中学校、高校、大学…。学校生活を送っていれば一度や二度学校に行きたくないという思いに駆られた経験は誰しもがあるはずです。ここでは学校に行く行かないについてお話しをさせていただきます。
今日だけ休みたい?
学校に行きたくないと言っても今日だけ行きたくないケースや今後ずっと行きたくないという深刻なケースの二つが挙げられるかと思います。まずそれほど深刻ではなく、あくまで短期的な行きたくないというケースの場合。
行きたくないけど行きましょうと簡単には言えませんが、まずやりたくない、行きたくないの癖をつけてしまう事というのは今後大きなマイナスになるのは言うまでもありません。大人は皆仕事が毎日楽しくて楽しくて仕方ないわけではありません。もちろん毎日会社に行くのが楽しいという方もいらっしゃるかと思いますが、逆にそういうは少数ではないかと思います。
まだ学生さんだから親の元で生活ができますが、誰しもいつかは自分の足で生きていかなければなりません。なぜなら人間誰しもいつかは旅立つからですね。親がいる内は甘えられても親も永遠にいるわけではありませんし、親も高齢になれば身の回りのことなどもして欲しいと思っても段々できなくなってきます。
つまり人生は程度の差こそあれ、やりたくないこと、行きたくないことをしていくことで忍耐力を養い、人としての人格を磨いて行かざる得ないようになっているのです。また勉強をする意味が分からなかったり、部活で厳しい態度を取られたり、自分の思い通りになるのが当たり前と思っている方ほど学生時代は苦労します。
厳しい指導をされるのも、その経験があるから将来的に厳しい状況になっても耐えられるのであり、自分の思い通りにならないことに対しての免疫がつくのです。だから思い通りにならないことに対して、常に思っておく必要のあることはその経験によって何かを得ているのだと悟ることです。
本当に立派な人は人に褒められ、人に認められ、人から甘やかされた人ではありません。
色々な状況でも世界で唯一の存在である自分を捨てず、自分を見失わず、自分を励まし続けた人を言うのです。
だから担任の先生や部活の顧問から行き過ぎた体罰やあまりにもモラルから逸脱した言動、行動であれば大いに問題ですが、そうでないなら学校に行きたくない理由があってもこれもいつかは役に立つんだ、精神的な強さを養っているのだと何かを得ていることを悟りましょう。
そしてもう一つ大切なことはどんな事が起こってもマイナスだけとかプラスだけということはありません。つまり病気になったらマイナスかというと、もちろん病気は苦しいのでマイナスの出来事になりますが、病気になったことで健康の大切さを知る。あるいは人間関係で悩むような事が起こっても表面的に見ればマイナスだけれども、それによって人の痛みや優しさをより深く知れると思えばそうです。優しさを身につけてないまま大人になって恋愛するのと学生の時に人に優しく正しさを身につけた上で大人の恋愛を楽しむのとどちらが良いか言うまでもありません。
気の毒な人は学生時代にそういった正しい出来事を経験していなかったばかりに大人になっても空気が読めなかったり、人を人と思わず自己中心だったり。しかも誰もその誤りに気付かせてあげないものだから、いつまで経っても悪循環。こういう大人は結構いるのです。
だから早い内に気づくべきところは気づいておいた方がいいんです。40歳や50歳に気づいても遅いんですね。また若いうちはなかなか分かりませんが何もかも思い通りに行くと人は調子に乗るものですし、自分が世界の中心かというくらい天狗になったり、傲慢になったりする方もいます。
美輪明宏さんは以下のようにおっしゃっています。
若くして成功した人は苦労を知らないからのぼせ上がる。自分の価値基準と世間の価値基準がズレていることに気づかない。人生がうまくいっている時ほど自分の立場を冷静に判断して謙虚に行動することです。
- 美輪明宏の名言集
美輪明宏さんの珠玉の言葉の数々です。きっと人生の何かしらのヒントや答えが見つかるのではないでしょうか?…
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だから今日だけ学校に行きたくないというのも理由によっては行かなくても良い理由、行かない方が良い場合もあれば、それは甘えではないけれど行くべきのような理由もあり、ここでは何とも言えませんが、もしこれを読んでもう少し学校に行こうと思えるなら頑張って学校に行ってください。
そしてそうやって学校に行こうと思って決断した自分を褒めてあげることです。学校に行くのは当たり前じゃないんですよ。当たり前なんて事はない。
続ける、継続する。これは本当に大事なことです。高校でも中学でも、大学でも継続するというのは物凄く価値あることです。
それは親に対してもそうです。お金を出してくれるのは当たり前ではありません。そうやって毎日毎日我が子の為に行きたくない日や体調が悪い日もあるけれど、仕事を継続しているわけです。継続の難しさを理解して、はじめて他の継続している方への見方も変わるわけですね。
どんな事をしても時々辞めたくなったり、サボりたくなったりするものです。
その時に休息という時間があっていいんです。ただ全てを投げ出してはいけませんし、休息するのと放棄、つまり完全に捨て去るのとは雲泥の差があります。だからそこはご自身で少しコントロールしてあげて下さい。
学校に行かないのは甘えてるだけ?
次に今後学校にはもう行きたくない、今後は不登校が継続しかねいという深刻な場合。
まずよく学校に行かないのは甘えだという意見がありますが個人的な見解としては完全な誤りだと思います。学校に行かないのか特に辛い理由もなく、ただサボりたいだけなら甘えという解釈もできるかもしれません。しかし友人関係や学業、部活等、何らかの悩みを抱えている場合は甘えではないでしょう。
ただこういう問題というのは「程度」によって意見も変わってしまうんですね。例えば友人関係で悩んでいると言ってもどれくらい深い悩みなのか、本当に自殺を考えるほど深刻ないじめであったり教師からもいじめを受けていたり。このような場合であればその当時者である学生さんに対して”甘えている”と言ってしまう大人の側に問題があるのです。
だからあまり自分を責めないでいいです。人の痛みが分からない大人も結構いますので。
悩みの難しいところは人によって受け取り方が違う、人によって意見が異なるという点なんですね。例えば友人関係で悩んでいたとしても、本人は至って深刻な悩みなんだけれど、それくらいの事で学校をサボるな、それで学校に行きたくないというは単なる甘えだという大人もいます。
ですから勉強の悩みくらいだったらとか部活の人間関係くらいの事だったらと簡単に甘えか甘えでないかというのは結論を出せるものではないんです。だから何が言いたいかというと今持っている悩みは悩みで深刻なのでしょう。その悩みが深刻かどうかを教師や親に問うた時にそんなの甘えと言われるなら、もう期待は一切やめること。
世の中にはいろんな親がいて子供が学校に行きたくないと言えば、甘えとか根性が足らないとしか言えない親。また親側としては学校に行かなかったら面倒見なくちゃならないし、お金の面とか自分に余裕がないので子供が学校に行かないのが子供が困るんじゃなく、自分が困るから絶対に学校に行けと言うんですね。
教師にも色々な教師がいて、大学出て教科を教える頭はあっても人の痛みが分かる心のない教師もいるので、そういう方への期待はやめることです。
相談窓口・相談電話
では親や教師に相談をしても全く進展がないという場合はどうすればいいのか?無料の電話相談やチャットなどからどんな些細な悩みでもじっくりお話しを聞いてくれますのでご紹介させていただきます。
チャイルドライン
無料の相談機関である「チャイルドライン」です。こちらは18歳までの子供の為の無料相談機関です。18歳まででしたらどなたでも相談は可能です。学生さんじゃなく社会人の方でも不登校状態になっていても全然問題なしです。
基本的には電話で相談に乗ってくれて、期間によってはチャットでも相談に乗ってくれます。
電話をして相談に乗ってくる方はボランティアの方です。
また通話料金はフリーダイヤルなのでどんなに長時間話しても無料です。スマホやガラケーからもかけることができます。携帯電話をお持ちでない方は公衆電話からかけていただくことも可能です。公衆電話の場合は最初に10円を入れて指定の電話番号にかけて下さい。そして相談が終われば電話機に投入した10円は戻ってきますので。
時間帯や時期によっては電話が混み合う場合があるので、仮に電話をしてもつながらないという場合はまた時間を置いて電話してみて下さい。
そして名前や連絡先や学校名は言わなくて構いません。また相談した内容が勝手に親や教師、学校に言われることもありませんので安心してください。詳しい内容やお電話番号は以下の公式ホームページをご覧ください。
18歳までの無料電話相談”チャイルドライン”
親と子と教職員の教育相談室
こちらも無料で相談に乗っていただけます。主にどういった事に相談に乗っていただけるかというと以下のような事です。
こちらはフリーダイヤルではありませんので通話料が必要です。また相談できる時間も曜日によって異なりますので以下のホームページにて詳細をお確かめ下さい。
親と子と教職員の教育相談室
子ども110番
こちらはメールでの相談機関になり、友達や家族のこと、勉強や進路、恋愛についての相談や体や心の悩みまで、どんなことでも相談できます。
メールの返信には数日~一週間程度かかるようです。相談は無料です。
子ども110番
力を入れて努力することばかり考えず、力を抜く努力も長い人生の中で重要です。なかなか力を抜かせてくれない環境かもしれませんが、学校行かなくても確実に生きていけます。中学で不登校になっても楽しい人生、幸せな人生を送っている方はネットで調べればいくらでも見つかります。
また東大を卒業していても大きな仕事を任されて辛い毎日で、最終的に死を選んでしまった方もいます。そんなに人生簡単に答えが出せるものでも出すものでもありません。自分は自分であるけれど辛いの自分が答えを出しても良い答えなど見つかりません。そういう時は”答えを出さないという答え”にしましょう。
必要な言葉
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