日々のご祈祷に使われています。
儀式殿
儀式殿では結婚式も行われます。「写真映えもいい」と人気で、和装の結婚式を希望している方が多く挙式を行っています。
綱越神社
境内社の綱越(つなこし)神社です。御祭神は祓戸大神(はらえどのおおかみ)です。夏越の大祓(なごしのおおはらえ)をこちらで行います。
三輪成願稲荷社
境内社です。稲荷の神様をお祀りしています。ご利益は商売繁盛・心願成就です。
市杵島姫神社
こちらも境内社の市杵島姫(いちきしまひめ)神社です。御祭神は市杵島姫命です。市杵島姫命は九州宗像の神様で、海の神様や水の神様でもあります。芸能のご利益があるとして知られています。
神武天皇聖蹟碑
神武天皇聖蹟碑というものが建っているのですが、神武天皇聖蹟調査委員会というものが文部科学省内にあり、神武天皇の事績にちなんだ場所を聖蹟として選び、西日本各地に顕彰碑を立てたのです。
西日本を中心に19箇所顕彰碑はあり、こちらは狭井神社の横に建てられています。
神宝神社
こちらも大神神社の境内社の神宝(かんだから)神社です。熊野三山の神々を祀っています。お宝・財物を守ってくれる神様として知られています。
神御前神社
大神神社の摂社で大神神社の北西にある茅原集落に鎮座されています。御祭神は倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)です。家庭円満や諸願成就のご利益があるとされています。
素佐男神社
素佐男神社は大神神社から徒歩5分ほど歩いたところにあります。御祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)です。大神神社の摂末社ではありませんが、須佐之男命は天照大神の弟神で大国主神の親神様にあたります。
祇園信仰と呼ばれる神社で悪疫退散の神様と言われています。
大行事社
大行事社は大神神社の摂社です。大神神社拝殿より徒歩5~10分のところに位置しています。
大直裲子神社
こちらは境内社です。大直裲子(おおたたねこ)神社です。御祭神は大直禰子命(若宮様)。三輪の大神様のご子孫にあたられます。境内社という位置づけですが、ものすごく大きくて立派な造りです。
大美和の杜
大神神社の境内に昭和60年に開園した展望台です。ご神体である三輪山はもちろんのこと、大和三山や二上山などを眺めることができます。桜の季節には美しい景色を楽しむこともできます。
大礼記念館
境内には昭和3年に建てられた木造平屋の大礼記念館本館があります。「昭和の間」と呼ばれる入り母屋造り瓦葺きの造りですが、館内にはカーペットが敷かれていて靴を履いたまま中に入ることができる神社内唯一の洋館なのです。
外には本館と一体化している日本庭園があり、独特の落ち着いた雰囲気を楽しむことができます。現在は、鉄筋コンクリート造り2階建ての新館が西側に出来ていてそちらを使われることも多いようです。
この写真も新館の方のものです。
勅使殿
拝殿から左右に渡り廊下があり、右側の方にこちらの勅使殿があります。宮中から来た勅使がこちらで休憩をすることができます。
天皇社
境内社の天皇社です。御祭神は崇神(すじん)天皇です。
日向神社
大神神社の南約200mのところにある境外摂社。神坐日向(みわにますひむかい)神社とも呼ばれます。御祭神は櫛御方命(くしみかた)・飯肩巣見命 (いひかたすみ)・建甕槌命(たけみかつち)です。
磐座神社
境内社の磐座(いわくら)神社ですが、社殿がありません。御祭神は少彦名大神(すくなひこなのかみ)です。薬の神様として知られています。
少彦名大神といえば大阪府の少彦名神社が非常に有名で病気平癒の為に参拝に来られる方も多いですが、他に製薬メーカーの方もよく参拝に来られるそうです。以下が少彦名神社の現地レポートです。御朱印や御朱印帳などをご案内しております。
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夫婦岩
境内には夫婦岩もあります。三輪の神と人間の女性の恋物語の伝説もあるそうです。縁結び・夫婦円満のご利益があると言われています。
富士神社・厳島神社
こちらは大神神社の境外末社です。御祭神は富士神社が木花咲耶姫命厳島神社が市杵島姫命です。「弁天社古墳」の石室上に祠が二社並んでいます。
境外末社ということは分かっていますが、由緒など詳しいことは不明とのことです。また厳島神社といえば広島県宮島の厳島神社が全国的に有名です。以下が現地レポートです。
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万葉歌碑
大神神社がある桜井市には、六十数基もの万葉歌碑があります。「山の辺の道」を代表とする桜井市の古道には「万葉集」に載っている名歌が石碑として残されているのです。歌碑巡りコースとしてお散歩コースが何ルートも設定されています。
巳の神杉
大神神社の境内にある大きな杉の木の御神木です。三輪の大物主大神の化身の白蛇が棲むとも言われています。なので、御神木の前には蛇の好物と言われる卵のお供えがされています。
祓戸神社
境内社の祓戸(はらえど)神社です。体と心を祓い清めてくださるご利益があるので、大神神社に訪れた際は、まずはこちらの神社から参拝するといいでしょう。
エレベーター
大神神社は傾斜があるところも多く、足腰の弱い方が参拝するのに心配の声が寄せられていました。
そこで2014年に車椅子対応型の「エレベーター」と、宝物収蔵庫南側に「身障者用トイレ」が新たに設立されることになりました。エレベーターができたことにより、高齢者の方の参拝がスムーズになり喜びの声も多く寄せられているとのことです。
アクセス(最寄り駅)
大神神社への交通案内です。最寄り駅はJR三輪駅で参道までは駅から徒歩3分ほどで着きます。
名称 |
大神神社 |
住所 |
奈良県桜井市三輪1422 |
受付時間 |
9時~17時 |
お問い合わせ |
0744-42-6633 |
東大寺
大神神社から東大寺まではおよそ30km程度離れています。東大寺といえば奈良時代に聖武天皇が建立した寺として有名です。
ユネスコより世界遺産にも登録されているので、奈良を訪れたら是非東大寺にも足を運んでみましょう。国宝となっている大仏殿(金堂)には、像高は14.7mもの大仏(盧舎那仏像)があります。
また東大寺は非常に多くの御朱印を拝受できることでも知られており、以下ページにて全ての御朱印、そして授与できる場所も画像付きでご案内しております。
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玉置神社の御朱印
大神神社からは110kmほど離れていますが奈良県十津川村に鎮座している玉置神社は一度は参拝に行きたいスポットです。玉置神社は標高1,076mの玉置山の山頂近くにあり、「神に選ばれた者だけが参拝できる」と言われています。ご利益は悪霊退散、開運厄除や出世、商売繁盛、家内安全などです。以下にて玉置神社の御朱印、お守りなどをご紹介しております。
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天河神社
奈良県最強のパワースポットと呼ばれる「天河大辨財天社」(天河神社)は大神神社から約50km離れており、車の場合は約1時間10分ほど要します。また公共交通機関をご利用の場合は最寄りの近鉄電車の下市口駅から更にバスで1時間以上も乗り、そこから更に川に沿って30分以上も歩かないと辿り着けません。その難解さから、こちらの神社も神に呼ばれた者だけが参拝できると言われています。
主祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)で芸能の神様として知られています。数々の著名な方がこちらに訪れてパワーを頂いたと言われています。あの堂本剛さんもこちらを参拝したことがあるそうです。
訪れた方はみんな「パワーを感じた!」とコメントをしているので気になる方は是非参拝してみてください。
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