動物写真家の岩合光昭

やっぱり相手を尊敬しなきゃ、敬愛しないと常にいけないんじゃないかと思って、猫に気に入られれば、これはいいカットだ、いいショットだってつながると思う

満足のいく写真、気に入る写真というのが、なかなか出来ないですけど、ネコ様は機嫌次第です

目線を上から、こう見下ろすように猫を見てしまうと、単にかわいいって言ってしまうんですけど、かわいいっていう言葉は、こちらが目上になってるって事だと思います。やっぱりイコールに僕は最終的にはなりたい

猫を撮影する上で、最も大切な事は、猫に叱られない事だと、僕は思ってます

猫ほど平和な動物はいない

猫を通して平和を見たいですね

僕は一画面に10種類くらいの動物達と一緒に猫がいるという、そういうおとぎの国の世界みたいなものをどこかで憧れている

猫と同じようになりたい

平和な場所は平和な風が吹いてくるんです

（動物と我々人間との）違いを認めてあげることが一番大切じゃないかな

相手を認めてあげることが一番大切じゃないかな、人の範疇で、彼らを理解しようとするから平行線を辿ってしまうんじゃないかな

東京で考えたことを（アフリカで）実践しようとしたんです。草食動物が草を食べて、草食動物を肉食動物が食べて、全てのモノが最後は土に還るという事を頭で考えていて、頭が重くなってくるというか、考えて、考えて、考えてると何で撮れないんだろうな…

自然の世界を見ていると、当たり前の事が当たり前に行われてる世界なんですよ

自分が考えてる猫を撮ろうとするから、猫の写真が可愛く撮れない

猫が立体的に見える事が写真として大切

共振というのがありますよね。なんか波長が合うというか、そういう時って絶対にいいショットが撮れてる

自分が気持ちいいと相手も気持ちいい

やっぱり（猫と）時間を共有してるわけですね 。そうすると動きにしても、全身全霊をもって、一緒に揺れているような心持ちになると、相手にも絶対通じてくるんですよね

一番大切なのは人間も自然の一部であるっていうこと

身近に動物、猫がポーンとタンスの上に乗ると、ハッと思うじゃないですか。素晴らしいな、こんな動きするんだっていうのは、実は僕達にも、そういう力というのは、体の中に秘めているんですよね。それが野生だっていう、僕なりの表現。それを猫によって呼び覚まさせてくれる、それはとても現代の人には必要じゃないかと思って

動物っていつも100%じゃないと、動けないような気がするんですよね

動物が動かない時間を利用して、自分も休む

野生動物って言うのは僕達人間が考える以上のものだと思うんですよ。そこが自然の世界の底知れないというか、見えない魅力の一つなんですよ

撮る側としては自意識は捨てた方がいいです

大きなカメラってやっぱり猫は警戒する

子猫の撮影の時は必ず母猫の許可を取ってから

（猫の）親子（で撮影するの）が結構難しい

（撮影のコツ）『だるまさんが転んだ』みたいにして、猫がそっぽ向いた時に寄って行く

ジーと見てくる猫は警戒している

猫の自由度、そういうところが好き

僕が好きになった猫を中心に本を作ったら絶対に皆に受け入れられるなと思って…

僕が好きになった猫を中心に本を作ったら絶対に皆に受け入れられるなと思って…

（猫について）世の中にこんな美しい生き物がいるのか…

（猫を好きになったきっかけは？）猫の顔と目と目が合った時に、気が付くと涙がこぼれていて…

『飼ってる』なんて猫に言ったら怒られますよ。一緒に暮らしてるって言う