このページでは実際に私がグローミンを使った体験談、感じた効果の有無、副作用についてお話をさせていただきます。
使用を決めた経緯
まず、そもそもなぜ私がグローミンを使おうと思ったかについてお話をさせていただきますが、私はうつ病を患ったのですが、うつ病について詳しくない方は、会社の人間関係や過労などのストレスが原因でうつ病になったのだと思われるかと思います。
しかし以前のコラムでもお話しましたが、私はサラリーマンとして会社勤めをしていないフリーランスでして、会社の人間関係の悩みはもちろん全くなく、日常生活面でもストレスの溜まる生活を送っていない、どちらかというとストレスと無縁のような感じでした。
ただうつ病を発症した際に膀胱の辺りが異常に違和感があり、朝勃ちも全くしなくなりましたし自分自身でハッキリと膀胱付近が弱り切っている感覚がありました。ですので、私のうつ病を発症させた原因は、精神的なストレスではなく、この辺りの病、疾患が影響しているのではないかと思ったわけです。
ちなみに余談ですが、うつ病になる原因は以下のように複数あるので知っておかれた方が良いと思います。
- 【内因性】
遺伝や体質などが原因と考えられて発病するケース、一般的に言われているのがこの内因性が典型的なうつ病で、抗うつ薬がよく効き、一定期間内に改善すると言われています。
- 【外因性・身体因性】
外因性は脳に物理的な打撃が加わったことによって生じた場合や、ホルモン系統のバランスの崩れなどが原因で発病するケース、また身体因性とはアルツハイマー型認知症のような脳の病気、甲状腺機能低下症のような様々な体の病気、薬剤が原因となって発病するケース
- 【心因性・性格環境因性】
性格や精神的ストレスを過度に溜め込む環境がうつ状態に強く関係しているケースです。抑うつ神経症(神経症性抑うつ)と呼ばれることもあり、環境の影響が強い場合は反応性うつ病という場合もあります。
LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症候群)
話を戻しますが、その膀胱辺りの弱り切った違和感があったので色々と調べていくうちに行き着いた結論がLOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症候群)という病気でした。更年期障害というのは女性が閉経などの関係でうつなどを発症するケースはありますが、このLOH症候群というのは男性版の更年期障害で、最近は40代以降の男性に増加しているようです。
そしてこの更年期障害が膀胱部分の弱さを生み出しているに違いないと自分自身で仮説を立て、泌尿器科で血液検査をしていただき、男性ホルモンの値であるテストステロン値を調べていただくと、本来は10.0以上の数値が欲しいところだったにも関わらず、8.3前後でした。(かなり前に検査をしていたので正確な数値は忘れてしまいました。)
この8.3前後の数値は医師が言うにはテストステロン値としては極めて低いというほどではなく、やや少ない低い数値かなとおっしゃっていました。ちなみに計測したのは40代前半でした。
テストステロン注射へ
テストステロン値がやや低い、そしてうつ症状があることを主治医に相談すると、それでは男性ホルモン(テストステロン)補充注射をしますということで、腕に筋肉注射を行いました。投与したものは「デポー製剤のエナント酸テストステロン(エナルモンデポー®)」でした。
テストステロンは時間と共に減少していく
ここからグローミンにも関わるお話になっていきますが、まずテストステロンの分泌量は加齢と共に減少します。また一度男性ホルモン(テストステロン)補充注射をしたからといって、これでLOH症候群が完治するわけではなく、時間の経過やストレスなどによってテストステロンの分泌量は減少していくので、私の場合は二週間おきに注射をしていました。
結局のところ、注射によって人為的にテストステロン値を増やしても、それはその場しのぎの対処法にしかならず、人体が本来有している自然にテストステロンを分泌させる機能が回復をしないと、永遠にとまでは言えないかもしれませんが、それなりの期間、この男性ホルモン(テストステロン)補充注射をしなければならないわけです。
そこでこの男性ホルモン補充注射とグローミンが出てくるわけです。
やっぱりグローミンって効果なし?
私はうつ病を発症してLOH症候群に間違いないと思い、まず取った行動は泌尿器科で血液検査→男性ホルモン補充注射をしました。注射の一回目の効果はというと、注射をしてから5時間前後から、今までずっとあった膀胱の弱り切った感覚がなくなっていきました。つまり注射によって効いてきた証拠でしょう。
その時の主治医がおっしゃっていましたが、症状が軽い方は一度の注射ですっかり元気になると言っていたのですが、まさかそんなことはないだろうと思っていましたが、ここまで
変わるものかとくらい元気になれました。
ただ注射をしてから一週間が経過した頃から、再び膀胱の辺りの弱り切った感が出てきたので、これはきっとテストステロンが減少してきたに違いないと思い、ここでグローミンを購入して初めて使用してみました。
塗り方や用法・用量は?
このグローミンの塗り方ですが、説明書を読むと男性は「陰のう、あご下又は腹部等全体によく擦り込んでください。」女性は「患部、膣粘膜への塗布を避けてください。」との説明書きがなされていました。
そして一回の用量ですが男性の場合は約2㎝、下記画像はグローミンを指に出したもので白いクリーム状になっていますが、2㎝は下記画像のもう少し多いくらいですね。
女性の用量は0.3cm程度と説明がなされています。
用法は男性は「朝・晩の2回、症状改善後は1日1回」女性は「1日1回」です。
グローミンを使ってみての感想
私は男性ホルモン補充注射後の一週間経過後あたりから、一日二回、陰のうに塗って様子を見ましたが、正直なところ劇的に効いてるという感じは受けませんでしたが、何となくは効果あるかなという感じでした。
ただこのグローミンの用量というのは、即効性が期待できる量ではないので、もっとたっぷりとグローミンを塗れば、もう少しハッキリ効果を実感できたかもしれませんが、独自の判断で用量を過度に引き上げるのも疑問があったので定められた用量で継続使用しました。
そして私の場合は男性ホルモン補充注射を二週間おきに行っていたので時期が来れば、再度注射をして男性ホルモンを補充するといった感じだったので、グローミンのみを数か月使うなどといった感じではなかったので、本当にこれだけでどれほど改善するかは、はっきり申し上げて個人差が大きいと思います。
なぜなら元々有しているテストステロン値は個人差がありますし、60代、70代でも性欲旺盛な男性ホルモンが多い人もいる一方、40代でテストステロン値が極めて低く、勃起不全など性機能の低下や、実際に病院に行っていないので正式な病名がついてなくても、何らかの性機能障害を持っている方もいるので、こういった体質によって大きく異なってくるのが、こういったホルモン製品ではないかと思います。
ちなみに私はすでに使っていましたが、泌尿器科の医師からもグローミンを教えてもらい、私の場合はこのグローミンだけで回復させることは難しいが、補助的な役割としては有効だから使用してみるのも良いと勧められました。
ですから、あくまでホルモン注射の補助的役割のお薬なのか?このグローミンだけで改善できる程度の状態なのかは個々でご判断いただくほかありません。
グローミンの副作用はあったのか?
グローミンを一日二回、陰嚢に塗布をしていましたが、それによって発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、はれ、水疱、ニキビなど、特に副作用は感じませんでした。ただし定められた用量を守っていたので、それ以上使用した場合は何とも言えません。
ただこれは泌尿器科の医師から言われたことですが、男性ホルモン補充注射を長期的に継続していると、本来は自然に人体で分泌されるホルモンを人為的に注射によって投与しているので、本来持っている男性ホルモンの分泌機能が低下するかもしれないとおっしゃっていました。
しかしながらハッキリとしたデータやエビデンスはないような感じだったので、そういう影響が出るとは言い切れない感じです。
またグローミンの長期使用による副作用ですが、私は半年とか一年二年と使用したわけではないので何とも言えません。ただ定められた用量程度で体に何らかの異常が出るとは考えにくいと思います。
用量的に言えば、圧倒的にテストステロン注射をした用量の方が多いですから。
グローミンの使用不可の方
説明書に次の人は使用しないでくださいとありますので記載しておきます。
- 本剤の成分に対しアレルギー症状を起こしたことがある人
- ご使用前に本剤をチューブから5mm程度出し、内股などの皮膚のうすい所にすり込んで、翌日中に薬疹、発赤、かゆみ、かぶれ、はれなどの症状が現れた人
- アンドロゲン依存性腫瘍[例えば前立腺腫瘍、乳腫瘍(悪性)]及びその疑いのある人
- 妊娠または妊娠している可能性のある女性、授乳中の人
- 小児(医師の判断に従ってください)
- 排尿困難を伴う前立腺肥大のある人
- 前立腺腫瘍※の結果、前立腺特異抗原(PSA)の値が2.0ng/mL以上の人(医師の判断に従ってください)
- 睡眠時無呼吸症候群である人
※本剤の有効成分(テストステロン)は前立腺腫瘍を進行させる恐れがあります。特に50歳以上の男性は前立腺腫瘍の罹患率が高まるため、本剤のご使用前に前立腺検査を受ける必要があります。継続的にご使用の人は定期的な検査を受ける必要があります。検査の結果、異常があった場合には直ちに本剤のご使用を中止して、医師または薬剤師に相談してください。
ちなみに上記に本剤のご使用前に前立腺検査を受ける必要がありますと書かれていますが、男性ホルモン補充注射も前立腺肥大、前立腺腫瘍があると注射はできません。私の場合は泌尿器科の初診の際に血液検査をしてテストステロン値の計測だけでなく、前立腺肥大、前立腺腫瘍など前立腺に異常なしとの診断だったので注射はできました。
一度の血液検査だけでテストステロン値と前立腺の異常とは分かるみたいですから受診されるのも良いかもしれません。ただし例えば内科で血液検査をしても、場合によってはテストステロン値の数値を計測してくれない場合もあるので、できることであれば、診察に出向く前に、お電話でテストステロン値を計測してくれる病院(泌尿器科)かどうかをお確かめになった方が良いと思います。
グローミンは通販でも買えます
グローミンという男性ホルモン補充薬品を知って、近くの大手ドラッグストアで簡単に買えるのかと思ったら大間違い。品切れだったり、取扱いしていないなど、どこでも取扱いがある製品ではないので行く前に在庫や取扱いがあるか確認された方が良いです。また通販でもグローミンは買えますので。
まだまだ知られていないLOH症候群
男性の更年期障害であるLOH症候群ですが、まだまだ認知度が低いのが現状です。私が実際に泌尿器科に電話をしてLOH症候群や男性ホルモン注射のことを聞いても、よく分かっていない医院、クリニックも少なからずありました。ですので私の場合はわざわざ遠方まで行っていましたので、この辺も確認された方がよろしいかと思います。