このページではうつ病は遺伝するのか?親がうつ病になると子供も発症してしまうのかについてお話させていただきます。
私の親族で鬱病になった人はいない
まず私自身のケースで申し上げると、私自身がうつ病を発症しましたが、私と血のつながっている家族、親族で鬱病になった人は、これを執筆している段階で一人もいません。
ですから私の場合は遺伝的なものの影響で鬱病になったわけではないと思います。
うつ病の種類(内因性・外因性・身体因性・心因性・性格環境因性)
うつ病になる原因は何ですか?と問われたら世の中のほとんどの人は会社の人間関係などストレスが原因と答えるはずです。
しかしうつ病を発症する原因は以下のように種類があるのです。
- 【内因性】
遺伝や体質などが原因と考えられて発病するケース、一般的に言われているのがこの内因性が典型的なうつ病で、抗うつ薬がよく効き、一定期間内に改善すると言われています。
- 【外因性・身体因性】
外因性は脳に物理的な打撃が加わったことによって生じた場合や、ホルモン系統のバランスの崩れなどが原因で発病するケース、また身体因性とはアルツハイマー型認知症のような脳の病気、甲状腺機能低下症のような様々な体の病気、薬剤が原因となって発病するケース
- 【心因性・性格環境因性】
性格や精神的ストレスを過度に溜め込む環境がうつ状態に強く関係しているケースです。抑うつ神経症(神経症性抑うつ)と呼ばれることもあり、環境の影響が強い場合は反応性うつ病という場合もあります。
私は恐らく外因性・身体因性
ちなみに余談ですが、私は恐らく外因性・身体因性によってうつ病になったのだと思います。私はフリーランスで会社勤めをしていないので、会社の人間関係の悩みなどとは無縁で、日々の生活でもストレスとはほぼ皆無でした。
そしてうつ病を発症した時は、糖質などを摂取したり、お肉など脂分の多い食事を摂ると鬱症状が酷くなったりと恐らくインスリンの働きが影響したものと私自身では考えており、色々と調べていく中でテストステロン値が低下するLOH症候群が原因だと私自身は考えいます。
このLOH症候群はうつ、性機能低下、認知機能の低下、骨粗鬆症、心血管疾患、内臓脂肪の増加、インスリン抵抗性の悪化などを引き起こします。
助言のできない精神科医
心療内科や精神科で診察をしてもらっても、それなりに現状の話を聞いてくれてお薬を処方されるだけというのが一般的だと思います。私自身、会社の人間関係といったストレスが原因で鬱病を発症したわけではないのは明らかだったので、それを精神科医に話をしてもスルーされるだけ。
日本の精神科医のほとんどは鬱病=内因性としての考え方、対処しかできないのが実情ではないかと思います。つまりうつ病=精神病としか認識できていないわけです。
『他の内科的疾患』と『うつ病』とを結びつけて考えられる医師は現段階で極めて少ないように思います。
ですから何らかの体の不調が原因で鬱病を発症した場合は、一生懸命に心療内科や精神科に通う前に、しっかり内科や泌尿器科など然るべき病院で治療する必要があるということです。
うつ病が発病する時はするし、しない時はしない
先ほどうつ病を発症するといっても様々なケースがあることをご説明させていただきました。親がうつ病になったから自分もなるのではないか?私がうつ病で苦しんでいるから子供も確率的にうつ病を発症するリスクがあるのではないか?と神経質に考える必要はないと思います。
またうつ病だけが特別、遺伝するとかしないと考えるのもどうかと思います。人それぞれの家系でこういう病気になりやすいというものはあるかと思います。
例えば脳の病気になりやすい家系、肺や呼吸器系、胃の病気になりやすい家系…など。
こういう家系に生まれたからという認識は怯える為にあるのではなく、そうなりやすいかもしれないから、きちんと予防しようと考えるのが本来あるべき考え方だと思います。
そして何よりも、先ほど私の親族で鬱病になった人はいないにも関わらず、私が発病したと述べましたが、結局なる時はなるし、ならない時はならないと思います。
うつ病と遺伝子
またうつ病はまだまだ医学的に未解明の部分が多く、ネット検索で遺伝するとか遺伝子について調べていると、うつ病は遺伝する可能性があるとどこかに書かれていても、私のようなケースもありますし、遺伝しないケースも多々あるはずです。
実際、毎日喫煙している方でも肺がんにならない方もいれば、全く喫煙する習慣がなく健康にも配慮している方でも肺がんになるケースはあるわけですから、もし遺伝について心配されているのでしたら、『予防医学』つまりならないようにする工夫や配慮についてお考えになった方がよほど有益な時間になると思います。