どんな仕事?
1991年4月に成立した救急救命士法によって設立した資格で、それまでは認められていなかった医療行為を医師の指示のもとで行えるようになった医療技術者です。心肺停止時の電気ショック、薬剤の投与、点滴、気道確保、気管挿管など、範囲は限られていますが、救命率の向上を目的とした蘇生処置を専門的に行います。
なる為に必要な学歴
救急救命士になる為にはいくつかのルートがあります。
- ①高卒→大学→厚生労働大臣の指定科目終了→救急救命士の国家試験→合格後救急救命士
- ②高卒→大学→救急救命士養成所(2年)→救急救命士の国家試験→合格後救急救命士
- ③消防隊員→→救急救命士の国家試験→合格後救急救命士
救急救命士は消防隊員とは違いますので混同されないようにしていただきたいのですが救急救命士は消防署勤務である為、救急救命士になる為の大前提として消防官採用試験に合格することが必要です。
③については消防隊員になったから、すぐに救急救命士の試験を受けることできず、下記条件を満たした後に受験資格を得られます。
- 養成校で救急業務に関する講習を受講(6ヶ月以上)
- 救急業務の要経験(5年以上or2000時間以上)
※救急救命士の資格に関しての詳しい内容は後日追加させていただきます。
仕事内容
救急車に同乗し、病院や診療所に搬送する間に救急救命処置を施すのが仕事です。ただし、電話による医師の支持のもとで行うことができるのであって、救急救命士の判断で処置を施すことはできません。心肺停止状態になった重症患者に対し、気道の確保、点滴、電気ショック、薬剤の投与などを行い、生命維持の処置をすることができるのです。
以前は医療行為を行うことができるのは医師に限られていましたが、1991年4月より救急救命士の資格がつくられ、現在では救急医療において必要不可欠な存在となっています。救急救命士は、国家試験を受けて資格を取得しますが、勤務先はほとんどの場合消防署になります。そのため、救急救命士として勤務をするためには消防官に採用されなければなりません。近年は救急救命センターなどで働く救急救命士もいますし、自衛隊、海上保安庁、警察などからも求人があることもありますが、主な就職先は消防署になります。公務員となる救急救命士は、救急隊員として事故や家事の現場にも急行します。
救急車の設備確認なども行いますし、デスクワークもあります。小中学校に赴き、応急手当などの啓発活動、救急講習なども任務の一つとなっています。24時間体制で行われる救急活動は、交代制で生活のリズムが崩れやすく、体力勝負の仕事です。日頃から体力トレーニングを行い、心身ともに健康な状態を保たなければなりません。救急車には救急隊員が3人1組で乗り込みますが、そのうちの1人は救急救命士であることが望まれています。これからもますます需要が高まる仕事です。
平均年収や給料・収入
救急救命士の平均年収や収入ですが市町村の給与体系で決まりますので地域差があります。また出動回数の多い少ないで手当ての部分で給与金額も変わるのですが30代で450万円~550万程度。しかし勤務時間も不規則な為、体力面に自信がないと先々で苦労するかもしれません。
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