このページではうつ病で苦しんでらっしゃる当事者の方、ご家族やご友人、会社の同僚、部下、上司など身近な方が相談できる機関をご紹介させていただきます。
全国の保健所一覧
うつ病はもちろん事、心の健康、保健、医療、福祉に関する相談、未治療、医療中断の方の受診相談、思春期問題、ひきこもり相談、アルコール・薬物依存症の家族相談など幅広い相談を行っています。
相談は電話、面談による相談があり、保健師、医師、精神保健福祉士などの専門職が対応。また、相談者の要望によって、保健師は家庭を訪問して相談を行うこともできます。
また保健所では自立支援医療費(精神通院)の申請が可能です。自立支援医療費(精神通院)というは、精神的な病気の治療に対して、医療費の自己負担を軽減する制度です。
私もこの申請を行いました。人によって異なりますがうつ病は服薬の期間がかなり長くなので、仮にお薬が3割負担であっても辛いものですよね。この申請が通れば1割負担で済むので申請を行うべきかと思います。
※どこまでどのような相談に対応していただけるかなどは自治体によって異なります。
全国の精神保健福祉センター一覧
精神保健福祉センター運営要領(センターの業務)
3 センターの業務
センターは,精神保健及び精神障害者福祉に関する相談及び指導のうち,複雑又は困難なものを行う。心の健康相談から,精神医療に係る相談,社会復帰相談をはじめ,アルコール,薬物,思春期,認知症等の特定相談を含め,精神保健福祉全般の相談を実施する。センターは,これらの事例についての相談指導を行うためには,総合的技術センターとしての立場から適切な対応を行うとともに,必要に応じて関係諸機関の協力を求めるものとする。
(9) 自立支援医療(精神通院医療)及び精神障害者保健福祉手帳の判定
センターは,法第45条第1項の規定による精神障害者保健福祉手帳の申請に対する判定業務及び障害者自立支援法第52条第1項の規定による自立支援医療(精神通院医療)の支給認定を行うものとする。
全国のいのちの電話一覧
「いのちの電話」とは、自殺を考えている方から、電話を通して悩みを聴き、、心の支えや辛さを軽減してくれる無料の電話相談です。 相談にあたるのは定められた養成課程を終え相談員としての認定を受けたボランティアです。名前を告げる必要はありません。
※対応時間や曜日などは自治体によって違いますが、必ずしもご自分が住んでいるところにしか電話ができないわけではありません。
夜間・休日の精神科救急医療相談
夜間や普段通っている精神科、心療内科が休診日に、うつ病の症状が辛くなることも珍しくありません。私も最初の頃は休診日となる週末が怖かったことを記憶しています。
しかしこのような休診日でかかりつけの医療機関が利用できない場合、都道府県が設置している精神科救急情報センター等に相談することが可能です。
ただ気を付けていただきたいのは精神科救急情報センターの精神科は普段からのかかりつけの医師ではありません。かかりつけの医師であれば、じっくり話を聞いてくれたり、寄り添う姿勢を見せてくれるかもしれませんが、やはり医師との相性もあるので、こういった点にはご注意下さい。
また私はこの精神科救急情報センターを利用したことはありませんが、結局お薬を処方されるだけだと思います。
その頓服的なお薬が必要、あるいはそのお薬によって症状が一時的にでも軽くなるなら利用された方が良いと思いますが、うつ病で本当に苦しい場合は身動きが取れないくらいにまでなるので、わざわざ辛さや苦しさが増すだけなら、自宅で休んでおいた方が良い場合もあると思います。
こころの耳
うつ病を患ってらっしゃる方の中にはお仕事をされている方もいるかと思いますが、「こころの耳電話相談」では、全国の労働者やご家族、企業の人事労務担当者の方からのご相談を電話でできます。またメンタルヘルス不調や、ストレスチェック制度、過重労働による健康障害の防止対策なども。
また電話相談だけでなくメール相談でも可能です。産業カウンセラー等メール相談員が対応してくれ、メール相談1件につき、原則1通のメール返信にて対応。複数人のメール相談員にて対応する為、特定のメール相談員の指定は不可です。
※こころの耳の相談では病名の診断や治療方法の提示、現在受けている医療の是非の判断など、医療行為にあたる内容、並びに法律、税務等専門的知識を有する相談には対応できないとのことです。
精神科・心療内科検索
全国の精神科や心療内科を検索できます。
よりそいホットライン
東日本大震災の一年後である2012年の3月11日からスタートした電話相談窓口。24時間対応で通話料無料。うつ病や精神的な病に限定しているわけではなく、どのような方のどんな悩みにも寄り添って、一緒に解決する方法を探して下さいます。
児童虐待、いじめ、ひきこもり、不登校、子育てについての相談・通報窓口
- 児童虐待、いじめ、ひきこもり、不登校・子育て等の相談窓口
いじめについて悩んだとき、子育てについて悩んだ時、ひきこもり、不登校で悩んだとき等のための専門の相談等の窓口です。専門の職員が、相談者のプライバシーにも配慮して対応いたしますので、お気軽に、安心して御相談下さい。
お悩みクラウド「moyatter」
- お悩みクラウド「moyatter」
- ニックネーム登録ページ
お悩みクラウド「moyatter」。ネットの悩み相談掲示板のようなサイトですが専門の相談員さんが回答してくれます。ご自分のお悩みを投稿する為にはニックネーム等を入力する必要がありますが、メールアドレスや本名、住所などは入力する必要はありません。また無料で利用可能です。
うつ病による貧困や生活困窮の為の生活保護
※こちらのページは相談窓口ではございません。生活保護制度を知るためのご案内です。
自殺防止センター
- 自殺防止センター
※うつ病は自殺をしなければならない病ではありません。
これは私自身が感じることです。もちろん置かれた環境は個々にに違うので、厳しい状況にいらっしゃる方もいるかもしれませんが、自殺する行動の為に一度だけでも相談するという行動を取って下さい。
こちらの自殺防止センターでは相談員の方が孤独や辛さにより沿ってくださるでしょうし、必要な場合は専門機関もご紹介いただけるかもしれません。
自殺総合対策推進センター
- 自殺総合対策推進センター
自殺総合対策推進センターは、平成28年4月1日に施行された改正自殺対策基本法の新しい理念と趣旨に基づき、学際的な観点から関係者が連携して自殺対策のPDCAサイクルに取り組むためのエビデンスの提供及び民間団体を含め地域の自殺対策を支援する機能を強化することがその使命です。
リンク先は全国の「いのち支える相談窓口一覧(都道府県・政令指定都市別の相談窓口一覧)」となっており、様々な相談、救済機関をご覧いただけます。
当事者や完治(寛解)した人との相談
私自身、うつ病で苦しんでいる時に思った事は医師などとの診察ではなく、実際にうつ病を完治(寛解)させた方と話をしたい、今うつ病で苦しんでらっしゃる方と色々なお話をして分かち合いと思っていました。
ただ実際にそれが実現可能かというとなかなか難しく、結局、そういった方々とお話をすることなくうつ病と闘っていました。その後、私の場合はうつ病から抜け出せたわけですが、やはり共感し合うことで救われる部分は多々あることは間違いないかなと思います。
うつ病を患っている時にこういう時はどうしたらいいんだろうと思うことって必ずあると思います。例えばお薬のことについてもそうですし、うつ病から抜け出すってどんなタイミングでどういう風に抜け出せるのか?普段の生活はどういうのがベストなのか?
※睡眠や抗うつ薬による作用機序など医師でしか分からないこともありますが、逆に医師では決して分からない当事者だから分かる事も確実に存在します。
精神科や心療内科を受診された経験がある方はお分かりかと思いますが、やはり医師はその専門分野の知識はあっても、それ以外の事については詳しくなく、特にうつ病の場合は、内面的なものなので、とにかくうつ病はストレスから罹患するものとしか考えていない医師もいれば、私は実際に経験しましたが初診にも関わらず、私に費やされた時間は3分程度で、さっさと薬を処方する医師もいました。
そういう経験をしていくうちに、どんどん医師に何かを期待することはムダなんだと気づかされていきました。
話を戻しますが、本当にうつ病を経験された方からお話を聞けることは気持ちを軽くさせてくれると思いますし、うつ病は何らかの一つのきっかけ、一つの気づきから回復していくケースも往々にしてありますので、そういった部分についても上記の相談窓口などで当事者同士で相談するには?という風な形で聞くのも有効な相談かなと思います。
皆様の一日でも早いご回復を願っております!