私自身うつ病を患い、本当に辛いものをしましたが家族の協力や理解があり、どうにか改善させることができました。ここではうつ病患者さんを持つご家族の接し方などについてお話させていただきます。
うつ病は長期になるのでイライラやストレス注意
看病や介護というのは、期間が長くなれば長くなるほど、看病をしている側の疲労が溜まったり、ストレス、イライラが募るものです。これはうつ病に限らず、あらゆる看病に言えることだと思います。
うつ病の場合は主に精神的ストレスが原因で発症しているケースが多いので、鬱症状ってどのように辛いのか?どれくらい苦しいかは傍で見ているご家族の方でも分からないと思いますよね。
辛い苦しいと訴えかけて来たかと思うと、何もなかったかのように元気な姿を見せたり、ご飯を食べることができたりできなかったり。うつ病を患っている方自身が気分の浮き沈むなど極めて不安定なので、当然ご家族も不安定になりますよね。
この不安定さが段々とご家族を疲れさせたりしていくわけですが、気を付けていただきたい点は、あまり当事者の事を分かってあげようと思わないことです。
分かってあげようと思う心理は非常に優しい心遣い、気遣いでありますが、あまり前のめりになると、段々とご家族側が疲れてきます。
うつ病は超短期で治らない
うつ病当事者が誰なのか?どれくらいの年齢なのか?どれくらい軽度(重度)なのか?など置かれている状況がお一人ひとり違いますが、やはりうつ病を発症するとそれなりの期間、お薬を服用したり、症状が落ち着き、安定する回復期に至るまでに数カ月を要します。
少し元気に話せるようになったからと言って、もう完治したと思わない方が良いと思います。うつ病は必ずと言って良いほど波がありますので、一喜一憂なさらないで、それなりの期間は必ず必要というイメージを持ってください。
一度治ったかと思って、また当事者の方がうつ症状で苦しんでいる姿を見ると、再発したのか?と思って落胆してしまいますよね。このように期待したり、短期間で完璧に治るはずだと誤ったイメージを、理想と現実のギャップでストレスを溜めたり、イライラを溜め込んで、皆が疲弊してしまいます。
うつ病とご家族との距離
うつ病になった方が旦那様や奥様なのか?お子様なのか?で対応も変わってくるかもしれませんが、基本的にうつ症状が出ている人と、上手にコミュニケーションを取るのは極めて困難だと思います。
だからこそ、何もかも理解してあげようなどと思わずに、きちんとあなたを見守ってあげているから、心配しなくていいからと安心感を持たせてあげれば、それで十分ではないかと思います。
安心感を持たせてあげれば、他のことは何もしなくて良いとかではなく、もちろんしてあげられる事はしてあげれば良いのですが、ご家族ではどうしようもない事ってありますよね。
例えば家族がガンになったりします。そのガンを治そうと思った場合、お医者様に手術をしてもらわなければ、どうしようもないですよね。つまりその当事者にしてあげられることって限界があります。
それこそどんなに尽くしてあげても、手術がうまくいくとは限りません。
うつ病の場合もどんなに身の回りの事をしてあげても、その結果改善に向かうのか?なかなか目に見えた変化が訪れるかは分かりません。だからこそ何が言いたいかというと、ご自身が疲弊しないように、あまり全てを受け入れてあげようなどと思わずに、うつ病になっている当事者の方には不安を与えないで安心感を与えていただきたいですが、無理なものは無理で上手に背負わず、切り捨ててください。
結局ご家族の方まで、疲れ切った顔や不安そうな顔を当事者の方に見せていると、ますます当事者の方の症状が悪くなる場合だってありますので、ご自分はご自分、当事者は当事者として、この距離や区別はなさった方が良いと思います。
ガンなどの病気とうつ病の異なる点は、ハッキリとした改善していくタイミングが分からないことですね。ガンなどの場合は手術をして、悪性の腫瘍を取るなど、ハッキリとしたこれからこうなりますというのが分かりますが、うつ病の場合はそれがない。だからこそご家族の方もいつまで続くか不安で、段々と気が重たくなってきてしまうのだと思います。
家族がストレスなどで限界なら精神科への入院も
うつ病は治る病気ですし、どうしてもご家族では対処しきれない状況、このままではご家族全員が崩壊してしまうといった状況なのでしたら、精神科への入院も可能です。
私自身は自ら申し出て、精神科に入院しましたが入院をして良かったと思います。入院前は家族に負担をかけていることは分かっていましたし、自分自身、入院をすることで病状も改善に向かい、また入院をしている期間は家族の負担も減らせたので、本当に良い判断をしたなと感じました。
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