Manabi

学生の方や社会人の方は面接やエントリーシートに自分の嫌いなところ、短所を記入したり質問に問われる場合があります。ここではそんな就活の際の短所、嫌いなところをどういう風に表現すれば良いのか？どう記入すれば良いのか？お話しさせていただきます。

面接の質問の意図を知る

例えば面接の際に、面接官にあなたの短所を挙げて下さいと問われることがありますが、面接で大切なのは面接担当者、企業側の意図を知ることです。例えば短所を挙げて下さいと言われて「気が短い」「飽き性」「協調性がない」と簡潔に受け答えをしたとします。

ハッキリ申し上げて、これではまず面接官への印象は極めて悪いです。聞かれたことを装飾せずに、簡潔に終わらせるのは、何の工夫もなく小学生の日記と同じです。

「今日は晴れでした。」「今日は登校日でした。」「今日は遊びました。」というような感じです。

面接やエントリーシートに記入する際に大切なのは質問者の意図や、その企業がどういう人材を求めているかです。どういう人材を求めているかを裏返せば、どういう人材がこの会社に不必要かと同じ意味です。更に違う言い方をすれば、数多くの就職希望者から誰かを選ぶわけで、これも逆の言い方をすれば数多くの学生さんや社会人など希望されている方の中からふさわしくない人をピックアップするわけです。

企業が求めている人物像の短所は厳禁

では具体的なお話しに移ります。

内定を勝ち取りたい企業、就活している企業、それぞれ様々な業種、職種がありますが、一番やってはいけないのが、その企業が求めている人物像を短所として挙げないことです。

職種や業種それぞれ求めている人物像は異なります。例えばお仕事に対して真面目、努力家など、どの会社であっても求めている人物像が共通しているものもありますが、特にこういう資質のある人を求めているというイメージは必ずあるので、長所はその求めている人物像を読み取って受け答えすべきであり、短所は逆で絶対に面接で回答したり、履歴書などに書かないことです。

その為にはその企業の特徴を把握しましょう。

一例

例えばお仕事で外回りの営業があったとします。営業職に求められる資質はというと、当然多くの顧客と話をしたり、得意先に気に入ってもらうなど会話ができなければなりません。また企業によりますが協調性が求められるというよりも「個」の力が重要です。

逆にグループで何か一つのものを作り上げたり、共同作業などをメインとしている職種であれば、協調性が求められるかもしれません。また意見を言う時は言って、柔軟に他の意見に同調しなくてはならない点もあるでしょう。

このようにお仕事によってどういう人材が求められているかは変わりますので、協調性が求められる職場であれば、短所に協調性がないなどと絶対に記入したり、面接時に回答しないようにしましょう。

自分自身の好きと嫌いは表裏一体

ここから更に他の方と差別化を図る短所の受け答えや記入方法をお話しさせていただきます。

まず好きなところと嫌いなところ、長所と短所は表裏の関係です。そもそも長所や短所というのは、その状況によって長所にもなれば短所にもなるのです。また見方によって長所でもあり短所でもあるのです。

例えば、人の性格に優しさがありますが、どんな時でも優しさは肯定されるものではありません。また優しさは基本的には肯定される性格ですが、度を過ぎると決して、その優しさは長所となりません。

よくある例として過保護です。親が子に、ある程度の優しさは必要ですが叱らなければならない時に叱らず、甘えさせてばかり。これがダメな優しさ。また恋愛においても自分自身が浮気をしても、失礼な態度や行動を取っても、常に怒らず、別にいいよと言われれば、本当に自分を愛してくれているのか？この優しさってどうなの？と疑問が湧きますよね。

更に行動力があるというのも、考える前に行動することで良い結果が生まれる時もあれば、考える前に行動したことで失敗することもあるのです。

就活に話を戻しますが、短所の一例として積極性がない。

こういう短所があるとした場合、言葉だけを見ると積極性がないというのはネガティブですが、積極性がないというのは、慎重に物事を分析したり冷静に状況を把握するから積極性がないのかもしれません。また積極性は、どんな時でもあった方がいいかと言えば違います。

上司や先輩の意見を無視して独断で積極性を発揮してもダメですよね。つまり積極性がないというのと消極性というのは意味が違います。消極的というのは何事においても前向きに取り組まないことであり、これはマイナスイメージしか与えません。

ここまでご覧いただいて勘の良い方はお気づきかと思いますが、企業側が見ているのは表裏の視点を持っているか？物事には二面、つまり良いも悪いも表裏一体という点、そして短所は誰しもある、しかしその短所をどうカバーできる人材なのか？その短所を、今後のお仕事でどう活かすことができるかという点を一番問うているのです。

就職活動で失敗しないまとめ

短所を短所としか捉えられない人物は評価は良くありません。誰かを落として誰かを採用するのが就活ですので、短所を答えて下さいと問われれば短所を言うしかありません。

しかしその短所は①企業側にとって、あまり短所とならないような点を挙げること、そして②短所は○○だけれども、この○○のおかげでこういう立ち振る舞いができる、こういう風に職場で活かすことができる…。

そういう風な回答をされれば、この人材は本質が見えていると他の方と差をつけることができるのでしょう。

下記は自分の嫌いなところはどこですか？というアンケートを実施した回答です。

一直線に突き進んでしまう性格

物事を決める際、これと決めたらすぐに行動に移さないと気が済まなくて他の事に手が回らなくなるところが嫌いです。猪のように一直線に突き進んでしまいます。また、決定するまでにまだ時間的猶予があるのに、さっさと決めようとしてつい手抜きになってしまうところです。全体的にせっかちな自分の性格が嫌です。もう少し思慮深く、落ち着いた人間になりたいです。

あと、とにかく何事にも手抜きをしてしまいがちです。家事も育児も手抜きだらけ。掃除をしても四隅はホコリだらけで、お風呂掃除はたまに。世のお母さんたちはもっと頑張っているんだろうなぁと思いつつ自分自身に罪悪感です。
せっかちで自分が楽出来るように手抜きばかりしている、そんなところが嫌になります。

気分屋で面倒臭がりな性格

気分屋で面倒臭がりなところが嫌いです。朝起きて気分が優れないと、朝からご機嫌ななめなこともよくあります。それを出さないようにしたいのに全部顔や態度に出てしまうので、自分でもすごく嫌です。子供が産まれたら少しは改善されるかもしれないと思っていましたが、なかなかおおらかになれず。

子供にやつあたりだけはしないように、いつも心の中で冷静に…寛大に…と言い聞かせながらの子育てです。頼まれた仕事やお願い事はなんでも聞いてあげたいのですか、面倒くさがりですんなり受け入れることができません。頼まれたらすぐ良い返事ができればいいのに…といつも思います。何をするにも面倒くさいといろいろ後回しにしてしまい、気合いをいれないと重い腰が上がりません。この2つだけは、長年直したくても直らない自分の嫌いなダメなところです。

自分が出せない点

全て他人に合わせてしまって、自分が出せない点が嫌いです。常に人に合わせて生きてきたので、自分の意見を外に出すことが非常に苦手です。しかし、腹の中ではかなりひどいことを思っていたり…。そういう本心の自分を出せてない自分が嫌いですし、そんな自分が好きと言ってくれる旦那や友達に申し訳なく感じます。

このような性格のため、大勢集まった場所では非常に無口になります。ただ、本音を隠して接することは得意なので、周りからは大人しい、真面目そうな方など評価していただいて、さらに後ろめたく感じます…。本当は、頭の中で変なこととか、卑屈なことも考えているのに…。

人生の中で何度か、この性格を本当に直したいと思い、努力もしてみましたが、結局実らず。この年になって直らないとなると、きっと一生付き合っていかなければならないんだろうなと感じています。

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