ここではうつ病が悪化した場合の対応や私が思う鬱病を悪化させてしまう人についてお話させていただきます。
一年ほど前からうつ病だった?
私自身、うつ病を患った当事者であることは何度もお話させていただきましたが、心療内科に診察に行くまでに、うつ病的な症状は何度かありました。
ただその時はそれがうつ病の予兆、前兆のようなものとは思わずに普段通り過ごしていて、ついてに強烈や不安感や絶望感に襲われて、心療内科で診察に行くことになりました。
しかし私はネットで色々とうつ病に関することを調べていくうちに抗不安薬、抗うつ薬の副作用が怖くなり、一切飲みませんでした。しかしこの行動がうつ病をどんどん悪化させてしまい、最終的に精神科に入院するまでに至りました。
悪化の程度
うつ病の悪化といっても、どの程度の悪化なのか?元々の症状や状態によっても変わりますが、希死念慮、つまり死にたいと思うまでに悪化した場合は緊急を要しますから、すぐにかかりつけの心療内科や精神科に行って医師に相談してください。
この状態に至ると一日一日が本当に危ない危機的な状況ですから、その旨を医師に伝えれば入院できる精神科に連絡を取ってくれ紹介状を書いてくれると思います。
私が実際にこういった経緯で入院をしました。普段通っている心療内科に駆け込み医師に相談をし、入院できる施設は外来の時間外でしたが、心療内科に行った、その足で精神科に行き入院の運びとなりました。
また場合によっては休診日、診療時間外にうつ病が悪化する場合もあります。そういった場合は下記の相談窓口を利用するのも一つの手です。自治体にとって対応時間や曜日も異なりますが、専門家や相談員に話を聞いてもらうだけでも気が楽になる場合もあります。
特に下記のページの『夜間・休日の精神科救急医療相談』の利用をご検討してみてください。自治体によっては設置していませんが、夜間や242時間対応してくれますので、決して自殺などすることのないようにしてください。
うつ病の相談機関一覧(本人・家族の無料窓口
鬱病をどんどん悪化させる人の特徴は?
うつ病をどんどん悪化させてしまう人の特徴は、はっきりとこれ!と断定できるものはないと思います。それほど単純な病であれば、有効な治療法も確立され、ここまで自殺者が出ないでしょう。
私自身の体験からお話をさせていただきますと、本当に苦しい時は負の思考が止まりませんよね。次から次へと良くない想像を掻き立て、自分の性格や考え方に問題があるに違いない、うつ病から抜け出せた人は実際に存在するんだろうけど、自分の場合は無理、これからどう生きてけばいいのか?など、生きていて何の意味があるのか?、できることなら病気にでもなって死んでくれないかな…とまで思ったものです。
こういう思考ループは誰しも起こることです。決してあなたが特別ではありません。鬱病に苦しむ方の特徴の一つとして、自らの価値観や規則、ルールに縛られている場合も多々あります。
例えば人間ってこうあるべきだ、こういう時にはきちんとこうすべきだ、どうしてこの日は周囲の意見を聞かないのか?人に迷惑をかけていることに気付かないのか?などご自身が繊細であり、感受性が強いので人の考えを察知してしまったり、この人はこうに違いないと自分の経験から勝手に人の感情を決めつけてしまったりする傾向になります。
はっきり申し上げて、あなたは万能ではありません。あなたの予測は必ずしも的を得ているとは限りません。この傲慢さが自分を縛っているな場合も往々にしてあります。
人は自分の通りには動いてくれません。それは逆も然りで、他人の要望通りに自分が動けないのと同じことです。
そして無理は物は無理、変えられないものは変えられない、妥協というものを取り入れなければならないこともたくさんあります。
ですからうつ病を悪化させてしまう傾向の方は自分の思い通りに事が進んで欲しいという欲が強いのかもしれません。
世間的に見れば、別にあなたが特別な存在であるわけではなく、無理という自らが妥協したり断念しなければいけないということ理解しなければなりません。
誰だって人間ですから、やれることは限界があります。それは医師も同じで、決して魔法使いではありません。ですから悪化させてしまう要因としては自らの悟り、気づきが求められると思います。ご家族や知人があまり理解してくれなくても、その環境下の中で一歩ずつ進んでいかなければなりません。それが大人です。
無料の相談窓口も多数存在しますし、金銭的援助を受けられる制度もあります。身動きが取れないほど悪化している場合は難しいですが、もし電話や外出ができるなら、そういった専門機関に相談することで道が開けると思います。
うつ病の相談機関一覧(本人・家族の無料窓口
皆様の一日でも早いご回復を願っております!