このコラムではうつ病の気分転換の方法はどのようなものがあるのか?また気分転換をするにおいて注意しておきたい点についてお話させていただきます。
気分転換は自分が心地よいものを
鬱病の時に限らず、気分転換したい時、モヤモヤした気分をスッキリさせたい時など何をすればリフレッシュできるかは人それぞれ違うと思います。私の場合はうつ病になる前からマウンテンバイクでサイクリングをするのが趣味だったので、サイクリングは私にとって貴重な気分転換方法です。
ただ寒い季節の時は、なかなかサイクリングをしようと思えないので家に籠り気味になってしまいます。こういう季節の時は、私の場合は仕事に精を出す感じです。私はフリーランスですので自宅でお仕事ができるので。
気分転換で大切なことは、あくまでご自分が心地よいと感じるものを、心地よいと感じる時に、心地よいと感じることができる量をこなすことではないかと思います。
気分転換方法を見つける努力を
以前、ある方とお話をしたのですが、その方はたくさんの趣味があって本当に人生を楽しんでいる人だなと思っていたのですが、私はその方に、どのようにして趣味って持てるのですか?どうすればそんな多趣味になれるのですか?と聞いたことがあります。
その時におっしゃっていたのは、まず自分を楽しませようという気持ち、すぐに簡単に見つからなくても色々なものに好奇心を持って触れ合うことが大切だとおっしゃっていました。趣味がないという方は、まず色々試したり、もっと知ろうという努力が足りないように思うと言われました。
確かに私の場合は、その事に触れる前から漠然と無理っぽい、難しそう、楽しくなさそう、自分に合わないと切り捨てていたように思います。その方が言うには、それではダメで、何事にも好奇心を持つこと。そして持ったなら、すぐに楽しい楽しくないなどと答えは出さずにもっと知ろうと少しは深く掘り下げてみることが大切とのことでした。
もちろんうつ病の時に、いくら気分転換ができるものを見つけたいと思っているとは言え、義務的な感じ、強制的な感じ、自分が無理をしている感じがありながら色々行ってみるのは逆効果になりかねません。
また気分転換を見つけないといけないんだと、間違いなんだ、うつ病は治らないのだと極端な飛躍や考え方は自分を縛るだけなので、どうしても気分転換できるコツが見つからないなら、時期尚早であったということで、しばらく時間を置いて、新たに探せばいいんだと思います。何事もタイミングってありますからね。
旅行って逆効果なの?
鬱病の際に旅行に行くのって逆効果なのか?
それは行くタイミング、行き先、行く季節によると思います。まだ症状が不安定で色々なものに気分を揺り動かされてしまう場合は、もう少し旅行に行くのを先延ばしにされた方がよろしいかと思います。
確かに旅行に行きたいと思い立つということは、それなりに回復をしている証拠でしょう。しかし旅行に行くと予期せぬことが起こったり、ストレスが溜まるような事が起こる場合だってあります。
その旅行によって、また症状が悪くなるくらいなら行かない方がいいのです。段々と症状が安定してくると悪化するという感じがなくなってきますので旅行も楽しめますが、まだ不安定の時はストレス耐性が弱いので、動揺する出来事が起こったり、喧嘩したり、不安要素が新たに加わると悪化したり、悪化する不安に襲われたりするのでタイミングをしっかり図ってください。
また旅行といっても日帰りの近場などであれば決行のハードルも低いでしょうし、どこに行くか?またあまり寒い、暑いも体調を崩す原因になりますし、体調を崩すとそれが気分的に落ち込むきっかけになってしまったりもするので、行く季節、行く時期について考慮しておかれた方が良いと思います。
開き直り・気分転換・気持ちの切り替え方法
気持ちを切り替えられる方法、気分転換できるものを見つけておくことはうつ病が改善した後も非常に大切だと思います。一般的にうつ病になる方は気持ちの切り替えや気分をリフレッシュするのが苦手な方が多いようですので、少し頑張って一つでも多く見つけてください。
私はこれをすれば気分を転換することができる!と確立してしまえば、これは今後の人生を歩むうえで大きな武器です。
うつ病は再発しやすいと言われているので、その再発リスクを減らす意味でも、気分転換方法を見つけておくことは必須。単なる気分転換の方法ということだけではなく予防的観点からも有益であることは間違いないので、簡単に諦めたり、流さずに自分を変える努力を行ってみて下さい。私ももううつ病で苦しめられるのはゴメンなのでもっと探します!
皆様の一日でも早いご回復を願っております!